報道資料:DJ※2向けツインCDプレーヤー「CMX−3000」新発売

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Pioneer
2001年 11月 15日
パイオニア株式会社

省スペースながら、業界最大※1の大型ジョグダイヤルの搭載で操作性を向上DJ※2向けツインCDプレーヤー「CMX−3000」新発売

CMX-3000

DJツインCDプレーヤー CMX-3000

商品名 型番 希望小売価格
(税別)
発売時期 全世界販売
予定台数
DJツインCDプレーヤー CMX−3000 145,000円 12月中旬 40,000台/年
(うち国内1,000台/年)
※1 11月15日現在、ラックマウントタイプのDJツインCDプレーヤーとして。パイオニア調べ。
※2 DJ:ディスコ/クラブ等で、お客様を踊らせ楽しませるために音楽を次々とかけていく職業で、単なる機器の操作をするオペレーターではなく、エンターテイナーであり音楽を創作するクリエイターである

【企画意図】

 現在、国内はもとより、欧州や北米を中心にリミックス/DJプレイ※3を楽しむユーザーが増えつつあります。従来、リミックス/DJプレイにおいてはアナログレコードの使用が主流でしたが、その入手は年々困難になりつつあります。
 当社はこのような状況下、1994年以来、デジタルならではの多機能を有するDJ向けCDプレーヤー「CDJシリーズ」を発売し、高い評価を頂いてまいりました。中でも、本年7月に発売した「CDJ−1000」は、従来のアナログターンテーブルでしか実現できなかった「スクラッチ」※4などの多彩なパフォーマンスの実現とともに、アナログターンテーブルをも上回る操作性の向上により、プロ、アマチュアを問わず多くのDJの支持を得ております。
 この度当社が発売いたします「CMX−3000」は、スペース効率の良いラックマウントタイプながら、業界最大の110mm大型ジョグダイヤルの搭載で、さらなる操作性の向上を実現したDJ向けツインCDプレーヤーです。
 加えて、デジタル技術の結集により、簡単に曲のテンポ合わせが可能な業界初の「BPM(Bit Per Minute)シンクロ」機能や、「スクラッチ」などの多彩なパフォーマンスを実現するとともに、デジタル(CD)ならではの豊富な機能を搭載しております。
 当社は、初心者からプロDJまで、各ユーザーのレベルにあったリミックス/DJプレイをお楽しみいただける「CMX−3000」の発売により、DJ用CDプレーヤーのラインアップを強化し、DJ市場の拡大を図ってまいります。

※3 リミックス/DJプレイ:ディスコ/クラブのDJが、複数のアナログターンテーブルやCDプレーヤーとミキサーを駆使して、次々と曲をつないだり、複数の曲をミックスすることで様々な音の演出をすること。このリミックス/DJプレイを実現するには、使用する曲のテンポ(スピード)が変えられること、素早く曲の頭出しができること、頭出しのポイントからタイムラグなくすぐに音が出せること等がDJ用機器としては必要不可欠である。
※4 スクラッチ:アナログターンテーブル使用時に、DJが針を落としたままのアナログレコードを直接手で前後に動かし、擦過音を生み出すリミックス/DJプレイのテクニック。

【製品の特長】

1 ) DJの"道具"としての使いやすさを向上した基本機能

 「CMX−3000」は、小型ながらも優れた操作性の実現とともに、各種データの視認性を向上し、テーブルトップタイプに遜色ないリミックス/DJプレイが可能です。

  1. 省スペース設計ながら、操作性を重視したデザイン
     コントローラーとプレーヤーのセパレート構造により、スペース効率の良い自由な設置が可能です。コントローラーは省スペース設計ながらも、ジョグダイヤル中央にディスプレイを配したオリジナルデザインにより、高い操作性を実現する直径110mmの大型ジョグダイヤルと、視認性の高い大型FLディスプレイを搭載しております。
  2. リミックス/DJプレイをサポートする様々なデータ表示
    • 低音のビートや音量の強弱から解析した「WAVE表示」を搭載。これによりDJはアナログレコードの溝を見るように、曲全体のおおまかな構成や盛りあがる部分などを視覚的に確認することが可能です。
    • 曲のテンポを自動計測しデジタル表示する「オートBPM(Beat Per Minute)カウンター」、ビートを計測しにくい曲に対し手動での計測も可能な「TAPカウンター」(新)を搭載。
  3. テンポ(スピード)の異なる曲をミックスするための多彩なテンポコントロール機能
    • 曲のテンポの可変範囲が、従来の±6/10/16%に加え、±100%のテンポコントロールを実現する「WIDEモード」(新)の搭載により、多彩なDJパフォーマンスが可能
    • 0.05%(±6%時)ステップで、より細かいテンポ調整が可能な「ファインテンポステップ」

