第61回 一時代を築いた名団長 往時を語るパイオニア吹奏楽団

コラム

2014年 4月 2日

以前、このコラムでは当団の初代団長である角村徹氏や共同創設者である篠原正頼氏へのインタビューを掲載しました。その2人を創設時の功労者であるとするならば、発展の基礎を築いたのは第3代団長を長らく務めた松坂公雄氏であるといえます。今回はその松坂氏に団長当時の頃のことを中心に語っていただきます。

――― パイオニア吹奏楽団の団長に就任した経緯を教えて下さい。

パイオニア吹奏楽団には私も角村氏や篠原氏と同じく創設当初から所属していました。ただ、当時は新入社員だったので、単に角村氏や篠原氏に誘われて入った、という感じでした。団長に就任したのは1996年のことで、ちょうど自分も30歳過ぎで仕事でも団でも周りが見えてきている時期でした。今から振り返るとキャリア的にいい頃に団長になったと思います。

――― 団長は12年にも渡る長い期間務められましたね。これも人望の賜物では。

就任当初はこんなにも長きに渡って団長を務めるとは思っていませんでした。せいぜい4~5年くらいかと。人望などというものは自分では分かりませんが、少なくとも自分の力だけで12年も続けられたわけではないことは確かです。周りに理解や支えがあってこそできたと言えるでしょうね。

長らく団長を務めた松坂氏 楽器はサックス

――― 団長であった間で大変だったことは何ですか。

それはもう数えきれないくらいあります(笑)。例えば、社会人の吹奏楽団ですから、やはり団員の出入りは毎年あります。そのたびに楽器の編成に苦労するというか。また、創設時からの練習拠点であった所沢事業所が2007年に閉鎖になり、川越事業所へ移転しましたが、その際の会社との折衝も大変でした。この辺りは会社の吹奏楽団特有の事情がありますね。

――― そんな苦労がありながらも、団の演奏会としては発展していっています。

団長に就任したときはまだ定期演奏会の会場が所沢市民文化センター「ミューズ」のマーキーホール(中ホール)で、来場者数も400人程度でした。その後、年々規模が大きくなり、2004年の第14回定期演奏会からは「ミューズ」のアークホール(大ホール)を会場としています。今では来場者数が1,000人以上であるのが当たり前になりました。更には2003年からアンサンブルコンサートも開催しています。こうやって規模を拡大していくのにはもちろん苦労も多かったですが、演奏会を楽しみに来て下さる方の顔を見るとそのたびに報われた感があります。

――― 逆に団長を長くやっていて良かったことはありますか。

そうですね。やはり団長はリーダーですから、統率力や調整能力が必要になってきます。それまでの自分は必ずしも人の上に立つタイプではなかったのですが、団長を務めることでそういった力を養えたかもしれません。結果的に仕事にも役立ったりしますしね。そう考えると、自分自身の気付かなかった力を引き出す良い機会になったと言えるでしょうか。

定期演奏会のリハーサルを入念にチェックする松坂氏

――― 長らく務めた団長の任務も2008年に降りられましたが、その辺りの経緯は。

先ほども言いましたように、2007年に練習拠点が川越事業所に移転しました。私は川越事業所勤務ではありませんでしたから、これを機会に川越事業所勤務の団員に団長を務めてもらうのがよいかと考えました。それに団長が若返った方が新たなエネルギーも出てくるものですしね。ちょっと長く団長をやり過ぎたかも知れませんが、自分としてはいい時間を過ごせたと思っています。

――― 一団員として今はどのように感じていますか。

定期演奏会も次回で25回という節目を迎えます。振り返ると「継続は力なり」だと思いますね。団長という責務はもはやありませんが、その分自由が増えたということで、今後もずっと吹奏楽を楽しんでいきたいと考えています。

松坂氏本人にとって団長だった当時を懐かしく思い起こしながらのインタビューでした。団長を降りてから時間が経っていますが、今も団長だった頃の人望はそのままに存在感を保っています。当団の今の姿があるのは松坂氏の力によるところが大きかったわけですが、我々としても松坂氏が中心になって広げた吹奏楽の輪を今後も大切にし、更に発展させていきたいものだと思います。

文責:磨墨

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