報道資料:ハイクオリティAVマルチチャンネルアンプ2機種を新発売

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Pioneer
2003年 8月 18日
パイオニア株式会社

ハイクオリティAVマルチチャンネルアンプ2機種を新発売

  • i.LINKによる高音質デジタル伝送を実現した「VSA−AX5i−N」
  • 自動音場補正システムにより理想のサラウンド環境を実現する「VSA−AX3−N」
VSA-AX5i-N

VSA-AX5i-N

VSA-AX3-N

VSA-AX3-N

商品名 型番 希望小売
価格(税別)
発売
予定
月産予定
台数
AVマルチチャンネルアンプ VSA−AX5i−N 198,000円 10月中旬 2000台
AVマルチチャンネルアンプ VSA−AX3−N 100,000円 10月中旬 3000台

【企画意図】

 DVD市場の拡大に合わせ、本格的なホームシアターのニーズが世界的に高まる状況下、その中核となるAVアンプは、近年タイトル数も増え、音楽ファンの関心が高まっているDVDオーディオやSACDなどのソフトにも充分対応できる、これまで以上の高音質が望まれております。
 当社がこの度発売いたします2モデルは、様々な視聴環境を理想的な音場に整える自動音場補正システム「MCACC」※1を搭載するとともに、ご家庭で最新映画館の音場をお楽しみいただける「THX セレクト」規格に対応したAVマルチチャンネルアンプです。
 また、「VSA−AX5i−N」は、DVDオーディオやSACDなど様々なデジタル音声信号を、オリジナルのクオリティのまま伝送できるi.LINK※2デジタル伝送「アドバンスド・レゾリューション・デジタル・オーディオ・インターフェイス」※3の搭載により、一層の高音質でマルチチャンネルオーディオをお楽しみいただけます。

※1 MCACC=Multi−Channel Acoustic Calibration System(自動音場補正システム)
当社が開発した「マルチチャンネル・アコースティック・キャリブレーション・システム」は、録音スタジオにおけるモニタリング手法と同一レベルの音場調整を行うことができる音場補正技術です。これにより、録音スタジオでしか体験できなかったリアルで均一な音場をご家庭内で再現することができます。MCACCは、2001年11月発売の「VSA−AX10」に、世界で初めて搭載した当社の独自技術です。
※2 i.LINKはソニー株式会社の登録商標です。
※3 「アドバンスド・レゾリューション・デジタル・オーディオ・インターフェイス」は、2002年11月発売の「VSA−AX10i−N」に、世界で初めて搭載した当社の独自技術です。当社が開発した伝送方式は、DVDオーディオやSACDに規定されている業界標準の著作権保護技術DTCP(Digital Transmission Content Protection)に対応しております。

【VSA−AX5i−Nの主な特長】

1 ) i.LINKデジタル伝送「アドバンスド・レゾリューション・デジタル・オーディオ・インターフェイス」搭載

 DVDオーディオやSACDなど様々なデジタル音声を、オリジナルのクオリティのまま伝送できる、i.LINKデジタル伝送「アドバンスド・レゾリューション・デジタル・オーディオ・インターフェイス」を搭載。対応するDVDプレーヤーとの接続で、高音質マルチチャンネル再生が可能です。
 また、SACDの音声を、DSD(Direct Stream Digital)信号からダイレクトにアナログ変換する「SACDダイレクトモード」を、マルチチャンネルアンプとして初めて搭載しました。

2 ) 様々なメディアに対応する多彩な入出力端子を装備

 PCオーディオをハイクオリティに楽しめる「USBデジタル入力」や、LD(レーザーディスク)の高音質デジタル音声をダイレクトに接続できる「RF入力」を装備。さらに、レコードプレーヤーを直接接続できる「PHONO入力」や「D4入出力」など、多彩な入出力端子を搭載しています。

3 ) その他

  • 照明を落とした室内でも、確実な操作ができる「大型LCD表示自照式キーリモコン」
  • クラス初のダイキャスト成形高品位スピーカーターミナル

【主な特長】(2モデル共通)

