第53回 協力楽団についてパイオニア吹奏楽団

コラム

2013年 11月 1日

当団に限らず一般のアマチュアの楽団の運営には様々な苦労があります。その1つに楽器の整備がありますが、楽器は高価なものが多いためなかなか揃えるのが大変であり、当団もその例外ではありません。そんなときに頼りになるのが楽器を貸与してくれる協力楽団の存在です。今回はこの協力楽団について取り上げたいと思います。

当団にとってのその協力楽団とは東急吹奏楽団です。協力の具体的な内容としては、定期演奏会の際に当団の所有していない銅鑼やチャイムといった楽器を貸与していただいています。本来なら自前で楽器を用意するべきところでしょうが、予算の関係でなかなか購入することができず、その結果いつも拝借している次第です。管楽器と異なり、大物の打楽器は個人所有が難しいため、このように借りることができるのは非常に助かる話です。

東急吹奏楽団所有のチャイム 当団の定期演奏会でも活躍

その東急吹奏楽団は、神奈川県横浜市を拠点として活動しています。東急電鉄に勤務する社員が中心の楽団で、仕事も運転士や車掌、車両整備の方など様々です。横浜市緑区の長津田に車両工場があるためここが練習の拠点になっており、当団から楽器を借用する際にはこの車両工場へお邪魔しています。

東急吹奏楽団の演奏会は通常緑区の隣の青葉区にあるフィリアホールで行われます。フィリアホールは東急グループが運営しており、東急田園都市線青葉台駅を降りてすぐのところにあります。収容人数は500人という一般的には中ホールに分類される規模のホールですが、多目的ホールではなくコンサート専用ホールであるため、音楽関係の催事には非常に適しています。音響特性については専門家からの評価も高く、プロのオーケストラの録音などにしばしば利用されるほどです。

こんな素晴らしいフィリアホールで行われる東急吹奏楽団の演奏会は、毎回「ファミリーコンサート」と銘打って開催されています。開催回数は当団の定期演奏会のそれを遥かに上回っており、曲目はその名の通りファミリー層を意識したものが中心です。こうした親しみのあるプログラムにホールの音響特性の良さも加わって毎回多くの観客を集めています。

東急吹奏楽団の演奏会が開催されるフィリアホール
写真は「ファミリーコンサート」の開演前の様子

以上のように東急吹奏楽団の協力が得られている背景には、当団の指揮を執る大澤和幸氏が東急吹奏楽団の音楽監督を務めていることがあります。とはいえ、当団が一方的に協力を仰いでいるだけでなく、逆に東急吹奏楽団の方で奏者が足りない時には当団からエキストラを派遣することもあるため、結局はお互い様といえる関係にあります。

このように当団と東急吹奏楽団は互いに協力し合う仲ですので、それぞれ演奏会にも互いに聴きに行き合う間柄となっています。他の演奏会を聴くことは常に楽しいものであり勉強にもなりますが、同じ指揮者の指導を受けている他の楽団の演奏会となると受ける刺激もまた違うものがあります。互いに苦労はありますが、これからも切磋琢磨する間柄でありたいものだと思います。

来る11月11日にはその東急吹奏楽団のファミリーコンサートが開催されます。平日とはいえ入場無料ですので、もしお近くにお住まいの方がいらっしゃったらこれを機会に聴きに行かれては如何でしょうか。音響に優れたフィリアホールの舞台で大澤氏の指揮の下、勇躍する東急吹奏楽団の演奏を存分に楽しめることと思います。

文責:磨墨

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