報道資料:高級スピーカーシステム「S-1EX-LTD」 限定200台発売

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Pioneer
2006年 9月 12日
パイオニア株式会社

~パイオニアブランドの頂点に立つ「EXシリーズ」の限定モデル~高級スピーカーシステム「S-1EX-LTD」 限定200台発売

S-1EX-LTD

S-1EX-LTD

商品名 型番 希望小売価格 発売時期
3ウェイスピーカーシステム
(トールボーイ型)
S-1EX-LTD 630,000円(1台)
(税抜価格 600,000円)
10月下旬

【企画意図】

 パイオニアのオーディオの歴史における原点は、今から約70年前、創業者である松本望が高音質ダイナミックスピーカー「A-8」を開発した1937年(創業前年)に遡ります。以来、今日までより良い音を求めて研究開発を重ね、「TAD(Technical Audio Devices)」に代表されるプロユースモデルから、家庭用の高音質スピーカーまで、様々な製品を世界に送り出してまいりました。
 当社はこの度、2005年の導入以来市場で高い評価を頂いている高級スピーカーシステム「EXシリーズ」のトップエンドモデル「S-1EX」のエンクロージャーに、白木・光沢塗装を採用した「S-1EX-LTD(Limited)」を200台限定で発売いたします。
 当社は今後も、お客様の本物志向やこだわりにお応えするため、高級スピーカーや高性能アンプをはじめとするオーディオ製品ラインアップの強化を図ってまいります。

【主な特長】

1)美しい白木の光沢塗装で仕上げたエンクロージャーを採用

 エンクロージャーに、明るい色調の部屋にもマッチする美しい白木の突き板を採用。完成までに何度も塗装と研磨を繰り返すことで実現した光沢塗装とあいまって、グレードの高い質感に仕上げています。

2)当社スピーカーシステムのフラッグシップモデル「TAD-M1」の最先端テクノロジーを継承

 パイオニアのスピーカー作り70年の歴史が集約されたTAD(Technical Audio Devices)の技術。そのTADのユニット設計や精度、素材、チューニングに至るまで、高度なテクノロジーとクオリティを継承しました。スピーカーシステムはパイオニアブランド、スピーカーユニットはTADを称号しています。

3)ベリリウムトゥイーターを搭載した「CST(Coherent Source Transducer)ドライバー」を採用

 トゥイーターには、軽量かつ高剛性という振動板材料として最も適したベリリウムを採用し、高域再生周波数を100kHzまで高めています。また、ミッドレンジユニットには実用金属中、最も軽く、内部損失が大きいという特徴があるマグネシウム振動板を採用しています。
 「CSTドライバー」は、これらミッドレンジユニットの中央にトゥイーターが装着された同軸スピーカーに対し、広帯域にわたって位相や指向性をコントロールする技術です。これにより1ポイントから放射されるサウンドは非常に滑らかで原音に忠実な再生を可能にします。
 また、磁気回路にはフェライトマグネットの約10倍ものエネルギーを持つネオジウムマグネットを採用。非常に強力な磁気回路で、軽量な振動板を強靭にドライブします。
 さらに鉄材には、スチールのブロックから削りだした流線型ヨークを採用することで、磁気回路内の磁気の流れを最適化するとともに、振動板裏側のエアフローを確保し不要な反射を排除します。

4)アラミドカーボン複合シェル振動板採用の18cmウーファー

 ウーファー用振動板としての理想的な物性を得るために、アラミド織布とカーボン不織布を3層にラミネートした振動板を採用。さらにセンターキャップとコーンを一体化した独自の1ピースのシェル(殻)形状振動板により、軽量化と高剛性を両立しました。これにより、豊かでクリアな低音の再生とカラーリング(不要な音色のくせ)のない素直な中低域の再生を実現しました。
 また、65mmの大口径ボイスコイル、大型ネオジウムマグネットを採用しつつも、振動板背面の抵抗を極力小さくするコンパクトな磁気回路を構成。さらに、振動板の背面形状に徹底的にこだわったエアロダイナミクス構造をフレームおよび磁気回路に採用し、ノイズの発生源となる空気流の乱れを抑え、S/Nの高い低音再生を実現しています。

5)すべてのスピーカーからの到達時間を合わせる「パーフェクトタイムアラインメントデザイン」

 スピーカーシステムの理想は、各ユニットから出た音がすべて同時にリスナーに届くことです。しかし、従来のスピーカーシステムでは複数のスピーカーユニットを同一平面上に配置しているため、リスナーまでの距離が微妙に異なり、リスニングポイントで合成された音にはわずかな濁りやにじみが発生していました。
 「EXシリーズ」では、リスナーを中心とする半径3mの球面に沿って各スピーカーユニットを配置する精密な曲面形状「プレシジョンカーブ」をエンクロージャー前面(バッフル)に採用することで、この影響を排除しました。これにより、すべてのスピーカーユニットからリスナーの耳に届くまでの時間を同一にする高精度のタイムアラインメント(時間的調整)を実現しています。
 さらに「S-1EX-LTD」では、エンクロージャー全体を8度傾斜させることで、より高精度なタイムアラインメントを実現するとともに、エンクロージャーの中心に重心を置くことで、安定性をさらに向上させ、スピーカーユニットの振動をしっかりと支えます。

6)中低域音を濁らせる定在波を効果的に解消する「ABD(Acoustic Balance Drive)テクノロジー」採用

 「ABDテクノロジー」はスピーカーシステムのエンクロージャー内の不要な定在波の発生を抑える技術です。定在波をキャンセルするための独自の音響シミュレーションによりウーファーとポートの配置を最適化、中低域に濁りのない正確でダイナミックなサウンドを再生します。

7)台座に亜鉛ダイキャスト脚を採用

 スピーカー本体を支える台座は、厚さ60mmのMDF(中質繊維板)に亜鉛ダイキャスト製の脚が強固に固定されています。その4本脚によって、しっかりとした設置を可能にします。

【主な仕様】

型式 位相反転式トールボーイフロア型、防磁設計(JEITA)
スピーカー構成 3ウェイ方式
  ウーファー 18 cm コーン型 × 2
  ミッド/トゥイーター 同軸14 cm コーン型 / 3.5 cm ドーム型
インピーダンス 6 Ω
再生周波数帯域 28 Hz ~ 100 kHz
出力音圧レベル 89.5 dB (2.83 V)
最大入力 200 W (JEITA)
クロスオーバー周波数 400 Hz、2 kHz
ユニット極性 低域(+)、中域(+)、高域(+)
外形寸法 422 mm (W) × 1283 mm (H) × 609 mm (D)
質量 66 kg (1本)
付属品 グリルネット、スパイク受け × 4

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