報道資料:東北パイオニア、PolyPhotonix社の糖尿病網膜症治療スリープマスク向けの有機ELパネル供給に合意

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Pioneer
2020年 10月 13日
パイオニア株式会社

東北パイオニア、PolyPhotonix社の
糖尿病網膜症治療スリープマスク向けの有機ELパネル供給に合意

パイオニア株式会社の連結子会社である東北パイオニア(本社:山形県天童市 代表取締役 兼 社長執行役員 渡邉 光博、以下「東北パイオニア」)は、イギリスのバイオフォトニック研究会社であるPolyPhotonix株式会社が開発する糖尿病網膜症の治療に使用されるスリープマスク「Noctura 400(ノクチュラ400)」向けに、最先端の有機EL発光パネルを提供(2021年春予定)することに合意いたしました。

糖尿病網膜症は、高血糖値が目の奥にダメージを与えることによって引き起こされる糖尿病の合併症であり、適切な治療を行わないと失明の原因となることがあります。PolyPhotonix社のスリープマスクは、糖尿病網膜症の症状を軽減、回復させることを目的として、夜間に装着するもので、家庭での通常の睡眠時間中に正確な量の光を用いた治療を行うことができます。睡眠を妨げない軽量バッテリーを搭載したスリープマスクは、東北パイオニアが新規に開発した高効率長寿命な有機ELパネルの採用により、長期安定した十分な光の照射を実現しています。

東北パイオニアの取締役(有機EL事業担当)である八巻 雅敏氏は、次のように述べています。
「東北パイオニアはPolyPhotonix社の糖尿病網膜症治療用スリープマスク「Nocture 400」に搭載される光源として、最先端の有機ELパネルを提供します。当社有機ELパネルがPolyPhotonix社 スリープマスク「Noctura 400」向けに使用されることで治療に貢献できることを期待します。」

PolyPotonix社のチーフ・エグゼクティブであるリチャード・カーク氏(Richard Kirk)は、次のように述べています。
「当社が世界的に「Noctura 400」を増産するにあたり、東北パイオニアは、当社の有機 EL への要求をサポートしてくれています。それにより、パンデミック中もパンデミック後も人々の視力を救い続けることができます。現在の糖尿病網膜症の治療法は高価で時間がかかり、定期的な通院が必要です。当社のスリープマスクは、患者が自宅で使用することができるため、医療現場の最前線である病院の医療サービスへのプレッシャーを軽減するとともに、コスト削減も実現します。」

東北パイオニアでは自発光素子である有機ELの特長を活かして、ディスプレイはもちろんのこと、ディスプレイ以外の特殊光源用途でも積極的に用途拡大を行ってまいります。

PolyPhotonix株式会社について

PolyPhotonixはイギリスの北東部に拠点を置く、黄斑部の眼疾患やその他の病状のための光治療法を開発しているバイオフォトニック研究会社です。

PolyPhotonix 公式サイト

「Noctura 400」について

「Noctura 400」スリープマスクは、西欧諸国で失明の最も多い原因とされる糖尿病網膜症の治療向けに開発された、生体を傷つけない革新的な在宅医療用モニター治療法です。

東北パイオニア 有機EL(OLED)事業について

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