報道資料:業務用プラズマディスプレイ(PDP)2モデルを新発売

ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

Pioneer
1999年 7月 12日
パイオニア株式会社

業務用プラズマディスプレイ(PDP)2モデルを新発売

  • 高精細(XGA)でありながら高輝度・高コントラスト・高画質を実現
    業務用50型16:9ワイドプラズマディスプレイ「PDP−502MX」
  • 明るい場所での見易さと、設置性を向上。
    業務用40型4:3プラズマディスプレイ「PDP−V402」
PDP-502MX/PDP−V402
商品名 型番 価格(税別) 発売時期 月産予定台数
業務用50型高精細プラズマディスプレイ PDP−502MX オープン 8月下旬 1000台
業務用40型プラズマディスプレイ PDP−V402 オープン 7月26日 1000台
[PDP-502MX、PDP-V402専用オプションスピーカー]
スピーカーシステム PDP−S03−LR 70,000円 7月26日 600台

【企画意図】

当社は97年末に50型XGAワイドパネル搭載の民生用ハイビジョンプラズマディスプレイシステム「PDP−501HD」を国内に導入したのを皮切りに、業務用の40型VGAモニタータイプ「PDP−V7」、業務民生共用の50型XGAワイドモニタータイプ「PDP−501MX」を国内、北米、欧州などに順次発売し、いずれも高い評価を頂いております。
業務用プラズマディスプレイ(以下PDP)は、公共空間・商業空間等における映像展示・映像演出用途から、企業・学校等でのプレゼンテーション用途、電力・通信・消防等での管制・監視用途まで幅広い分野でご利用頂いており、今後ますます新規用途、新規市場での需要が期待されます。99年度の市場規模は全世界で約12.5万台/前年比2.6倍(当社推定)と急速な拡大傾向にあり、その約8割が業務用を中心に展開すると想定しています。
そうした中、弊社では業務用PDPとして現在ラインナップしております2モデルを、各々の用途に一層最適化すべく新規開発し、国内並びに全世界で順次発売いたします。

※ 尚、同モデルは7月末に東京、大阪で開催する内覧会でご覧頂けます。

【「PDP−502MX」の主な特長】

 「PDP−502MX」はPC入力を中心としたデータディスプレイとして開発致しました。特に、今後ビジネス市場におけるプレゼンテーション用途が拡大すると考えられ、データディスプレイに要求される、精細かつ鮮明な映像表現を徹底的に追求致しました。
弊社は97年に業界に先駆け高精細パネル(1280×768)の開発・生産に成功し、今回さらに高精細でありながら輝度、コントラスト、画質の全てにおいて業界最高水準の性能を実現しました。
(※)関連特許36件出願中

1 ) 当社独自の新技術により、業界最高水準の高輝度、高コントラストを実現

新開発50型XGA16:9パネル※とCLEAR方式駆動法※により、ブラウン管に 迫る高輝度(前モデル比1.6倍)、高コントラスト(前モデル2.8倍)、白色の表現力(色温度5,400K~11,500K)を実現しました。

技術解説参照

2 ) 精細かつ鮮明なデータ表示を実現する「デジタルエンハンサ−」

信号処理回路のオールデジタル化により、1画素単位で水平、垂直方向への輪郭補正が可能となり、パソコンの文字や画像などの細かな輪郭をボヤけることなくシャープに表現します。また、XGAのリアル表示(4:3)はもちろん、VGA、SVGA、XGAのフル画面表示時(拡大表示)、さらにはSXGA、UXGAの圧縮表示時も明確にくっきりと表現します。

3 ) ビデオ映像を高精細パネルに最適化するデジタルHD(High Density)プログレッシブ技術

[NTSC8倍密プログレッシブ処理]
NTSCについては、まず動き適応型プログレッシブ(走査線補間)処理を行い、さらに水平、垂直両方向にそれぞれ2倍密化を図ることで、一旦元信号の8倍にまで情報量を増やした後、パネルに最適化。高精細パネルに合わせた滑らかな映像を再現できます。

