報道資料：パイオニア創業70周年記念スピーカーユニット「PE-101A」 新発売

PE-101A	LE-101A

【企画意図】

　パイオニアは、1937年、創業者である松本望が国内初のHifiダイナミック型フルレンジスピーカー「A-8」を開発し、販売を開始しました。その翌年に当社の前身である福音商会電機製作所を設立し、本年（2008年）で創業70周年を迎えました。
　スピーカーからスタートし、音へのこだわりを原点とするパイオニアは、この70周年記念モデルとして、10cmフルレンジスピーカーユニット「PE-101」の音の復刻版「PE-101A」を発売いたします。この「PE-101」は1977年に発売したパイオニア最後の10cm市販フルレンジユニットで、自作オーディオファンを中心に当時大変人気が高く、音楽や音の楽しさを手軽にかつ存分に味わえることからもオーディオファン開拓の一翼を担いました。
　「PE-101A」の末尾の「A」は、Anniversary（記念）と環境への配慮も考慮したAdvance（先進）の思いを込めています。また、「PE-101A」のパフォーマンスを最大限引き出す専用エンクロージャー「LE-101A」も同時発売いたします。

【PE-101Aの特長】

　多様な自作エンクロージャーに適応し、安定した再生音が得られるフルレンジスピーカーユニットです。フルレンジの最大の魅力である定位の良さとバランスのとれた素直な音質を、10cm口径という小型サイズで実現し、しかも比較的小さなエンクロージャーの使用にも適応しています。

1 ) 軽くて強靱な「ウエットプレスコーン」

　形状、材質とも、厳選・検討を重ねたウエットプレスコーンは抜けの良いクリアな音質を達成しています。このコーンはTADをはじめ、世界の著名なスピーカーメーカーに使用されている最上電機社製コーンで、「PE-101」のオリジナルと同一のものです。

2 ) 直線性と耐久性に優れた「発泡ポリウレタンゴムエッジ」

　直線性に優れた発泡ポリウレタンゴムエッジを採用。大きな振幅に対してもリニアに動作し、充実した中低音を再生します。

3 ) ハイパワーにも強い「バランスリード線」

　リード線を平行に引き出すことで振動系のバランスが向上し、安定したストロークを実現しています。

4 ) 高域を充実させる「チタンセンターキャップ」

　センターキャップは、高域の音質を決定する重要なファクターです。軽く剛性の高いチタンを採用することで、素直な伸び・張りのある高域再生を可能にしています。

5 ) 堅牢な「アルミダイキャストフレーム」

　分厚く堅牢なアルミダイキャストフレームを採用。バッフル板への確実な固定により無用な共振を防ぎ、音の濁りを防止しました。

6 ) 歪みを低減する「純銅キャップ」をポールピースに装着

　ボイスコイルが動く際に磁気回路内に生じる電流歪を、純銅キャップを装着することで低減させ、歪みの少ない再生を可能にしています。

7 ) 低域再生時のリニアリティーを向上させる「穴あきポール」

　ポールに穴を空けることで、コーンが振動する時の磁気回路内圧力を低減させ低域のリニアリティーを向上させています。

8 ) 強力な磁気回路「φ90mmの大型マグネット」

　マグネットサイズφ90mm。強力な磁気回路を用い、音の解像度を高めました。

【主な仕様】

【LE-101Aの主な特長】

1 ) PE-101A専用エンクロージャー

　小型ながら「PE-101A」のパフォーマンスを最大限引き出します。

2 ) 天然木の高級感あるデザイン

　天板、側板には天然木の集成材を、バッフル板、地板、裏板にはMDFの表面に天然木の突き板を貼った天然木仕上げになっています。素材を生かし塗装を施したエンクロージャーは、高級感のある仕上げはもとより音質的にも美しい響きを奏でます。

3 ) バナナプラグ対応の金メッキ端子

　端子にはバナナプラグにも対応した金メッキ端子を採用し音質を考慮しています。

【主な仕様】