報道資料:ヘリコプター用GPS地図情報システム「エアマップシステムAMS-2100S」

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Pioneer
1999年 1月 27日
パイオニア株式会社
パイオニアナビコム株式会社

ヘリコプター用GPS地図情報システム「エアマップシステムAMS-2100S」運輸省航空局より航空機搭載機器として仕様承認取得

パイオニア株式会社は、増大するヘリコプターニーズ※に対応してGPS地図情報システムの新製品「エアマップシステムAMS−2100S」を開発し、運輸省航空局の仕様承認を平成11年1月25日付けで取得いたしました。

航空機搭載機器に要求される温度、高度、振動、電波妨害など様々な環境条件をクリアし、特にCD-ROMを使ったシステムでは不利とされていた振動に関しても、独自の防振構造によりこれまで以上にヘリコプターの振動条件に対して余裕のある構造を実現しました。

なお、CD-ROMを使ったGPS地図情報システムが仕様承認を取得したのはこれが初めてとなります。

※ 国内で民間登録されているヘリコプターは約1000機。米国、カナダについで世界第3位。

【 背景 】

4年前の阪神淡路大震災以来、各自治体や警察庁、消防庁はヘリコプターの導入、装備の充実に力を入れてきました。新規導入のヘリコプターや既存の防災ヘリコプターにも、大規模災害時に被害状況を把握する為のシステムが多く搭載されるようになり、中でも位置把握の為のGPS地図情報システムに対するニーズが高まっています。

【 製品開発意図 】

パイオニア(株)及びパイオニアナビコム(株)ではこれまでヘリコプター用GPS地図情報システム「エアマップシステム」を開発し、官公庁や報道用ヘリコプターを中心に販売してまいりました。

運輸省航空局がこれまで航法装置として認めていなかったGPSを昨年1月より航法の補助用機器として認めるという動きに伴い、パイオニアナビコム(株)が新製品「エアマップシステムAMS−2100S」を企画、パイオニア(株)が開発を行い、運輸省航空局の指導により平成11年1月25日付けで運輸省航空局仕様承認を取得したものです。

仕様承認取得前は防災ヘリコプター等の同乗者に対する位置情報提供に使用されていましたが、仕様承認取得後は操縦士の有視界飛行における位置確認の補助システムとして使用できるようになります。

尚、今回の承認取得に伴い、2月から「エアマップシステムAMS−2100S」の出荷を開始いたします。

【 システムの概要 】

「エアマップシステムAMS−2100S」はトリンブルナビゲーション社製の航空機用GPS受信機と、パイオニアナビコム製のCD-ROM方式地図情報システムで構成されています。GPS受信機からのデータを電子地図上に表示し自機位置を特定させるとともに、飛行場(空港)やヘリポートなどの位置や管制圏などの空域データも同時に地図上に表示します。また、地図呼び出し機能については住所検索のほか飛行場、ヘリポートなどによる検索もできる仕様になっております。各種機能の操作については専用のコントローラーで簡単に行うことができます。

【主な特長】

航空機搭載機器に要求される環境条件をクリアーした信頼性の高い設計

「エアマップシステム」はRTCA/DO-160D(航空機搭載機器−環境条件及び試験手順)に定められる温度、高度、振動、電波妨害等各種の環境条件をクリアーしています。特に振動に関してはCD-ROMでは不利とされていましたが、独自の防振構造を採用することによりヘリコプターの振動条件に耐えられるような構造を実現しました。

航空関連情報を満載したオリジナル地図ソフトウェア

「エアマップシステム」に内蔵されている地図ソフトは3m道路や交差点名まで表示される詳細地図上に、飛行場、ヘリポート、VOR、NDB等の航空関連施設や管制圏、特別管制区等の空域情報が表示されるオリジナルソフトとなっており、ヘリコプター操縦士の有視界飛行のサポートに役立つ内容となっています。

*VOR:VHF OMNIDIRECTIONAL RADIO RANGE 超短波全方向式無線標識
*NDB:NON DIRECTIONAL RADIO BEACON 無指向性無線標識

【 仕様 】

外形寸法、質量
マップジェネレーター 298(W)×118(H)×216(D)mm、4.5kg
ディスプレイ 165(W)×152(H)×50(D)mm、 1.0kg
コントローラー 100(W)×170(H)×43(D)mm、 0.4kg

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