報道資料:DVDレコーダー「DVR−1000」新発売

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Pioneer
1999年 11月 25日
パイオニア株式会社

世界初、DVDディスクへの録画を実現DVDレコーダー「DVR−1000」新発売~「テープから、ディスクへ」いま、メディアが変わる~

当社はこの度、世界初のDVDレコーダー、録画用DVDディスクを下記要領で発売いたします。

DVR-1000

DVR-1000

商品名型番価格(税別)発売時期月産予定台数
DVDレコーダーDVR-1000250,000円12月上旬10,000台
DVD−RWディスクDVS-RW473,000円12月上旬60,000台

【企画意図】

現在、DVDは民生用のAV機器をはじめ、カーナビゲーションやパソコン用のROMなど幅広い分野で市場規模を拡大しております。特に、DVDビデオプレーヤーは、96年11月の市場導入以来順調に成長を続け、99年の年間出荷台数は全世界で500万台以上に達する事は確実です。
高画質・高音質はもとより、省スペース、長期保存、ランダムアクセス等操作性に優れたDVDは、「デジタル・バーサタイル・ディスク」というその名の通り、様々な分野でディスクメディアの優位性を十分に発揮し、かつてないほどのスピードで急成長をとげております。
 このような状況下、当社はDVDフォーラムでの審議を経て、録画・再生のできるディスクメディア“DVD−RW”を提案、DVDフォーラムで既に規格策定された記録フォーマット「ビデオレコーディング・フォーマット」と組み合わせることで、世界で初めてDVDディスクへの録画・再生を可能にしたDVDレコーダー「DVR−1000」を商品化いたしました。
 「DVR−1000」は、ディスクメディアならではの特長を十二分に発揮した画期的な機能を数多く搭載し、新しいAVライフの楽しみ方を提案いたします。
 従来、「テープは記録用メディア、ディスクは再生用メディア」と位置付けられておりましたが、当社は今回のDVDレコーダーの開発により、ディスクに映像を記録するという“夢”を実現いたしました。オーディオの世界ではすでに、MD、CD−R/RWという録音用のディスクメディアが急成長しており、「映像の世界」でも近い将来「テープから、ディスクへ」という大きな変革が起こるものと思われます。
当社は今回のDVDレコーダーの発売で、DVD関連製品のラインアップを充実させ、DVD事業において世界No.1の企業を目指すと共に、将来VTRに置き代る可能性を秘めたDVDレコーダーで、DVD産業全体の活性化を目指してまいります。なお、このすぐれたコンセプトは、多くのハードメーカー及びメディアメーカーから御賛同を頂いております。
また、「DVR−1000」の発売に合わせ、録画用DVD−RWディスク「DVS−RW47」も同時に発売いたします。

● DVD−RWコンセプト賛同メーカー(敬称略)
株式会社ケンウッド、シャープ株式会社、TDK株式会社、日本ビクター株式会社、日立マクセル株式会社、三菱化学株式会社、三菱電機株式会社、株式会社リコー、パイオニアビデオ株式会社

【DVDレコーダー「DVR−1000」の主な特長】

1 ) 世界初、DVDディスクへの録画を実現

  1. AV発想の新ディスクフォーマット、DVD−RWを採用
     DVD−RWは、DVDビデオと同じ容量の4.7GB、直径12cmの光ディスクで、DVDフォーラムで決定された規格です。録画時間は標準モード(SP)で2時間、マニュアルモード(MN)で最短1時間から最長6時間です。DVD−RWは、DVD−R(追記型)を発展させた書き換え型で、約1000回の書き換えを実現しています。ディスクへの記録方法が再生専用のDVDと極めて似ているため、互換性がとりやすいという大きなメリットがあります。
  2. 録画方式に標準規格「ビデオレコーディング・フォーマット」を採用
     DVD−RWは映像の録画方式として、DVDフォーラムの規格に準拠した「ビデオレコーディング・フォーマット」を採用しています。このフォーマットは、MPEG圧縮技術を応用し、リアルタイムで高画質録画を実現するとともに、豊富な編集機能も兼ね備えています。
    今後、ビデオレコーディング・フォーマット対応のDVDプレーヤーが、当社をはじめ各社から発売される予定です。それらのDVDプレーヤーでは、DVD−RWディスクの再生も可能になります。
  3. 著作権保護技術を採用
    「DVR−1000」は、映像著作物の著作権を保護するために現在利用可能な著作権保護技術(CGMS信号判定、マクロビジョン信号検出)を搭載し、著作権者の意図に反した複製が作成できない設計となっています。更に、無許諾で複製されたディスクを再生出来ない様にするため、メディアID検出機能が搭載されています。なお、DVD−RWのブランクディスクには、CSS(DVDソフトに用いられている暗号技術)ビデオディスクの複製を防止する保護技術が施されています。
    *CGMS(コピージェネレーションマネージメントシステム…デジタル録画機器に対応した複製制限システム)、*CSS(コンテンツスクランブルシステムの略)

