第26回「サザエさん」の街パイオニア吹奏楽団

コラム

2012年 1月 5日

前回に引き続き第22回定期演奏会の第2部の曲目に関する話題を取り上げます。今回は「サザエさん ア・ラ・カルト」です。

「サザエさん ア・ラ・カルト」は、タイトルからもお分かりの通り、国民的人気アニメ「サザエさん」に使われている曲のメドレーです。もともと新聞の4コマ漫画だった「サザエさん」は1969年にアニメ化され、現在に至るまで40年以上も放送が続いています。長年に渡って親しまれてきた結果、「サザエさん症候群」や「サザエさん効果」といった言葉も生まれるほどであり、日本人の生活に密着したアニメだと言っていいでしょう。昨年(2011年)は「サザエさん」の誕生から65周年に当たり、各方面で話題になりました。

東京・世田谷区の桜新町にある「サザエさん通り」

さて、そんな「サザエさん」の主な舞台となっているのが東京の世田谷区です。背景としては原作者である長谷川町子さんが世田谷区の桜新町に住んでいたことがあり、設定の上でもサザエさん一家の住所は「世田谷区新町3丁目51番地」、つまり桜新町となっています。となると実際にその住所が実在するのか知りたくなるところですが、世田谷区新町3丁目の番地は30番台までしかないので、残念ながらこれは架空の住所です。もっとも、この住所が本当に存在するのであればファンの「聖地」になって誰も住めなくなりそうですね。

その桜新町にある商店街の通りは、「サザエさん」の舞台であることにあやかって1987年に「サザエさん通り」に改称されました。この「サザエさん通り」に入ると、至る所に「サザエさん」に登場するキャラクターが描かれており、また「サザエさん」に使われている曲がスピーカーから流れてくるのが分かります。商店街の中には「三河屋」という、思わず目を引く名のコンビニも。単に名乗っているだけでなく、実際に「サザエさん」で出てくる酒店である「三河屋さん」のモデルとなった店がかつてあったところだそうです。

そして桜新町が「『サザエさん』の街」であることを象徴するのが「サザエさん通り」の傍に立つ「長谷川町子美術館」です。1985年に建てられたこの美術館は決して大きくはありませんが、サザエさん関連のものをはじめとした濃密なコレクションが展示されています。また併設の売店では記念品が販売されており、様々なサザエさんグッズを購入することができます。更に美術館の前にはサザエさん一家との撮影スポットもあり、訪れた人たちの人気になっています。

長谷川町子美術館の前に並ぶサザエさん一家 記念撮影で人気

この撮影スポットに並ぶサザエさん一家の中でバットを持っているカツオ君は明らかに趣味が野球だと分かりますが、一方で最も音楽に縁のあるのがマスオさんであり、趣味の1つがヴァイオリンです。吹奏楽の楽器ではないところがちょっぴり残念ではあるものの、それでもサザエさん一家の中に音楽が根付いていることが垣間見えます。吹奏楽関係者としては、マスオさんの息子であるタラちゃんがいずれ大きくなってトランペットでも吹いてくれればいいですね。

美術館の初代館長でもあった長谷川町子さんは既に亡くなって久しいですが、「サザエさん」の人気は相変わらず根強いものがあります。時代は変わっても、日本人であれば共感する何かがその中にあるのでしょう。幸いにしてアニメのキャラクターは描かれる限り不滅(!)です。そして「サザエさん」の曲もアニメが続く限り流れ続けるに違いありません。当団もそんな「サザエさん」のように長く皆様に支持される楽団でありたいものです。そしてそのような気持ちを胸に、この「サザエさん ア・ラ・カルト」を皆様と共に楽しむことができたら幸いに思います。

文責:磨墨

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