報道資料:ハイクオリティAVマルチチャンネルアンプ 2機種を新発売

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Pioneer
2007年 6月 11日
パイオニア株式会社

ハイクオリティAVマルチチャンネルアンプ 2機種を新発売

  • 次世代サラウンド「Dolby TrueHD」、「DTS-HDマスターオーディオ」のデコーダー搭載※1
  • デジタルAV機器とのフルデジタル接続を可能にする「HDMI端子 Ver.1.3a」を装備※2
  • マルチチャンネル再生時の低音のズレを解消する「フェイズコントロール」技術を採用
VSA-AX1AH

VSA-AX1AH

VSA-1017AV

VSA-1017AV

商品名 型番 希望小売価格(税込) 発売時期
AVマルチチャンネルアンプ VSA-AX1AH 140,000円
(税抜価格133,334円)
6月下旬
AVマルチチャンネルアンプ VSA-1017AV 94,000円
(税抜価格89,524円)
7月中旬

【企画意図】

 パイオニアはこの度、次世代サラウンドである「Dolby TrueHD」、「DTS-HDマスターオーディオ」のデコーダー搭載※1(ビットストリーム音声対応)をはじめ、デジタルAV機器とのフルデジタル接続を可能にする「HDMI端子Ver.1.3a」※2やマルチチャンネル再生時の低音のズレを解消する独自技術「フェイズコントロール」を搭載した中級価格帯のAVマルチチャンネルアンプ「VSA-AX1AH」、「VSA-1017AV」を新発売いたします。
 この2機種は「ダイレクト エナジー パワー エンジン」や、「アドバンスド・ダイレクトコンストラクション」など数多くの高音質技術を搭載したハイコストパフォーマンスモデルです。また、iPod®のコントロールを可能にする専用インターフェースも搭載、フロントパネルにUSB入力端子(TypeA、Ver.2.0 Full Speed)を装備するなど、優れた拡張性も実現しています。
 この新商品の導入により、当社はマルチチャンネルオーディオ市場のさらなる活性化を目指します。

【「VSA-AX1AH」「VSA-1017AV」の主な特長】

1 ) 次世代サラウンド「Dolby TrueHD」、「DTS-HD マスターオーディオ」のデコーダー搭載(「VSA-AX1AH」のみ)

 フルHDプラズマディスプレイに加えブルーレイディスクプレーヤーの登場により、パッケージソフトの分野でもハイビジョンの時代が到来しました。ハイビジョンの高品位な映像に対し、音声もハイスペックに対応するため、パイオニアはブルーレイディスクのオプション音声として採用された、次世代高音質音声フォーマット「Dolby TrueHD」、「DTS-HD マスターオーディオ」のデコーダーを搭載しました。
 マスターサウンドの品質を、原理上そのまま再現可能なロスレス(可逆圧縮)方式ならではの、濃密な質感や迫真の臨場感を、収録スタジオのサウンドそのままに再現します。

2 ) デジタルAV機器とのフルデジタル接続を可能にする「HDMI端子Ver.1.3a」を装備※2

 「HDMI」接続により1080pまでのフルハイビジョン映像のディスプレイへのデジタル伝送が可能です。また、高性能「デジタルビデオコンバーター」を搭載しており、お手持ちの様々なディスプレイに合わせた多彩な映像信号を出力することができます。「VSA-AX1AH」では従来のアナログビデオ入力(コンポジット、Sビデオ、コンポーネント)信号もすべて「HDMI端子Ver.1.3a」からのデジタル出力が可能です。また、アナログ信号のアップ/ダウンコンバート機能や画質調整機能も装備しています。

3 ) 最適なマルチチャンネル再生を実現する、3次元自動音場補正システム「Advanced MCACC」搭載※3

 当社が開発した3次元自動音場補正システム「Advanced MCACC」は、各スピーカーの音圧レベルや周波数特性などを自動補正する通常の「MCACC」に“時間軸”の補正を加え、残響音の影響を受けない、直接音を中心とした音場補正を行います。その結果、視聴環境に左右されることなくマルチチャンネル再生のための理想的な音場を実現します。
 また、「VSA-AX1AH」では周波数特性の補正にはハイエンドモデルと同様、高精度な9バンドのエンベロープ補正を採用し、自然で滑らかな音色の補正が行えます。補正結果はマニュアルでの変更も可能で、6種類まで保存でき、視聴環境に応じて切り替えられます。さらに、これまで排除が困難であった定在波(壁や天井、床などに音が反射して発生する)を音響解析機能により補正することで、その影響を軽減する定在波コントロール機能を搭載し、マスター音源のクオリティを損なうことなくよりクリアな音場を可能にしました。9バンドのエンベロープ補正と定在波コントロール機能は、その相乗効果により周波数特性の補正精度をさらに向上させるマルチチャンネル時代の高音質化補正技術です。