1 ) 理想的なサラウンド環境を実現する自動音場補正システム「MCACC」搭載

 正確なマルチチャンネル再生には、各スピーカーの特性が同一であることが不可欠です。音場補正システム「MCACC」は、視聴位置にセットした付属の専用マイクでテストトーンを測定することにより、各スピーカーの音圧レベルや距離、周波数特性を自動補正し、録音スタジオに迫るリアルな音場を再現します。また、詳細設定が可能なオリジナルテストトーンによるマニュアル補正を行えば、さらに正確な音場補正が可能です。

2 ) さらなる高音質を実現する、細部にわたる様々な技術

  1. ルーカスフィルム社が定める「THX セレクト」規格の認定により、家庭内において映画館に匹敵する音場再生が可能です。
  2. 世界屈指の録音スタジオ「エアースタジオ」の一流エンジニアと共同で、音質チューニングを実施。
  3. ハイエンドピュアオーディオで定評のある高音質パワー素子MOS FETを、一段と高音質化した A.D.E.MOS FETを全チャンネルに採用。しかも各チャンネルの動作環境を同一にする「シンメトリカル・パワートレイン・デザイン」を採用し、全チャンネルで高音質な増幅を可能としています。
  4. プロの世界で圧倒的な信頼を得ているモトローラ製、高速150MIPS(Millions of Instructions Per Second)、48ビットプロセッシングDSPを2基搭載したデュアル デジタルコアエンジンにより、DTS 96/24をはじめとするあらゆる現存フォーマット※4を高精度にデコードします。
    ※4 2003年8月18日現在、パイオニア調べ。
  5. 高音質フォーマットのクオリティを存分に味わえるハイクオリティ「ΔΣ型192KHz/24ビットDAコンバータ」や、既存のデジタルソースの音質を高める「オーディオ・スケーラー」機能搭載。
  6. 従来の2次元的な構造では実現できない筐体強度を実現する「3次元スペースフレーム構造」や、信号経路を最短化する「コンセントレーテッド・ダイレクト・コンストラクション」により、極めて純度の高い信号伝送を実現しています。

3 ) 最適な視聴環境を実現する様々な機能

  • デジタル処理の影響で発生する映像と音声のわずかなズレを補正する「サウンドディレイ」機能
  • 5.1chのスピーカーシステムで、6.1chソースを楽しめる「バーチャルサラウンドバックモード」
  • サラウンドバック用アンプを利用して、より力強い音を楽しめる「フロントバイアンプ機能」
  • 720P対応コンポーネント入出力端子や、光&AV入力(前面)などの多彩な入出力端子

【VSA−AX5i−N、VSA−AX3−Nの主な仕様】

オーディオ特性 実用最大出力
(JEITA、8Ω、サラウンド時)
130W/ch
(フロント2ch、センター1ch、サラウンド2ch、サラウンドバック2ch)
周波数特性 5Hz~100kHz(+0dB、−3dB)
全高調歪率(2ch) 0.09%(20Hz~20kHz、100W、8Ω)
ライン入力S/N比(IHF−A) 103dB
入出力端子 デジタル入力 同軸2系統、光3系統
(PCM/Dolby Digital/DTS/MPEG−2 AAC兼用)
Dolby Digital RF 1系統(AX5i)
オーディオ 5系統(Phono/Line:AX5i、Line:AX3)
(CD、TUNER、CD−R/TAPE1、MD/TAPE2)
マルチチャンネル入力 7.1ch入力1系統
i.LINK端子 入出力兼用2系統(AX5iのみ)
USBオーディオ入力 1系統(AX5iのみ)
ビデオ入力 5系統
(DVD/LD、TV/SAT、VCR1/DVR、VCR2、VIDEO)
Sビデオ入力 5系統(S2対応、同上)
コンポーネントビデオ入力 2系統(DVD/LD、TV/SAT)
D4ビデオ入力 2系統(DVD/LD、TV/SAT:AX5iのみ)
プリアウト出力 フロント1系統(L/R)、センター1系統、
リア1系統(SL/SR)、サブウーファー1系統、
サラウンドバック1系統(SBL/SBR)
デジタル出力 光2系統
オーディオ出力 2系統(CD−R/TAPE1、MD/TAPE2)
ビデオ出力 4系統(AX5i)、3系統(AX3)(VCR1/DVR、
VCR2、MONITOR1、MONITOR2:AX5iのみ)
Sビデオ出力 3系統(VCR1/DVR、VCR2、MONITOR OUT;S2対応)
コンポーネントビデオ出力 1系統(MONITOR OUT)
D4ビデオ出力 1系統(MONITOR OUT、AX5iのみ)
その他 SR入出力 各1系統
ACアウトレット 1系統(連動)
外形寸法 420(W)×188(H)×464(D)mm
質量 20.0kg(AX5i)、18.3kg(AX3)
消費電力 440W
待機電力 0.8W