2 ) DVDレコーダーならではの画期的な先進機能

  1. 頭出し不要の簡単録画
     「DVR−1000」では、RECボタンを押すだけで即座に録画を開始、面倒な頭出しは一切必要ありません。
     VTRのように録画できる場所を早送り・巻き戻しで探したり、録画済の部分に誤って上書きしてしまう心配もありません。ディスクを挿入するだけで、録画されている内容や記録可能な領域などを自動的にサーチし表示します。また、複数の番組を録画予約した場合は、現在挿入しているディスクに、どの番組まで録画可能かを表示します。
  2. 録画内容・時間に応じて最適な画質が選べるマニュアルレート録画
     「DVR−1000」は、録画内容・時間に応じて最適な画質が選べるマニュアルレート録画が可能です。
     最短の1時間から最長の6時間まで、32ステップの録画モード(記録レート)を選択することで録画したい番組の時間とディスクの残量時間から、最適な画質を選ぶことができます。
     標準と3倍の2つのモードでしか録画できないVTRでは、例えば120分テープに130分の番組を画質の変化なく録画するには3倍モードを選択するしかありませんでした。「DVR−1000」では、ディスクの記録容量を無駄なく使い最適な画質で録画することができます。
  3. ディスクの録画内容が一覧できる「ディスクナビ」
     「ディスクナビ」ボタンを押すと、ディスクに録画されている内容が静止画で一覧表示されます。見たいタイトルを画面上で選択・決定するだけで、すぐにそのタイトルの再生がスタートします。VTRのように、早送り、巻き戻しをする必要がなく、再生の頭出しが一発でできます。また、ディスクナビで表示される見出し用の静止画を好みのシーンに変更することも可能です。
  4. MDなみの簡単操作を実現した楽々ビデオ編集
     「DVR−1000」では、ノンリニアなプログラム編集も簡単に行なえます。VTRのように2台のデッキを使用し、手間のかかるダビングをする必要がなく、リモコンを使いながらMDなみの手軽さで、多彩な編集作業が簡単に行なえます。
     タイトル単位の消去、保護はもちろん、映像を見ながら編集ポイントを打つことで、部分的な消去やコピーなども自由自在です。あたかも実際に切り貼りしたようなプレイリストを作成し、見たいシーンを見たい順番で再生することも思いのままです。
  5. ディスクごとに録画の予約情報を記憶できるディスク予約機能
     「DVR−1000」では、録画の予約情報をディスク自体に記憶させることができます。このディスク予約機能を使えば、ディスクを本体に挿入するだけで、予約録画の準備は完了。予約録画の管理がディスクだけで行なえ、お気に入りドラマの専用ディスクなどを作るのに大変便利な機能です。また、「お父さん用ディスク」、「子供用(アニメ用)ディスク」など、使う人ごとの専用ディスクを作ることも簡単です。

3 ) 最良のレコーディングを実現する最先端技術

  1. 4.7GBの大容量記録を実現した新開発記録用大出力ピックアップと信号処理LSI
     DVDを再生する際には、レーザー光をディスクに当て、その反射光の強弱を “1”と“0”のデジタル信号として読み取っています。同様に、記録する場合には、デジタル信号の“1”と“0”に合わせてレーザー光を照射することにより、ディスクにピットと呼ばれる結晶と非結晶の情報を作り出しています(相変化記録方式)。当社は、この結晶、非結晶状態を生成するために、記録用大出力ピックアップ(再生兼用)と記録用信号処理LSIセットを開発しました。記録信号に合わせたレーザー発光を高精度に制御し、4.7GB大容量記録を実現しています。
  2. 飛躍的な画質向上を実現するMPEGビデオエンコーダー&バリアブルビットレートコントロール
     当社は、MPEG符号化に使われる量子化係数と、録画される映像の性質との関係に着目し、それまでの符号化の状態から、その後のシーンにおいて、動きの速い部分や色の移り変わりの激しいところなど複雑な映像に符号量を多く割り当てられるよう、リアルタイムに量子化係数を選択するという独自のアルゴリズムを開発しました。この技術は、DVDビデオディスクの制作において用いられる高画質MPEGエンコード技術を本機用に簡易化したもので、Variable Bit Rate(VBR) Controlと呼ばれるものです。この独自のVBRを搭載することにより、最適な画像圧縮符号化処理を実現し、従来のConstant Bit Rate(CBR) Controlに比べ、飛躍的な画質の向上を実現しています。
  3. 音声信号を高効率圧縮するDDCE(Dolby Digital Consumer Encoder)を搭載
     当社は、世界で初めてドルビー デジタル コンシューマー エンコーダーを開発し、ドルビー研究所より認証を取得しました。このDDCEを搭載することにより、高効率音声信号圧縮を実現、また二カ国語放送の録画に対応した録音モードも採用しています。
    ※Dolby、ドルビーはドルビーラボラトリーズの商標です。
  4. 色ムラのない高画質録画を可能にするDigital TBC(Time Base Corrector)搭載
    VHSや8mmビデオなどの家庭用VTRから録画する場合、これらのアナログ映像信号がもつ特有の“ゆらぎ”が発生していました。当社はこの問題を解決するため、新しくLSIを開発。正確なデジタル信号変換に必要なDigitalTBCを搭載することで、この“ゆらぎ”を取り除き、色ムラのない高画質録画を実現しています。