4 ) マルチチャンネル再生時に生じる低音のズレを解消する、独自開発の「フェイズコントロール」技術

 AVアンプ内で発生する低音専用のLFEチャンネル(5.1chなどマルチチャンネルオーディオの低音部分を担うチャンネル)とその他のメインチャンネル(フロントL/R、センター、リアL/RなどLFE以外のチャンネル)間の低音のズレを解消する当社独自開発の「フェイズコントロール」技術を採用し、さらに高品質なマルチチャンネルオーディオの再生が可能になりました。

5 ) USBやiPod®の入力端子の装備など、充実したPCオーディオ対応

  1. フロントパネルにUSB入力端子(TypeA、Ver.2.0 Full Speed)を装備。パソコンなどを使用して音声圧縮ファイル※4を記録したUSBメモリーや、お手持ちのデジタルオーディオプレーヤー※5をUSB接続して手軽に高音質でお楽しみいただけます。また、本機FLディスプレイやTVモニタ画面(On Screen Display)へのタイトル情報表示、ツリー構造をイメージしたファイルブラウジングなども可能です。
  2. iPod®入力端子を装備。iPod®を専用ケーブルで接続することにより、本機FLディスプレイやTVモニター画面(On Screen Display)へのタイトル表示、iPod®本体で操作しているかのようなファイルブラウジング、Audiobookの再生速度切換え(3段階)、充電などが可能です。また、写真・ビデオにも対応しています。

6 ) フロント2chで画期的なサラウンド感を実現「フロントサラウンド・アドバンス」機能搭載

 通常のサラウンド再生による音の感覚は、左右の耳で感じる音圧の差によって知覚されます。パイオニアは独自の技術で、この聴覚上の違いを左右2本のフロントスピーカーのみで再現。従来のバーチャルサラウンドとはまったく異なる極めてリアルで自然なサラウンド感を実現しました。これにより、聴覚上の違和感を軽減し、長時間の視聴でも聞き疲れしない、より高音質な再生を可能にしています。

7 ) MP3などの音声圧縮ファイルも高音質で再生できる、当社独自の音質補正技術「サウンドレトリバー」

 長年にわたり蓄積してきたオーディオ技術を基に開発された「サウンドレトリバー」機能を搭載。圧縮効率を高めるために低域と高域における音量の小さな成分や、大きな音にマスキングされて聴感上で聴き取りにくい微細な音声がカットされているMP3、WMA、MPEG-4 AACなどの音声圧縮ファイルを再生する際に、これらの失われたデータを補正します。DSP処理における独自のアルゴリズムにより、本来持っていた音の厚みや奥行き感をも高音質で再生します。

8 ) さらなる高音質を実現する独自のオーディオ技術

  1. パワーアンプに新開発の「ダイレクト エナジー パワー エンジン」を採用
    ローインピーダンス化とモジュールの最小化により、音質に有害な不要輻射を低減。さらに独自設計の温度変化補償回路により、出力レベルにかかわらず高音質な再生が可能となっています。また、各チャンネルの動作環境を同一にする「シンメトリカル・パワートレイン・デザイン」を採用し、全チャンネルで均一かつ高音質な信号増幅を可能としています。
  2. HDMIをはじめ高音質を図るために高周波ノイズを極小化した「クリーングランド思想」
    HDMI等の高速化に伴い、内外部からの高周波ノイズの音質への影響が高くなってきています。そこで、高周波ノイズの影響を極力排除すべくアナログおよびデジタルのグランドのセパレート手法やレイアウトを改善。相互干渉による音質劣化を最小限にとどめています。
  3. クラスを超えた高音質再生を実現するための様々な技術
    • ノイズの混入や回路間の信号の干渉を最小化する「アドバンスド・ダイレクトコンストラクション」
    • ハイクオリティ「ΔΣ型192kHz/24ビットDAコンバーター」搭載
    • 大電力を瞬時に供給する大容量電解コンデンサーとローインピーダンス設計の強力電源部
    • 音源に合わせて最小限の信号処理を自動選択できる「ストリ−ム・ダイレクト・モード」
    • THX社が定めた、映画館に匹敵する音場再生を可能にする「THXセレクト2」規格認定取得

9 ) 最適な視聴環境を実現する様々な機能&その他の特長

  • 「Windows Media® Audio 9 Professional(WMA9 Pro)」デコーダーを搭載
  • ドルビーデジタルやDTSをはじめ、BSデジタル放送の標準音声フォーマット「MPEG-2 AAC」など、様々なマルチチャンネル音声方式に対応
  • 部屋の大きさにより、変化する高域聴感特性を補正する「Xカーブ※1
  • デジタル処理の影響で発生する映像と音声のわずかなズレを補正する「サウンドディレイ」
  • サラウンドバック用アンプを利用して、音の厚みと広がりのある音場を再現する「フロントバイアンプ」
  • LCD表示マルチオペレーション対応リモコン
  • 当社のプラズマテレビやDVDプレーヤーと組み合わせることで、アンプの動作表示やシステム動作を簡単に行える「SR+」端子
※1:「VSA-AX1AH」のみ。
※2:「VSA-1017AV」で音声を再生する際は、光ケーブルなどでの接続が必要です。
※3:MCACC=Multi-Channel Acoustic Calibration System(自動音場補正システム)。「MCACC」は、録音スタジオにおけるモニタリング手法と同一レベルの音場調整を行うことができる当社独自の音場補正技術です。
※4:再生可能な音声圧縮ファイルは、WMA、MP3、MPEG-4 AACで、著作権保護のかかっていないものに限ります。
※5:USB端子を有し、マスストレージクラスとして認識できる商品のみ対応。

