第48回「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」って何?パイオニア吹奏楽団

コラム

2013年 6月 17日

「演奏会情報」をご覧になると分かる通り、7月に開催予定の当団の第11回アンサンブルコンサートのプログラムがおおよそ決定しました。今回はその中からフルバンドでお送りする予定の「ディズニーランド・セレブレーション」に関する話題を取り上げます。

「ディズニーランド・セレブレーション」は、2005年に開園50周年を迎えたアメリカのディズニーランドを記念して書かれた曲です。「ビー・アワー・ゲスト」、「パート・オブ・ユア・ワールド」、「ファンタズミック!」、「イッツ・ア・スモール・ワールド」、「ミッキー・マウス・マーチ」、そして「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」という6曲からなるメドレーで、どれも有名なものばかりです。当団の演奏会においてもディズニー関連の曲はしばしば取り上げており、第7回定期演奏会の「ディズニーメドレーⅠ」、第8回定期演奏会の「ディズニー・ファンティリュージョン!」、第11回定期演奏会の「ディズニーメドレーⅡ」などがその主なところです。

ディズニーランド近くのホテル内で見られる「隠れミッキーマウス」

さて、この「ディズニーランド・セレブレーション」の中の「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」ですが、曲は知っていたとしてもタイトルは何のことやら分かりませんね。曲の歌詞の中にも「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」は何回も出てくるのですが、厳密には何かを指しているわけではなく、掛け声のようなものとされています。ディズニーの曲で似たようなタイトルのものとしては他に「ビビディ・バビディ・ブー」や「ハイ・ディドゥル・ディー・ディー」も有名ですが、これらも特に何かの意味はありません。それでも発音のしやすさからか有名になるというのはさすがにディズニー、といったところでしょうか。

その「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」は、元々は1946年公開の映画「南部の唄」の曲です。それまでアニメーション映画を中心としていたディズニーにとって初の実写映画で、日本では1951年に公開されました。映画はヒットを記録し、「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」は1947年度のアカデミー賞において歌曲賞という栄誉に浴しています。

そんな「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」ですが、原作の「南部の唄」は描写について一部から強い抗議があったことにより、現在ではテレビはもちろん、DVDなどでも見ることができません。とはいえ、最近になって問題とされていた描写に対する理解も深まってきており、復刻を願う声も強まってきています。いずれ映画とともに「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」を楽しめる日が来るかもしれませんね。

ディズニーランドの人気アトラクション・スプラッシュマウンテン

このように原作については依然として議論があるものの、「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」そのものは問題にはされていません。というわけで、アメリカのディズニーランドにおいても東京ディズニーランドにおいても人気を誇るアトラクション「スプラッシュ・マウンテン」のバックミュージックに使われています。アトラクションに夢中になっていると気づかないかもしれませんが、機会があればバックミュージックにも注目してみたいところです。

今年は東京ディズニーランドが開園してから30周年に当たります。本家アメリカのディズニーランドも目を見張る発展をとげ、今や日本に完全に根付いた感があります。日本においては今年こそディズニーランドを「セレブレーション」したい記念の年でしょう。是非今回の演奏会にご来場いただき、我々と共にディズニーの世界を楽しんでいただきたいと思います。

文責:磨墨

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