特集1 未来の移動体験を創るモビリティAIプラットフォーム「Piomatix」

社会の持続的発展のためパイオニアに何ができるのか、事業を通じて解決できるモビリティ領域の課題とは何か─ソリューションサービス企業としての成長を担うのはモビリティの「新しいあたりまえ」を生み出す画期的なプラットフォーム「Piomatix(パイオマティクス)」です。

全社戦略を担う「Piomatix」

「未来の移動体験の創出を目指し、モビリティ領域における課題をモノ×コトで解決するソリューション企業への転換を図っていく」というアイディアは、パイオニア復活を期して各部署から集結したPioneer Innovation Teamによる議論の中から生まれ、後に企業ビジョンへと昇華し、明文化されました。

ビジョン実現に向け、創業以来蓄積してきた技術資産と現在開発中の新技術を集結させ適切に再配置することで、幅広いステークホルダーに新たな体験の提供を可能とする画期的なサービスプラットフォームを構築。これを「Piomatix」と名付け、ソリューション企業への変革に向けた戦略の担い手として、日々進化し続けています。

モビリティ領域で様々な
社会課題を解決する
「Piomatix」

今日の車室空間では、タッチパネルの多層化や操作スイッチの増加、膨大な情報量の画面表示などの情報量の増大、操作の複雑化が進み、ドライバーの大きなストレスとなり、運転をより煩わしく、安全に影響を及ぼすものとしています。

当社では創業以来培ってきた「音」の技術と、長年蓄積してきた膨大なモビリティデータから抽出される付加価値を組み合わせて応用することで、社会課題の解決に貢献できると考え取り組んできました。

「Piomatix」は、目と手を自由にする音声HMIと高度な予測を使って、様々な社会課題を解決するソリューションプラットフォームです。

「Piomatix」
のテクノロジー

「Piomatix」を構成するテクノロジーは大きく2つ─音声・センシング・位置情報等の各種技術を駆使しドライバーの状態変化を予測する「Predictive Engine」と、それらの情報を従来の操作ボタンやディスプレイではなく「音声・会話」で案内・操作制御することでドライバーの目と手を自由にする「音声HMI(Human Machine Interface)」です。

Predictive Engineは、いつ・どこから・どこに・どんな経路で走行するかなどのドライバーの挙動、複雑な道路状況や発話中などのドライバー大変度、いつどんなコンテンツが欲しいかなどのドライバーの欲求を推測し、その時・その場に最適な提案をするテクノロジーです。また、そのサービスをドライバーが安全かつ適切なタイミングで利用できる音声HMIを用意することでストレスのない、安心で快適な移動空間の提供を実現しました。

幅広いモビリティ市場
への展開

パイオニアでは、事業を通じて優先的に取り組むテーマとして「事故リスク削減」、「人手不足・ラストワンマイル問題解決」、「移動時の情報過多・複雑化解決」、「高齢化・グローバル社会における移動支援」という4つのマテリアリティ(CSR課題)を設定していますが、「Piomatix」では、まずは「移動時の情報過多・複雑化解決」を意識して開発に取り組みました。さらに、今後はB to Cにとどまらず、B to B、B to B to Cなど幅広い市場へとサービス拡大を図り、他の3つのマテリアリティ、環境負荷低減などより多くのモビリティ領域の課題解決に貢献できるサステナブルな事業への成長を目指していきます。

また「Piomatix」はオープンプラットフォームです。モビリティ領域のプラットフォーマーとして他社との戦略パートナーシップを加速し、さらに多くの課題解決につなげることでサステナブルな社会の実現に貢献していきます。

将来に関する記述は当社が現時点で想定する見通しであり、将来そのとおりに実現するという保証はありません。