サウンドバムは、音の旅を意味する造語。
このプロジェクトは1999年から、
世界各地へ音を楽しむ旅に出かけています。
ジャングルの奥でも都会の街角でも、
音の豊かさはそれぞれの場所の営みや、
美しさ、楽しさをそのまま映しだしています。
世界にじっと耳を澄ませるような、
充実した旅の時間です。
※ バム(bum)とは、
なにかを探しながら放浪する旅をさす言葉。
たとえば波を追いかける旅は「サーフバム」と呼ばれている。
この旅は年に数回開催されていて、
誰でも参加できます。
参加者にはMDレコーダーやマイクを
貸し出しています。
が、生録ツアーではありません。
サウンドデザイナーの川崎義博を代表とする、
岡田晴夫・宮田義明・西村佳哲、
計四名のメンバーによるプロジェクトです。
「サウンドバム」のナビゲーター。伝説の放送局 St. GIGA のサウンドデザインをはじめ、
環境音録音の世界を日本に切り拓いてきた。そのうえ料理も上手。
レコーディングディレクター。パイオニア・新事業創造室で「HAPPY TUNE」をはじめいくつもの商品企画に関わる。
笑顔がデフォルトな音の達人。(PLASTICS・1stアルバムのレコーディングエンジニアでもある)
Sound Lab.
WFAE Chair、JSPS Research Fellow。計算機を介した人と生態系のインタラクションについて研究。
サーバーやライブシステムを中心にサポート。
リビングワールドを中心に活動。
サウンドバムでは、日本科学未来館での「世界の音を聴こう!」以降、おもに展覧会まわりのデザインにかかわる。
ウェブサイトのデザインワークを担当。サウンドバムの前身「サウンドエクスプローラ」からの関わり。
家具や建物の設計も手がける。
Special thanks to:
伊藤継介、松下久文、星野佐奈絵、寺岡宏彰、
山上浩史、藤田 郁、大川観兆杏、高屋典子、渡辺伸一
西村佳哲
バムスタッフ、リビングワールド代表
数年前、サウンドデザイナーの川崎義博さんと世界一周の旅に出かけました(MSNとNTTのプロデュースによる「Sound Explorer」の仕事で)。川崎さんはSt.GIGAという放送局の仕事をはじめ、野外で音を録る仕事を重ねてきた、フィールドレコーディングの草分け的存在です。 彼と一緒に森や街角でテープを回し、あたりの音に耳を傾けて過ごす時間をかさねながら、僕はレコーダーを持って出かけると旅の経験がまるで変わることに気づきました。
同じ頃、パイオニアの岡田晴夫さんも、世界のあちこちででフィールドレコーディングをはじめていました。彼はもともとはスタジオエンジニアで、長いこと音楽の仕事をしています。スタジオではなく森の奥にマイクを立てながら、自然の中にすでに満ちている音に耳を澄ませる時間を、とても心地よく感じていたそうです。同時に、この面白さは言葉では伝えにくいなあとも思っていたとか。
また同じ頃、旅行代理店の宮田義明さんは、自分の主催する旅にカメラでなく小さな録音機を持ってくる人がいることを、興味深く眺めていました。ある時それを聴かせてもらった彼は、同じ旅に出かけていながら、自分にはまったく聴こえていなかった音があったことに気づき、すごく驚いたそうです。そして旅と音の関係は面白いかもしれない、と考え始めました。
その約二年後、この四人が偶然出会います。ごく自然に「音を聴きに出かける旅のスタイルをつくってみよう」という話になり、生まれたプロジェクトがこの「サウンドバム」です。 音の旅は一人でも出かけられるし、いつでも・どこでも出来ます。でももし縁があったら、世界を音で感じる旅へ一緒に出かけてみませんか?
一般の旅行者からプロのサウンドデザイナーまで、さまざまな人と旅へ出かけてきました。
参加者の年齢は30才台を中心に、20才台前半から50才台後半まで。
またサウンドバムは、各分野の第一人者・プロフェッショナルの協力を得て、活動をかさねています。
カナダのハンソン島にオルカラボをかまえ、家族と暮らしながら、オルカの生態を観察。
2001年より、サウンドバムをゲストとして暖かく迎えてくれている。
オルカラボ
オルカラボ・ジャパン
カナダのイエローナイフを拠点に、オーロラと大自然を撮影。
2002年春からオーロラツアーのナビを引き受けていただいている。
彼が雪原でオーロラを待ちながら聴いてきた音の話は、とても味わい深い。
ウクレレやスラックキーギターの教室、トイズ・ミュージックスクール主宰。
過去十数回、音楽を訪ねてハワイへ。ハワイバムのなごみ系ナビゲーター。
トイズ・ミュージックスクール
(株)スペースポート代表。プランナー、ディレクターとして、経済と地球の未来を結ぶNPO・Think the Earthをはじめ、複数のプロジェクトを手がける。
Think the Earth
Field Recordings by Haruo Okada (Pioneer), Yoshiaki Nishimura (LW)
Mixed by Haruo Okada (Pioneer)
AD & Design:Tariho Nishimura (LW)
定価:2,200円/税込
世界各地で聴いてきた音が、一枚のCDになりました。
サウンドデザインは岡田晴夫、デザイン・制作はリビングワールドが手がけています。
音源は#01~11のバム。
Traveling with Sounds 2の
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東京・お台場の日本科学未来館で2002年10月に開催された
「世界の音を聴こう! サウンドバム・プロジェクト展」は、
2003年4~5月にかけて東京都写真美術館にも巡回。
会場に来てくださったみなさん、ありがとうございます。
金沢21世紀美術館の開館記念展(2004/10~2005/3)で、
幅40Mの壁面を世界地図に見立てた、
サウンドインスターレーションを展示しました。
サウンドバムではこれまで慶応義塾幼稚舎や、函館市の地域活動「node: 0138」、
NHK教育テレビ「たったひとつの地球」などで音のワークショップを手がけてきました。
開催、ないし参加に興味のある方はご連絡ください。
第6回・文化庁メディア芸術祭(H14年度)
デジタルアート(インタラクティブ)部門 審査委員会推薦作品
サウンドバムのツアーアレンジを担当する宮田義明が代表取締役をつとめる旅行代理店。エクスペディション系のタフな旅のアレンジから、アウトドア若葉マークのツアーまで幅広く手がける。サイトに公開されているツアーはどれも魅力的。
サウンドバム・スタッフの西村佳哲が、藤本たりほと手がけるデザインレーベル。バム・プロジェクトの展覧会やCDデザインは、リビングワールドによる仕事(ウェブデザインは清水徹さん)。