報道資料:50型ハイビジョンプラズマディスプレイシステム「PDP−502HD」新発売

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Pioneer
1999年 6月 10日
パイオニア株式会社

~業界最高水準の表示性能と、大幅な低価格化を実現~50型ハイビジョンプラズマディスプレイシステム「PDP−502HD」新発売

PDP-502HD

PDP−502HD

商品名 型番 価格(税別) 発売時期 月産予定台数
50型ハイビジョンプラズマ
ディスプレイシステム
PDP−502HD 1,680,000円 7月上旬 500台

お知らせ

「PDP−502HD」は発売当初、D端子の名称が「D3」と記載されておりましたが、 PDP−502HDのD端子は全て「D4」の性能を有しております。従いまして、720P の映像信号も表示することが可能です。

【市場背景】

 プラズマディスプレイ(以下PDP)は、「壁掛けも可能な奥行き(10cm以下)」「大画面(40型以上)」、「高画質」という条件を同時に実現できる、次世代ディスプレイの最有力候補といわれています。近い将来大画面テレビの本流となり、更にその形態や各種映像フォーマットへの対応力を活かした全く新しい用途も考えうるディスプレイとして、幅広い応用が期待されています。

99年度の市場規模は、全世界で約12.5万台(前年比2.6倍/当社推定)と見込まれており、急速な拡大傾向にあります。現状では業務用を中心に普及が進んでいますが、民生用市場においても各社から新商品が出揃い、更にBSデジタル放送をはじめとするデジタル高画質メディアの充実や、PDPの低価格化・高性能化により、ホームシアターなど家庭におけるAV機器の核になる製品として広く普及すると考えられます。

【企画意図】

 当社は97年末に50型XGAワイドパネル搭載の民生用ハイビジョンプラズマディスプレイシステム「PDP−501HD」を国内に導入したのを皮切りに、業務用の40型VGAモニタータイプ「PDP−V7」、業民共用の50型XGAワイドモニタータイプ「PDP−501MX」を国内、北米、欧州などに順次発売し、いずれも高い評価を頂いております。

新製品の『PDP−502HD』では、当社独自の新技術をふんだんに投入し(※)業界最高水準の表示性能を達成すると同時に、前機種(PDP-501HD)に比べて約30%の大幅な低価格化を実現いたしました。ブラウン管でも実現し得なかった高密度化された映像表現能力は、2000年から放送開始予定のBSデジタル等これからのデジタル高画質メディアの能力を十分に引きだします。また、デジタル放送アダプター用に標準化されたD3端子を装備するなど、より手軽にこれらの高画質メディアを楽しんでいただける機能を搭載しています。
当商品の市場導入により、より多くのお客様に次世代デジタル映像の本当の実力をより簡単に楽しんでいただけるようになります。なお、同技術を採用した業務用モニターモデルの新製品についても順次発売予定です。

(※) 関連特許36件出願中

【「PDP−502HD」の主な特長】

1 ) 当社独自の新技術により、業界最高水準の基本表示性能を実現

「新開発50型XGAワイドパネル※」と、従来のPDP駆動法の概念を覆す「CLEAR方式駆動法」により、ブラウン管に迫る高輝度(当社従来比1.8倍)、高コントラスト(当社従来比2.9倍)、白色の表現力(色温度5,400K~11,500K)を実現しました。※横1280画素×縦768画素

[新開発50型XGAワイドパネル]
従来ストライプ状に入っていたリブを井桁状に入れるワッフル構造リブにより、隣接するセルに光が漏れるのを防ぎ、極めて高効率な前面への導光を実現。大幅な輝度アップが可能となりました。また、今回から前面ガラス基板に入れたブラックストライプは外光反射を抑えて明所コントラストを向上させるとともに、ワッフル構造リブとの組み合わせで、垂直方向の解像能力を改善しています。さらには青色蛍光体の改良により、白色の表現力が大幅に向上しました。

[CLEAR方式駆動法]HI-CONTRAST&LOW ENERGY ADDRESS&REDUCTION OF FALSE CONTOUR SEQUENCE

PDPを安定的に動作させる為にはリセット放電という、実際の画像とは無関係の一定量の放電が必要であり、これがPDP特有の黒の表現力の弱さ(黒浮き)を起こしていました。新開発のCLEAR方式駆動法は、このリセット放電を1フィールド当り1回に抑え、暗所コントラストを向上。また、PDP特有の擬似輪郭妨害(顔のアップ画像等で現れる等高線のようなノイズ)も原理的に解消しています。

