省資源と資源循環

貴重な資源の使用を削減し、
資源循環を推進します

パイオニアはむだな材料を投入せず、投入した資源はむだなく利用して製品を出荷することを目標としています。 このような考え方から、事業活動時に発生する廃棄物(不要物)と有価物(資源として市場価値のある物)を評価指標に入れて活動を推進しています。

  1. 職場のゴミの分別
  2. リサイクル活動の促進(埋め立て廃棄物の削除)
  3. リサイクルの質の向上(熱回収→再利用)
  4. 有価物を含めた発生量の削減
    (むだな資源を使わない)

廃棄物・有価物の発生量の削減および廃棄物・有価物のリサイクルにより埋め立て処分量をゼロに近づける活動を実践しています。 2023年3月期のリサイクル率は国内で99.9%、海外で99.2%でした。

廃棄物・有価物 発生量の推移

(トン)

国内

海外

(期)

リサイクル率の推移

(%)

国内

海外

(期)

詳細データはデータ集をご覧ください。

パイオニアグループ 環境データ集 2024(PDF 1.0 MB)

環境負荷低減
(負のアウトプットを低減)

梱包フィルム廃材をビニール袋に(川越事業所)

川越事業所リサイクルセンターでは、協力会社と連携し、事業所で排出されている梱包用のストレッチフィルムをビニール袋に再生し、これをごみ袋として再利用しています。 2022年度に実施したフィルム廃材644kgのリサイクルにより、省資源と約1,550kgのCO2排出削減につながりました。
この再生されたビニール袋は、川越事業所だけでなく、本社や茗荷谷拠点など他の事業所でも利用しています。

部品や製品の梱包用ストレッチフィルムから
ビニール袋にリサイクル

食品廃棄物を再生可能エネルギーに利用(川越事業所)

川越事業所の社員食堂では、食べ残し(フ―ドロス)を減らすための工夫をしています。 それでも出てしまう発生した食品廃棄物は、これまで焼却によりサーマルリサイクル(熱回収)されていましたが、新たに食品廃棄物から再生可能エネルギーを創る会社と契約し、 食堂からの食品廃棄物をメタン発酵させることで、バイオガス発電につなげました。焼却残渣も無く、最終処分量削減にも役立っています。

食品廃棄物から再生可能エネルギーまでの
プロセス

社員食堂から出た
食品廃棄物

メタン発酵

バイオガス

発電

電気
(再生可能エネルギー)

資源の有効利用 活動事例
(川越事業所)

製造機材の洗浄に使用している"IPA(イソプロピルアルコール)"を使用後に廃棄処理する方法から、再生利用に変更しました。また、再生品の納入時に廃液を搬出することができ、輸送時の省エネやCO2の削減などにもつながりました。

化学物質イソプロピルアルコール(IPA)
の再資源化

パイオニア 使用済みIPAを排出 廃棄業者兼再生業者 再生IPAを納品

分別解体によるリサイクル推進事例
(川越事業所)

開発時、性能評価をおこなった試作品は事業所内のリサイクルセンターで分解・廃棄しています。その際に、リサイクル業者と情報交換を実施し、リサイクルしやすい分解レベルを設定しました。また、回収場所にはICの種類や回路、材質などの種類ごと有価額を表示したことで、社員のリサイクルに対する意識向上に繋がりました。

リサイクルセンター

ごみ袋の番地制による分別意識向上事例
(川越事業所)

事業所内の各フロア毎に番地(番号)をつけ、全てのゴミ袋に番地を記入しています。仮に分別間違いがあっても、部門が特定されフィードバックができるようにしています。間違いがあった項目については、e-ラーニングによる環境教育で、分別間違い事例ベスト10として事業所内に展開しています。

部品調達段階では使用するプラスチック材料の種類の削減、異なる種類のプラスチックを接着しない、梱包箱に樹脂フィルムなどを貼り付けない、再生材料の利用を促進するなど、回収・分別・分解が容易になるような材料を選んでいます。

資源循環

  1. エコ商品を
    つくる
  2. お客様が
    つかう
  3. 廃棄
  4. 処理
    (リサイクル)
  5. 部品製造

回収、分別、分解
を考える

設計段階では下記の項目について製品アセスメントを実施し、項目毎に目標値を設定、資源循環を重視した製品開発を進めています。

  1. 減量化・減容化
  2. 再資源化・再生部品の使用
  3. 再生資源化可能率の向上
  4. 手分解・分別処理の容易化
  5. 包装
  6. 環境保全性