報道資料:パイオニア株式会社 モーバイルエンタテインメントカンパニー2002年度 「日本経営品質賞」を受賞

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Pioneer
2002年 11月 13日
パイオニア株式会社

パイオニア株式会社 モーバイルエンタテインメントカンパニー
2002年度 「日本経営品質賞」を受賞

 パイオニア株式会社(社長:伊藤周男 本社:東京都目黒区目黒1−4−1)の社内カンパニーであるモーバイルエンタテインメントカンパニー(プレジデント:須藤民彦)はこの度、2002年度の「日本経営品質賞」(大規模部門)を受賞いたしました。
 同賞は、「お客様本位」「独自能力」「社員重視」「社会との調和」の四つを基本理念として経営革新を進め、「お客様価値創造」の経営を推進し、卓越した業績を生み出す仕組み、すなわちパフォーマンス・エクセレンスを追求している企業を表彰することを目的に(財)社会経済生産性本部が1995年12月に創設した表彰制度です。

 当社は1998年より「より多くの人と、感動を」の経営理念のもと、「エンタテインメント創造企業」をグループビジョンに掲げて、「お客様の満足を第一に考える経営」をグループ全社で推進しております。
 このような中、この度「日本経営品質賞」を受賞したモーバイルエンタテインメントカンパニーは、「パイオニア発、世界初への挑戦」をカンパニービジョンに掲げ、徹底して「お客様価値」の創造に取り組んでまいりました。
 具体的には、車室内という過酷な環境下におけるハイファイサウンドを目指した世界初の「コンポーネントカーステレオ」の開発に始まり「CDカーステレオ」、GPSを活用した民生用「DVDカーナビゲーション」や「HDD搭載型ナビゲーション」、「通信ナビゲーション」など、常に「お客様価値の創造」に取り組んでまいりました。
 また、メーカーとしてお客様からの信頼を大切にし、徹底した品質の維持向上とサービス体制の確立など「お客様本位の経営」を進めてまいりました。

 さらに、継続した経営革新を行うため、2000年8月にパイオニア株式会社内に設置された「全社経営品質向上委員会」を基盤に、モーバイルエンタテインメントカンパニー内に「経営改革プロジェクト」を設置し、理念およびビジョンの追求と「お客様本位の経営」を貫くために飽くなき改革ができる体制の強化に努めてまいりました。この結果、継続した「お客様満足」に支えられ、順調に業績を向上させることができました。

 以上のように理念とビジョンに基づくグループ全社を挙げた経営品質向上の取り組みの中で、モーバイルエンタテインメントカンパニー社員が一丸となって取り組んできた独自の経営品質向上活動が評価され、「2002年度日本経営品質賞」の受賞につながりました。

【当社モーバイルエンタテインメントカンパニーの受賞理由】

 パイオニア株式会社モーバイルエンタテインメントカンパニーは、カーオーディオ・カーナビゲーションの分野において、徹底した顧客本位により業界トップの地位を築いている。その根底には「パイオニア発、世界初への挑戦」という、独創的な商品と新たな市場の創造に挑戦し続ける創業以来の精神のもと、顧客を含めカンパニー内外の関係者全てとオープンな対話のできる環境をつくり、一丸となって世界初の技術追求を通じて高い顧客価値を創造する活動が経営全般にわたって広く実施されている。こうした取り組みの結果、カーオーディオ・カーナビゲーション分野において、他社の追従を許さない新たな価値をもつ製品・サービスを継続的に創造、提案し、業界トップレベルのお客様満足度と業績を獲得している。以下が、今回の審査で高く評価された点である。

