#18 アメリカ南部・ミシシッピ編 サウンドバムガイド

メンフィス → ミシシッピ → ニューオリンズ

ブルースとゴスペルが生まれたミシシッピ州を中心に、南北に縦断する。
北部のデルタ地帯は綿花畑がつづき、南部に入ると景色は湿地帯となる。
アメリカの最もディープな地帯。

アクセス

空路
  • 成田 → 米国内 → メンフィス
    * 直行便はない。今回は成田からミネアポリスが13時間、ミネアポリスからメンフィスが2時間のフライト。ロスやシカゴ経由などが一般的。

宿泊

メンフィス・ニューオリンズには高級ホテルがあるが、ミシシッピの移動は基本的にモーテルの旅。部屋が広くリネンも清潔で、過剰なアメニティがないのはむしろ簡素で快適だ。普通の路沿いにあるので、地元の生活感がよくわかる。

気候

北半分は東京と大差はない。緑地が多いので朝靄が気持ちいい。南半分の湿地帯に入ると亜熱帯に近く、日によっては湿度もかなり高くなる。快晴に恵まれれば、ミシシッピの田舎では銀河を目にすることもできる。

サウンドバム

音源の宝庫だが、基本的には音楽の旅となる。メンフィスは往年のR&B、ミシシッピはブルースと教会音楽。特に教会は場所柄もあって昔からの音がそのまま残り、商業化されたブルースに比べるとかなりディープだ。襟のついたシャツを着用し、お布施(1ドルていど)を出せば、基本的には自由に入ることができるので是非お勧めしたい。黒人の信者たちも歓迎してくれるはず。ニューオリンズは言うまでもなく、音楽の都。カナダ国境から逃れてきたフランス系の子孫であるケイジャン、それに黒人のブルースが合体したザディコを堪能できる。フランスのマーチングバンドの香りを残したルイジアナ音楽も素晴らしい。都市と田舎をつなぐ旅なので、街の雑踏から森に棲息する生物の音まで、サウンドスケッチの描き方は自由自在だ。
そして旅の最後には、ぜひルイジアナの美味な料理を。

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