[業界初※、ハイビジョンプログレッシブ]※1999/7/12現在
ハイビジョン信号に対して業界初の動き適応型プログレッシブ(走査線補間)処理を行い、元々高精細なハイビジョン信号の情報量を、さらに2倍密化した後パネルに最適化。ハイビジョンの緻密でリアルな画像を、ブラウン管テレビ以上の表現力で再生します。

4 ) XGAリアル表示、SXGA・UXGAにも圧縮表示対応

1280×768画素、計98万画素の50型高精細パネルを搭載。640×480画素(VGA)から1024×768画素(XGA)までのPC信号をリアル表示し、1280×1024画素(SXGA)、1600×1200画素(UXGA)のPC信号へも対応*1しました。また、1280×768画素のリアル表示も専用ビデオカードの使用により表示可能です。さらにハイビジョン信号、BSデジタル*2、北米のDTVにも対応しています。

*1 SXGAは圧縮表示、或いは部分表示。UXGAは圧縮表示。
*2 ハイビジョン放送、BSデジタル放送再生には別途専用デコーダーが必要です。

5 ) レイアウトフリ−&スリムデザイン

  • 放熱設計の効率化により動作環境条件を向上させるとともに、ファンノイズの静音化に成功しました。これにより、会議室、応接室などから、厳しい動作耐久性・信頼性が必要とされる公共施設、商業施設、ショー、イベント等まで幅広いロケーション、用途に対応致します。
    また、50型大画面でありながら、奥行き98mm、質量40.3kg(前モデル比約3kg減)のスリムデザインを実現致しました。
  • 前モデルからの取付け金具類をそのまま使用でき、今後も機種を増やしてまいります。

6 ) 業務用ならではの充実機能

オーディオアンプ(2W+2W)/パワーマネージメント機能/外部コントロールインター フェース(RS−232C)/複数のPDPを一括コントロール可能なコンビネーション端子/ 動作状態モニター機能/上下左右反転モード/いたずら防止キーロック機能/綿密なホワイトバランス調整/色温度(ホワイトバランス)切替機能/OSD ON・OFF機能/他

【 技術解説 】

[新開発50型XGA16:9パネル]
従来ストライプ状に入っていたリブを井桁状に入れるワッフル構造リブにより、上下の隣接するセルからの光が漏れるのを防ぎ、極めて高効率な前面への導光を実現。大幅な輝度アップが可能となりました。また、今回から前面ガラス基板に入れたブラックストライプは外光反射を抑えて明所コントラストを向上させるとともに、ワッフル構造リブとの組み合わせで、垂直方向の解像能力を改善しています。さらには青色蛍光体の改良により、白色の表現力が大幅に向上しました。

◆[CLEAR方式駆動法]HI-CONTRAST&LOW ENERGY ADDRESS&REDUCTION OF FALSE CONTOUR SEQUENCE
PDPを安定的に動作させる為にはリセット放電という実際の画像とは無関係の一定量の放電が必要であり、これがPDP特有の黒の表現力の弱さ(黒浮き)を起こしていました。新開発のCLEAR方式駆動法は、このリセット放電を最低限に抑え、暗所コントラストを向上。また、PDP特有の擬似輪郭妨害(顔のアップ画像等で現れる等高線のようなノイズ)も原理的に解消しています。

【 「PDP−V402」の主な特長 】

「PDP−V402」は、アスペクト比4:3の40型PDPパネルを採用したスタンダードモデルです。主に公共空間、商業空間等における映像展示、映像演出、情報表示用途を想定して開発しております。例えば、電子広告・看板用途においてはPDPならではの特性を生かし、急激な需要の増加を期待できます。そこで、こうした明るい場所での映像の見易さと設置性の向上を追求しました。

また、4:3を採用したことで既にお持ちの映像資産の有効活用、PCを含む制作環境の実態にマッチします。

1 ) 高輝度・高画質を追求し、明るい場所での映像の見易さを向上

  • 駆動電力の効率化により、全白輝度をビデオで約10%、PC信号で約30%(当社対比)改善いたしました。
  • ブラックストライプを採用し、明所でのコントラストがアップしました。
  • セット前面フィルターの変更、青色蛍光体の改良により白色の表現力が大幅に向上しました。