  • 「パイオニア発、世界初」に挑戦し続ける価値共有の場づくりを経営幹部がリードしている
    「パイオニア発、世界初への挑戦」に表される顧客価値の創造にむけて、創業以来の挑戦することを重んじる風土の継承や、自由闊達で部門・上下、カンパニー内外の壁のない環境づくりに、経営幹部自らが陣頭に立ってその実現をリードしている。
  • 対話重視の組織文化が新たな価値を生み出し続けている
    オープンで活発な対話が組織文化として深く根付き、製品開発や方針展開など、重要な意思決定の場面で、経営幹部・社員、ビジネスパートナーが徹底した対話を行っている。こうした部門を超えた徹底した対話を通じ、製品・サービスの企画、生産、提案全てでより高い顧客価値が創造され続けている。
  • 業界トップとしての強い信念と責任感が健全な業界発展へと結びついている
    自らが市場を創造し、健全に発展させて行く、という業界トップ企業としての強い信念と責任感に基づいて、徹底して健全な経営を追求している。経営の透明性を重視し、「隠さないこと」を基本とした誠実なお客様への対応が確実に実践されている。こうした対応が業界全体の健全性を維持、強化することにも結びついている。
  • 「NIGIRI」というコミットメントが具体的価値創造の責任感を高めている
    カンパニーの部門責任者は、事業目標達成について経営幹部と対話を通じて深いコミットメントを「NIGIRI」という形で実施している。ニギリの対話プロセスを通じ、カンパニー目標を達成するための部門目標の整合が図られるとともに、価値創造の責任感を高めている。
  • お客様との経験を深め組織的に学習することが競争力に結びついている
    お客様との係わり合いを通じて学んだことが、自らの競争力の源泉であることを理解し、製品開発からサービス、販売、ビジネスパートナーに至るまで、その活動を組織的に行っている。また、この経験をさらに高めるための能力開発が積極的に行われている。
  • 「現場・現実・現物」を基本とする同時並行の商品化プロセスが競争力の基盤である 行動指針である「現場・現実・現物」に基づき、お客様について深く理解する行動がカンパニーの全社員で共有されている。市場・顧客の声を全員参加で徹底して話し合うことでニーズを明らかにし、どこよりも素早く同時並行的に製品・サービス、生産プロセスとして実現する商品化プロセスが構築され、このプロセスが世界初を生み出す基盤となっている。
  • ノウハウの蓄積が早い市場投入を可能にし、同業他社を上回る高い業績を達成している
    徹底して顧客のニーズを理解し世界初として実現するという活動から、カーエレクトロニクス製品の特性である過酷な使用環境に耐えうる製品を開発・製造できる技術とノウハウを蓄積してきている。その技術とノウハウをベースに、カーオーディオ製品のコアユニットの内製化や、新技術をいち早く導入し市場投入することによって、同業他社を上回る高い業績を達成している。

【補足】

「モーバイルエンタテインメントカンパニー」の概要

モーバイルエンタテインメントカンパニーはパイオニア(株)の社内カンパニー組織で、カーオーディオとカーナビゲーションの企画、設計、生産、販売を統括している組織である。全世界へ向けて販売しており、パイオニアの単独売上の約50%を売り上げている。

「日本経営品質賞(Japan Quality Award)」の概要

日本経営品質賞は、わが国企業が国際的に競争力のある経営構造へ質的転換を図るため、顧客視点から経営全体を運営し、自己革新を通じて新しい価値を創出し続けることのできる「卓越した経営品質の仕組み」を有する企業の表彰を目的として、(財)社会経済生産性本部が1995年12月に創設した表彰制度で、80年代の米国経済復活に寄与したとされる米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)に基づいている。
この賞の創設を契機に世界50か国以上で展開され、わが国でも「体質強化の最強経営ツール」として民間有力企業が採用していると同時に、岩手・高知・三重県等自治体で活用する組織も増えている。また新潟・福井・千葉・栃木・岩手県では地域の「県版経営品質賞」が発足するなど地域企業の競争力強化を目的に表彰制度を設けており、今後は非営利組織への広がりも期待される。

( 過去の受賞企業 )

年度 大規模部門 中小規模部門
1996年度   NEC半導体事業グループ
1997年度 アサヒビール 千葉夷隅ゴルフクラブ
1998年度 日本総合研究所 吉田オリジナル
1999年度 リコー、富士ゼロックス第一中央販売本部
2000年度 日本IBMゼネラルビジネス事業部 武蔵野
2001年度 第一生命、セイコーエプソン情報画像事業本部

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