報道資料：ヘリコプター用GPS地図情報システム　AIRMAP「AMS−3000S」国土交通省航空局仕様承認を取得

AMS-3000S

　パイオニア株式会社はこの度、ヘリコプター用GPS地図情報システムAIRMAP（エアマップ）「AMS−3000S」を開発し、2003年9月30日付で国土交通省航空局仕様承認を取得しました。このシステムはパイオニアナビコム株式会社より発売いたします。
　日本は世界第3位のヘリコプター所有国であり、消防、防災、警察あるいは報道といった用途に幅広く利用されています。パイオニアナビコムでは1999年にヘリコプター用GPS地図情報システムの1号機AIRMAP「AMS−2100S」を発売し、好評を頂いております。
　この度発売するAIRMAP「AMS−3000S」は、新たに、最大約1，750分の1スケールまで表示できる詳細地図や、パイオニアナビコムが別途販売している空中衝突警告装置「TAS 9900BX」^※からの周辺航空機情報を地図と同時表示する二画面表示機能などの多彩な機能を搭載しており、ヘリコプターの効率的で安全な運航をサポートいたします。

【主な機能】

1 ) 豊富な地図の縮尺と詳細画面の表示機能

　約1，750分の1～約2，880万分の1までの15段階の縮尺を選択できます。
拡大図は詳細市街地図の表示が可能です。

2 ) 4つの表示モード選択機能　　4種類のうちから任意に選択ができます。

1. 地図一画面表示　（左下の写真参照）
   ノーマルな状態の地図を画面全体に表示します。ヘリコプターが移動を始めると自機位置を中心に地図がスクロールされます
2. 地図二画面表示
   画面を左右の二画面に分け、片方に拡大した詳細地図、もう片方に縮小した広域地図を表示することが可能です。ヘリコプターが移動を始めるとどちらの地図も自機位置を中心に地図がスクロールされます。
3. 地図と周辺航空機表示画面の二画面表示　（右下の写真参照）
   画面を左右の二画面に分け、片方に地図画面、もう片方に衝突警告装置「TAS 9900BX」からの周辺航空機情報を表示することが可能です。
4. 地図に周辺航空機の上書き表示
   画面全体に表示された地図画面上に、衝突警告装置「TAS 9900BX」からの周辺航空機情報を上書きして表示することが可能です。

A：地図一画面表示	C：地図と周辺航空機表示のニ画面表示

3 ) 高度警戒領域表示機能

　ヘリコプターに搭載された気圧高度計とのインターフェイスにより、自機の飛行高度より高い地形エリアを赤く表示し、操縦士へ危険を知らせることが可能です。

4 ) 外部通信機能

　衛星電話等の通信機器とのインターフェイスにより双方向通信を行うことが可能です。地上のパソコンなどから伝送された位置データや文字メッセージなどを表示できます。

5 ) その他の機能

• 地名、道路関連施設名、空港・ヘリポート名、航法援助施設名等での検索機能
• 滑走路の長さや標高、タワーの周波数等といった航空関連施設の詳細情報表示機能
• ルート設定機能（最大100）
• 地点登録機能（最大200）
• 線情報及び面情報登録機能（最大30）

【AIRMAP「AMS−3000S」の仕様】