第46回 貴重なスポンサー!パイオニア労働組合パイオニア吹奏楽団

コラム

2013年 5月 7日

このコラムの最初の方でも述べたとおり、当団はパイオニア株式会社の正式な部活動の1つとして活動しています。それにより会社から一定の支援を受けられているのですが、もう1つの協賛者としてパイオニア労働組合があります。いつも支援していただいているので、今回はこの労働組合に関する話題を取り上げたいと思います。

コラム第1回「パイオニア社内の音楽活動と吹奏楽団」参照

パイオニア労働組合は、文字通りパイオニア株式会社の労働組合です。連合傘下の電機連合に加盟しており、その中でも中心的な存在の1つです。一般的に「労働組合」と聞くと争議やストライキなどキナ臭いイメージがありがちですが、パイオニア労働組合の場合はそのようなこともなく、経営側と健全な労使関係を築いてきています。

パイオニア労働組合本部の事務所の入り口

そんなパイオニア労働組合ですが、健全な関係であるとはいっても経営側との交渉はしっかりと行っています。労働組合の活動として一般的によく知られている賃金や労働条件についての交渉は常に社内でも注目の的です。他にも職場環境の点検や組合員への研修などといった活動も積極的に行っており、組合員に対して一定の安心感を与える存在でもあります。

そういったパイオニア労働組合の数ある活動の中に文化活動やスポーツ活動に対する支援もあります。当団のほか、この欄でも時折取り上げている合唱団・交響楽団や、社内のバンドが集う音楽部、同じく社内のスキーヤーが所属するスキー部はそれぞれイベントを開催していますが、それらに対して労働組合は協賛という形で参画しています。当団の場合、具体的には定期演奏会のときにスポンサーとして協賛金をいただいており、その代わりに労働組合の出す広告をプログラム等に掲載しています。

支援という意味ではこのような協賛金だけではありません。他にも労働組合の所有する印刷機や紙折り機を借用して、広報物の印刷や製本をさせてもらうこともあります。同じ社内に労働組合の事務所があるため、このような点についても協力が得られることは当団にとって経済的にも労力的にも非常に助かるものになっています。

労働組合にある印刷機
写真はちょうど演奏会のアンケートを印刷しているところ

以上のような支援を受けているわけですが、とはいえいくら会社の労働組合といっても簡単に協賛・協力が得られるわけではなく、当団としても自分たちの活動を理解してもらうための努力は必要です。そのため、当団では定期演奏会ごとに企画書や報告書を労働組合に提出しています。この欄で今回労働組合について取り上げているのも、周囲に対して協賛者としての労働組合の意義を理解していただくと共に、お世話になっていることに対するちょっとしたお返し、といった面があるかもしれませんね。

当団も日頃からできるだけ活動の経費を抑える努力をしていますが、音楽活動には何かと金銭や労力がかかりやすく、「もう少しお金があれば何とかなるのに」というケースも少なくありません。特に文化系の活動は無形で即効性もないものが多いため、支援する側も賛否が分かれやすく、団外の方々に活動の理解を得て支援をいただくのにはかなりの困難が伴います。そういった中でパイオニア労働組合のような支援があることは当団にとって有難いものです。そうやって支援をいただく以上、少しでもそれに応える活動を今後とも継続していきたいと思います。

文責:磨墨

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