 

※ HDMIは、HDMI Licensing LLCの商標です。
※ iPod®は米国及びその他の国で登録されているApple Inc.の商標です。
※ Windows Mediaは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※ THX及びTHX SELECT 2は、THX社の登録商標または商標です。
※ ドルビーはドルビーラボラトリーズの登録商標です。
※ DTSはDTS社の登録商標です。

※用語解説※

1 ) 「Dolby TrueHD」

ドルビーTrueHDは、次世代高精細光ディスク向けに開発されたロスレス(可逆型)符号化技術で、ブルーレイディスクのオプション音声としても採用されています。最大18 Mbpsのビットレートで、96kHz/24 bitでは最大8ch、192kHz/24bitでは最大6chの独立チャンネルを記録することが可能です。再生中に他のプログラムに移行する際も同一のボリュームレベルを維持することが可能なダイアログノーマライゼーションや、音量を下げても収録された音源の細部まで聞きとることが可能なダイナミックレンジコントロールにも対応しています。ケーブル1本で高精細映像・音声のデジタル接続を可能にするHDMI(バージョン1.3)でサポートされています。

2 ) 「DTS-HDマスターオーディオ」

DTS-HDマスターオーディオは、プロフェッショナルスタジオで作られるマスター音源を、ロスレス(可逆型)圧縮で伝送することが可能なフォーマットです。DTS-HDマスターオーディオが伝送する音声は可変データ転送レートで、ブルーレイディスクフォーマットにおいては最高24.5 Mbps、HD-DVDフォーマットにおいては18.0 Mbpsであり、この高いデータ転送レートによって、7.1 chの音声すべてを96 kHz/24 bit(192kHzの場合は最大5.1ch)の高音質で伝送することを可能にしています。下位互換性保証として、現存する全てのDTSデコーダーでデコードすることのできる「DTS デジタルサラウンド コア」部分を必ず含んでいます。

【VSA-AX1AH、VSA-1017AVの主な仕様】

  VSA-AX1AH VSA-1017AV
■オーディオ特性
実用最大出力
(JEITA、6Ω、サラウンド時)
フロント:180 W + 180 W
センター:180 W
サラウンド:180 W + 180 W
サラウンドバック:180 W + 180 W
フロント:170 W + 170 W
センター:170 W
サラウンド:170 W + 170 W
サラウンドバック:170 W + 170 W
定格出力 110 W + 110 W
(20 Hz ~ 20 kHz、0.09 %、8 Ω)
100 W + 100 W
(20 Hz ~ 20 kHz、0.09 %、8 Ω)
周波数特性 5 Hz ~ 100 kHz (+0 dB / -3 dB)
ライン入力S/N比 103 dB (IHF-A)
■音声入力端子
デジタル 同軸2系統、光4系統(内1系統はフロント入力用、フロント入力以外はアサイン可能)
オーディオ 3系統(CD、TUNER、CD-R/TAPE/MD)
オーディオ(AV系) 5系統(DVD/LD、TV/SAT、DVR/VCR1、DVR/VCR2、VIDEO/GAME)
■映像入力端子
コンポジット 5系統(DVD/LD、TV/SAT、DVR/VCR1、DVR/VCR2、VIDEO/GAME)
S端子 5系統(DVD/LD、TV/SAT、DVR/VCR1、DVR/VCR2、VIDEO/GAME)
コンポーネント 3系統(アサイン可能)
D4端子 2系統(アサイン可能)
■その他入力端子
HDMI 端子 2系統(音声再生可能) 2系統(スイッチ)
USB端子(TypeA Ver1.1) 1系統(STEREO) 1系統(STEREO)
iPod専用 1系統 1系統
■音声出力端子
プリアウト フロントL/R、センター、サラウンドL/R、サラウンドバックL/R、サブウーファー出力(1系統)
デジタル 光1系統 光1系統
オーディオ 1系統(CD-R/TAPE/MD)
オーディオ(AV系) 2系統(DVR/VCR1、DVR/VCR2)
■映像出力端子
コンポジット 3系統(DVR/VCR1、DVR/VCR2、MONITOR)
S端子 3系統(DVR/VCR1、DVR/VCR2、MONITOR)
コンポーネント 1系統(MONITOR)
D4端子 1系統(MONITOR)
■その他出力端子
HDMI端子 1系統 1系統
RS232C 1系統
■その他
SR入出力 1系統 (SR+対応)
外形寸法 (W×D×H) 420 mm × 465 mm × 173 mm
本体質量 15.3 kg 15.3 kg
消費電力 345 W 335 W
待機時消費電力 0.65 W 0.5 W

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