2 ) 高画質を支えるデジタルHD(High Density)プログレッシブ技術

新開発専用ICによりハイビジョンをはじめとするテレビ放送や、DVD、LD、ビデオなどの映像をより情報量の多い高密度映像にし、50型XGAワイドパネルに最適な状態で表示させる技術です。

[業界初※、ハイビジョンプログレッシブ]※1999/6/10現在
ハイビジョン信号に対して業界初の動き適応型プログレッシブ(走査線補間)処理を行い、元々高精細なハイビジョン信号の情報量を、さらに2倍密化した後パネルに最適化。ハイビジョンの緻密でリアルな画像を、ブラウン管テレビ以上の表現力で再生します。

[NTSC8倍密プログレッシブ処理]
NTSCについては、まず動き適応型プログレッシブ(走査線補間)処理を行い、さらに水平、垂直両方向にそれぞれ2倍密化を図ることで、一旦元信号の8倍にまで情報量を増やした後、パネルに最適化。高精細パネルに合わせた滑らかな映像を再現できます。

[デジタルフィルムモード]
映画などフィルム素材からDVDやビデオを作成する際の信号変換の規則性を自動的に検出し、最適なプログレッシブ(走査線補間)処理を施すことで、本来のフィルム1コマ1コマの滑らかな美しさを再現します。

3 ) 将来を見据えたデジタル放送対応

2000年から放送開始予定のBSデジタル放送や、それに続く地上波デジタル放送で送信される様々なフォーマットの映像(480i、480p、1080i)に対応。特にBSデジタル放送で中心となる1080iのHDTV放送では、高精細な新開発XGAワイドパネルとデジタルHDプログレッシブ技術による高密度化が実力を発揮。このフォーマットの緻密な映像の魅力を十分に引き出します。
(デジタル放送の視聴には別途デジタル放送アダプターが必要です。)

[D3端子搭載]
デジタル高画質放送用の業界統一規格端子であるD端子(D3)を1系統装備。デジタル放送アダプターにケーブル1本で接続し、簡単にデジタル高画質映像を楽しむことができます。この他にコンポーネントビデオ入力も2系統装備していますので、発展性も十分です。

【主な仕様】

システム消費電力(リモコン待機時):495W(1W)

[ディスプレイ本体部]
画面サイズ:50型
アスペクト比:16:9
画素数:1280(水平)×768(垂直)
画素ピッチ:0.858(横・RGBトリオ)×0.808(縦)mm
視野角:水平:160度、垂直:160度
外形寸法:1218(W)×714(H)×98(D)mm
質量:42.0kg
駆動方式:AC方式
付属品:テーブルトップスタンド他

[メディアレシーバー部]
内蔵チューナー:VHF/UHF、BS、CATV(13ch−38ch)
音声アンプ出力:12W+12W(8Ω)
外部入出力端子:
 アンテナ入力:VHF/UHF/CATV:1系統
      BS:1系統
 ビデオ入力:S映像:5系統
    映像:5系統
    音声:5系統
 コンポーネント映像入力:Y、PB/CB、PR/CR:2系統
 MUSE入力:1系統
 D3映像入力:1系統(D3映像、音声)
 ビデオ出力:1系統(S映像、映像、音声)
 MUSEデコーダー出力:1系統
 BS検波出力:1系統
 ビットストリーム出力:1系統
 BSデコーダー入力:1系統
 ヘッドホン出力:1系統
 外部音声入力:1系統
 外部音声出力:1系統
その他:第4世代MUSEデコーダー内蔵
    ベースバンド方式M-Nコンバーター内蔵
    SRS回路搭載 外形寸法:420(W)×128(H)×360(D)mm
質量: 8.0kg
付属品:リモコン、システムケーブル(3m)、スピーカーケーブル他

[スピーカー部]
方式:密閉式3ウェイスタガ接続方式
インピーダンス:8Ω
最大入力:12W
外形寸法:74(W)×714(H)×98(D)mm
質量:2.8kg/1台

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