音楽という「まとまったかたまり」でしか音を意識したことがなかったので、今回のブラジルの旅は自分にとってもすごく刺激的な時間でした。
これまではどちらかといえば色、それも複数の色の組み合わせが気になって、そういうものばかり見ていたことにも気が付きました。
音というと、する・ある・時には出すもの・・・などなど、でしたが、さがす・浸る・浴びるものだったり、ひびく・消える・とどろくものだったり、いろいろな状態があります。
見慣れたはずのリオやバイーアの街並みなのに、音によって世界はずいぶん違って感じられるものだ、ということに今さらながら少し驚かされてしまいました。
とくに、マンゲイラのクアドラでの夜。
バテリーア(打楽器隊)の真下で、頭上から降り注ぐ音の粉末のシャワーを、身体全体で浴びたのは気持ちよかった。全身の細胞が立ち上がるような感じでしたね。