参考【用語解説】

【現存するサラウンドフォーマット】

  • DTS
  • DTS−ESディスクリート6.1
  • DTS−ESマトリクス6.1
  • DTS Neo:6(DTS Neo:6 CINEMA、DTS Neo:6 MUSIC)
  • DTS−96/24
  • ドルビーデジタル
  • ドルビーデジタルEX
  • ドルビープロロジック
  • ドルビープロロジックII(ドルビープロロジックII MOVIE、ドルビープロロジックII MUSIC)
  • MPEG−2 AAC

【自動音場補正システム(MCACC=マルチチャンネル・アコースティック・キャリブレーション・システム)】

 正確なマルチチャンネル再生には、各スピーカーの特性が同一であることが不可欠です。しかし、従来のマルチチャンネルアンプでは、ユーザーの聴感による調整方法が主流でした。
 当社が開発した「マルチチャンネル・アコースティック・キャリブレーション・システム」は、録音スタジオにおけるモニタリング手法と同一レベルの音場調整を自動で行うことができる画期的な音場補正技術です。これにより、録音スタジオでしか体験できなかったリアルで均一な音場をご家庭内で再現することができます。
 調整内容は、スピーカーの 1.接続有無判定 2.サイズ判定(大・小) 3.相互距離補正 4.音圧レベル補正 5.音色補正 です。
しかも、さらに音質を追い込みたい方のために、マニュアルMCACCという、聴感で音場補正を行う方法を開発。当社のマルチチャンネル研究から生まれた画期的なテストトーンを利用することにより、距離や音色のマッチングを厳密に行うことが可能です。

【A.D.E.MOS FET(Advanced Direct Energy MOS FET)】

 FETは日本語で電界効果トランジスターと呼ばれています。電流の変化で動作する一般的なトランジスターとは異なり、入力インピーダンスが高く電圧の変化で動作します。また、MOS型は金属(metal)の電極、酸化物(oxide)の膜、ベースのシリコンの3層で構成されています。MOS FETの特徴はリニアな動作曲線を備え、スイッチング歪みが発生しにくい点や、連続した大電流に強く熱暴走がない点などです。そのため、高音質の高級アンプに数多く採用されています。
 A.D.E.MOS FET(Advanced Direct Energy MOS FET)は、パワー素子に熱感応バイアス回路を内蔵し、バイアス回路の温度補償を出力素子と同一チップ化させることで、再生音に重大な影響を与える熱時定数に起因する動作点変動を極小化します。

【THXセレクト】

 ルーカスフィルム社が定めるTHXは当初、劇場用音響品質を高めるために、再生品質の厳格な基準を設けることにより、映画制作者の意図した音を忠実に再現することをその目的としていました。今日では全世界で5千館以上の劇場がTHX認定劇場として登録され、映画館ですぐれた音響が楽しめるようになりました。
 その思想を忠実に家庭での視聴環境設定に展開したのが、家庭用のTHX基準です(ホームTHX)。ホームTHXは劇場と異なる家庭環境での視聴環境でも映画館と同じような音響が楽しめるよう、様々な技術、基準を設けています。
 THXセレクト基準は比較的小スペース(2,000立方フィート、約12畳まで)の部屋を想定して、最大のパフォーマンスが得られるような基準となっています。

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