2 ) DJプレイの新たなる可能性を広げる様々なパフォーマンス機能

  1. スクラッチ機能
     アナログターンテーブルのようなスクラッチパフォーマンスを実現する「スクラッチモード」を搭載。ジョグを前後に回転させることで「スクラッチ」や「スピン」など、アナログターンテーブルでしか実現できなかったパフォーマンスが可能です。
  2. ホットキュー機能
     2台のプレーヤーのそれぞれに、あらかじめ3つまでキューポイントをメモリーすることが可能で、ボタンの一発押しにより、瞬時に各キューポイントからの再生が可能です。また、ホットキューにはループ情報もメモリーできます。
  3. BPMシンクロ機能
    異なるテンポの曲を、同一BPMで再生できる自動調整が可能です。
    • ホットキューと併用すると、異なるBPM値で登録されているホットキューを全て同一BPMで瞬時に再生可能。(業界初)
    • 一方のプレーヤーのBPMとビートタイミングを基準(マスター)として、もう一方のプレーヤーが基準に対して同期再生するよう自動調整も可能です。
  4. エマージェンシーループ
     ボタンを押した瞬間から4ビート分のフレーズを自動検出し、ループを組むことが可能な「エマージェンシーループ」(業界初)。

3 ) その他の特長

  • プレーヤーの内部メモリーに「ホットキュー」データと「WAVE」データをCDディスク約1000枚分※5メモリー可能。記録したデータは、別のCMX−3000にコピーすることも可能です(新)
  • ボタンを押すだけで曲のスピード微調整が簡単に行える「ピッチベンドボタン」(新)
  • 曲の音程を変えずにスピードのみをコントロールできる「マスターテンポ」
  • CDに入力されている曲名/ディスク名を表示する「CDテキスト表示」
  • プレイ中の曲の進行状況をバーグラフで表示する「プレイングアドレス」
  • イン、アウトポイントの指定により組まれた曲間(最小1フレーム、約0.013秒から無限大の設定が可能)を連続的にリピートする「シームレスループ」、一度設定したループに何度でも戻ることが可能な「リループ」、再生しながらループのアウトポイントが修正できる「ループアウトアジャスト」
  • キューボタンを押している間、キューポイントから再生する「キューポイントサンプラー」、曲頭の無音部分を飛ばしてスタートする「オートキュー」、キューポイントに戻りスタートする「バックキュー」
  • 当社のDJミキサーとコントロールケーブルで接続することにより「フェーダースタート」や「バックキュープレイ」が可能。
  • CDフォーマットでは失われる20kHz以上の高音域を再生し、アナログレコードプレーヤーに迫る高音質を再現する「レガートリンクコンバージョン」
  • 素早いディスク交換を可能とする「CDスロットイン」方式
  • 音飛びを防ぐ最大10秒の「ショックプルーフメモリー」
  • CD−R/RWディスクの再生が可能※6
  • デジタル出力端子装備(通常の再生のみ出力可能。DJ機能は働きません。)
  • クラブやスタジオでの設置に便利なラックマウント対応(EIA規格準拠)
※5 CD1枚につきWAVEデータを最大99ポイント、ホットキューデータを3ポイントまでメモリー可能
※6 ファイナライズ済みのディスクのみ再生可能です。録音したレコーダーの記録特性やディスクの特性などにより、再生できない場合があります。

【主な仕様】

使用ディスク 標準CD、CD−R、CD−RW
周波数特性 4Hz~20kHz
S/N比 115dB以上(JEITA)
全高調波歪率 0.006%(JEITA)
出力端子 LINE OUT×2(RCA)、DIGITAL OUT×2(RCA)
その他の端子 CONTROL×2(φ3.5ミニプラグ゙)、DATA IN/OUT(φ3.5ミニプラグ゙)、リモート用
オーディオ出力電圧 2.0V
使用電源 AC100V(50Hz/60Hz)
消費電力 30W
最大外形寸法 コントローラー 482(W)×132(D)×82(H)mm
プレーヤー   482(W)×252(D)×90(H※)mm ※フット含む
本体質量 コントローラー 2.0kg
プレーヤー   5.6kg

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