2 ) レイアウトフリーをさらに追求

  • 業界最高レベルの薄型・軽量フォルム(薄さ88mm、質量約30kg)はそのままに、壁掛け、マルチ設置等の特殊設置時の動作環境条件、耐久性を強化しました。設置ロケーション・スタイルの可能性がさらに拡大します。
  • 前モデルからの取付け金具類がそのまま使用でき、今後も機種を増やしてまいります。

3 ) 幅広い入力周波数に柔軟に対応

  • ビデオ信号や640×480画素(VGA)のPC信号を鮮明に表示します。
  • さらに、当社高性能ダウンコンバータ(近日発売予定)との接続により1024×768(XGA)までのPC信号に幅広く対応。細かな文字や線などの情報欠落を極力解消しシャープに再現します。

4 ) 業務用ならではの充実機能

綿密なホワイトバランス調整/外部コントロールインターフェース(RS−232C)/優先入力切替えモード/動作状態モニター機能/いたずら防止キーロック機能/色温度(ホワイトバランス)切替機能/OSD ON・OFF機能/他

【 PDP−S03−LRの主な特長 】

ドーム型トゥイターの上下を長円型ウーファー2本ではさんだバーチカルツイン方式のスリムタイプ。そのコンパクトなサイズからは想像もつかない高能率を実現、プレゼンテーション用途でのアナウンス等、音声領域を明瞭に再生します。

【主な仕様】

[PDP−502MX]
画面サイズ:50型
有効画面サイズ:1098.2(幅)×620.5(縦)mm
アスペクト比:16:9
画素数:1280(水平)×768(垂直)
画素ピッチ:0.858(水平RGBトリオ)×0.808(垂直)mm
階調数:各色256階調/1677万色フルカラー
視野角:水平160度以上、垂直160度以上
外形寸法:1218(W)×714(H)×98(D)mm
質量:40.3kg
消費電力:470W(スタンバイ時:0.6W)
定格入力電圧:AC100V 50/60Hz
映像入出力端子:
・ INPUT1
端子形状:BNC端子(コンポジット映像信号)
入力対応信号:NTSC、PAL、SECAM、 4.43NTSC
・ INPUT2
端子形状:BNC端子(Y/Cセパレート映像信号)
 ミニDin 4pin/S端子 (Y/Cセパレート映像信号)
入力対応信号:NTSC、PAL、SECAM、 4.43NTSC
・ INPUT3
端子形状:BNC端子×5(RGB信号)
入力対応信号:コンポーネント映像信号
 RGB信号(G on Sync対応)
・ INPUT4
端子形状:ミニD-sub15pin(RGB信号)
入力対応信号:コンポーネント映像信号
 RGB信号(G on Sync対応)
音声入出力端子:
・ 外部オーディオ入力:ピンジャック×2、ステレオミニジャック
・ オーディオ出力:ステレオミニジャック
・ スピーカー出力:インピーダンス8~16Ω
コントロール端子:
・ RS-232C:D-sub 9pin(オス)
・ コンビネーションIN/OUT:ミニDin 6pin×2
・ コントロールIN/OUT:モノラルミニジャック×2
[PDP−V402]
画面サイズ:40型
有効画面サイズ:806(幅)×604(縦)mm
アスペクト比:4:3
画素数:640(水平)×480(垂直)
画素ピッチ:1.26(水平RGBトリオ)×1.26(垂直)mm
階調数:各色256階調/1677万色フルカラー
視野角:水平160度以上、垂直160度以上
外形寸法:916(W)×714(H)×88(D)mm
質量:30.8kg
消費電力:350W(スタンバイ時:2W)
定格入力電圧:AC100V 50/60Hz
映像入力端子:
・ コンポジットビデオ:BNC
・ Y/C分離信号:BNC
・ アナログRGB:BNC、ミニD-sub 15pin
映像出力端子:
・ コンポジットビデオ:BNC
[PDP−S03−LR]
方式:バーチカルツイン2ウェイ方式
最大入力:12W/8Ω
外形寸法:74(W)×98(D)×714(H)
質量 : 2.7kg(1台)

他の報道資料を探す

キーワードで探す

年月で探す