【その他の特長】

  1. DVDの高音質をフル再生するレガートリンク96kHz/24bitツインD/Aコンバーター搭載
  2. 輝度(Y)と色差(Cb、Cr)の映像信号をダイレクトに出力するコンポーネント映像出力端子
  3. DTSデジタル出力対応
  4. 4段階の早送り・早戻し(スキャン)/チャプター・タイトルスキップ
  5. スロー(正方向4段階、逆方向2段階)、リピート、プログラムなど多彩な再生機能
  6. 録画したタイトルのチャプターの冒頭部分だけを連続再生する“イントロ再生”
    ※プレイリストでチャプター区切りが入っている場合に可能です。
  7. 録画されたCMを最大4分(30秒×8回分)までとばして見ることができる“CMスキップ”
  8. 1ヶ月先までの、最大8番組の録画が予約できる“タイマー予約録画”
  9. Gコード予約録画
  10. 現時点から、最大6時間まで30分単位で録画できる“ワンタッチ録画”
  11. ディスクの空き容量と録画時間を照合、自動的に最適な記録レートを算出し録画する“ジャスト録画” 
  12. 予約機能付のCSチューナーと接続すれば、チューナーからの信号により自動的に録画を開始する“CS自動録画”
  13. コンテンツのタイトル名は、カタカナ、英数字によって入力・編集が可能
  14. ディスクの空き容量を分単位で表示する“ディスク残量時間表示”
  15. 再生時に記録レートが見られる“録画画質レート表示”
  16. BS/地上波/CATVチューナー内蔵
  17. 該当する地域コードを入力することで、表示・受信・ガイドチャンネルが自動的に設定可能
  18. 「NHK教育」放送の時報を基準に、本体内蔵時計の時刻を自動修正する“ジャストクロック機能”
  19. ユーザーフレンドリーな操作性を実現した“液晶付Gコード対応ジョグシャトルリモコン”

【DVD−RWディスク「DVS−RW47」の特長】

(発売元:パイオニアビデオ株式会社 販売:パイオニア株式会社)

「DVS−RW47」は、DVDフォーラムで策定されたDVD−RW規格に準拠した記録・書き換え可能なDVDディスクです。カートリッジは使用せず、DVDフォーマットと高い互換性を持ったディスク上への信号書き込み(ピット生成)が可能です。
 記録容量はDVDビデオ(片面1層)と同じ4.7GBの大容量を実現。「DVR−1000」では、標準モード(SP)で2時間、マニュアルモード(MN)で最短1時間から最長6時間の高画質映像を録画することができます。
材料には高密度でありながら繰り返し記録に強い、相変化材料を使用。繰り返しの記録、再生でも画質・音質の劣化はありません。

【「DVR−1000」の主な仕様】

再生可能メディアDVDビデオ、DVD−RW
録画可能メディアDVD−RW
記録圧縮方式映像:MPEG(リアルタイムVBR)
音声:ドルビーデジタル(2ch)
録画時間標準モード(SP)120分
マニュアルモード(MN)60~360分(32ステップ)
受信信号方式NTSC方式
受信チャンネルVHF:1~12ch
UHF:13~62ch
CATV:C13~C63ch ※1
BS:1、3、5、7、9、11、13、15ch
接続端子入力映像/音声:3系統(うち前面1) ※2
S2映像:3系統(うち前面1)
BSデコーダ検波入力
ビットストリーム入力
出力映像/音声:2系統
S2映像:2系統
コンポーネント映像出力
光デジタル出力
同軸デジタル出力
BSデコーダ検波出力
ビットストリーム出力
 SRコントロール端子
予約番組数本体予約8番組/1ヶ月
ディスク予約8番組/1ヶ月
受信チャンネル合わせ自動(地域指定)/手動
外形寸法420(W)×389(D)×144(H)mm
本体質量8.5kg
電源電圧AC100V 50/60Hz
消費電力65W
待機電力3W以下
※1 CATVの受信にはCATV会社との契約が必要です。
※2 BSデコーダ入力兼用1端子及びCS自動録画用1端子を含みます。

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