第38回 世界最大級の楽器展示会「NAMM SHOW」パイオニア吹奏楽団

コラム

2012年 11月 1日

世の中には様々な製品の展示会があります。特に主要産業である電機業界や自動車業界に関する展示会は世間でも注目される存在であり、マスコミにも頻繁に取り上げられます。日本国内の展示会で有名なところでは、エレクトロニクス製品を集めて開催される「CEATEC」や自動車の祭典である「東京モーターショー」が挙げられるでしょう。これらの展示会は企業にとっては自らの製品を世にアピールする絶好の機会であり、パイオニアも「CEATEC」をはじめとして各種の展示会に出展しています。

そういった展示会の中には楽器を扱ったものもあり、各地で開催されています。その中でも世界最大級の楽器展示会とされるのがアメリカの「NAMM SHOW」です。「NAMM」とは「National Association of Musical Merchants」の略で、この団体が主催する形で毎年1月にカリフォルニア州のアナハイムで展示会が開かれています。「NAMM SHOW」では世界各国の楽器メーカーが一同に会し、東京ドームの何個分かという規模の会場で展示が行われます。業界の注目を集めるということもあって、既に販売されている楽器を展示するだけでなく、ここで新製品が発表されるのも「NAMM SHOW」での恒例となっています。

世界各国の楽器メーカーが集う「NAMM SHOW」
管楽器や打楽器の出展も多い

当団の関係する楽器である管楽器や打楽器もこの「NAMM SHOW」で数多く展示されています。あまり変化の余地がないと思われる管楽器や打楽器も毎回何かしら新製品が出展されており、長い目で見るとその進化も分かるようになります。楽器メーカーの方でも注目を集めるべく工夫を凝らしており、2012年の「NAMM SHOW」ではシンバルを巨大なツリー状にして展示する、というところも。こういったスケールの大きさもアメリカならでは、といえるでしょうか。

パイオニアも楽器メーカーの一面を持つことから、この「NAMM SHOW」に毎回出展しています。DJ機器というカテゴリーではパイオニアは世界でもトップメーカーの1つであるため、展示内容は非常に注目を集めます。特にプロDJが行うデモ演奏の時間には多くの人が詰め掛けます。DJ機器を含む電子楽器類は機器の進化が早く、その進化が演奏に大きな影響を与えうることも注目される理由の1つです。

「NAMM SHOW」での試奏の様子

こういった海外の展示会おいては基本的にパイオニアの現地法人が出展の段取りをしますが、本社も準備に協力をしています。特に未発表の新製品は現地法人の手元にはその時点でまだないことが多いため、それらの新製品を本社で用意するだけでなく、どの段階の製品をどのような状態で見せるか、といった点まで事前に入念に打ち合わせた上で出展しています。また万一機器にトラブルが発生した場合も想定して、必要ならば担当の技術者も本社から現地へ派遣しています。注目を集める展示会だけに、その備えもまた万全を期して臨んでいます。

日本では2年に1回開催される「楽器フェア」が国内最大規模の楽器展示会です。他にも「弦楽器フェア」や「ギターショー」などが開かれているほか、楽器メーカーや楽器店の主催する楽器展示会もあります。日頃は触るどころか目にする機会もなかなかない楽器も、これらの展示会に行けばいろいろと手にすることができます。もし近くで楽器の展示会やショーが開かれていたら足を運んでみては如何でしょうか。音楽や楽器をより身近に感じていただけるいいきっかけになることと思います。

文責:磨墨

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