報道資料:ディスコ/クラブ DJ用ミキサー「DJM−600」新発売

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Pioneer
1999年 8月 30日
パイオニア株式会社

新しいREMIX/DJプレイの世界を創造するディスコ/クラブ DJ用ミキサー「DJM−600」新発売

  • 曲のビート(テンポ)を自動計測・表示する「オートBPMカウンター」搭載
  • ビートに連動して様々な音の演出を行なう「ビート・サンプラー」、「ビート・エフェクター」搭載
DJM-600

DJM-600

商品名 型番 価格(税別) 発売時期 販売予定台数
DJミキサー DJM-600 135,000円 11月上旬 3000台/年

【企画意図】

ここ数年、国内においてREMIX/DJプレイ(※1)を楽しむアマチュアDJが急増しております。REMIX/DJプレイで使用されるソフトは、これまで、アナログレコードが中心でしたが、年々その入手は困難になりつつあります。
 当社は、広く普及しているCDで手軽にREMIX/DJプレイを楽しみたいというニーズに応え、94年9月にディスコ/クラブDJ(※2)向けのCDプレーヤー「CDJ-50」を市場導入いたしました。以来、ミキサーやエフェクターなどDJ関連機器を順次発売し、アナログレコードでしか実現できなかったREMIX/DJプレイをCDで実現。プロ・アマを問わず好評を博してまいりました。
 この度当社は、プロDJの意見を取り入れ機能・操作性をアップグレードするとともに、信頼性を一段と向上させた高級DJミキサー「DJM−600」を新発売いたします。
 厳選したパーツ類の使用でさらに音質も向上した「DJM−600」と当社のDJ用CDプレーヤーなどを組み合わせることで、初心者からプロDJまで、卓越したREMIX/DJプレイを十分にお楽しみいただけます

【DJM−600の主な特長】

1 ) 曲のテンポ(スピード)を自動計測・表示する「オートBPMカウンター」

REMIX/DJプレイにおいて、複数の曲をミックスするには、曲のテンポ(スピード)を合わせる必要があります。このテンポ合わせは、従来、人間の耳だけにたよっていたため、プロDJをはじめとする研ぎ澄まされた感性の持ち主にしか実現できない高度なテクニックでした。
 「DJM−600」は曲のテンポを自動計測しデジタル表示する「オートBPM(Beat Per Minute)カウンター」を搭載することで、初心者でも簡単に曲のテンポ合わせが可能になり、スムーズに曲をミックスすることができます。

 「オートBPMカウンター」はCDだけでなく、アナログレコードやカセットテープなど様々な入力ソースに対して計測・表示が可能です。

2 ) 業界初 ビート(拍)に連動し様々な音の演出を行なう「ビート・サンプラー」

 REMIX/DJプレイでは、「サンプラー」と呼ばれる記憶装置に曲の一部をメモリーし、様々な音の演出に活用します。しかし、メモリーしたいフレーズの頭から終わりまでを正確にサンプリング(記憶)させるには、かなりの熟練が必要です。
 「DJM−600」は、「オートBPMカウンター」で計測したビートに、業界で初めて「サンプラー」を連動させることで、誰でも簡単に正確なサンプリングが可能になりました(最大8秒)。
 また、無録音時にスタンバイさせておけば、入力信号の有無により自動で録音を開始・停止します。
 これによりタイミングをのがすことなく正確なフレーズが録音され、様々な再生モード(※3)で多彩な演出をすることが可能です。

3 ) タイミングを逃さず様々な音の演出を行なう「ビート・エフェクター」

「オートBPMカウンター」で計測したビートに連動する「ビート・エフェクター」の搭載により、タイミングを逃すことなく様々な音の演出をすることが可能です。
 従来の「エコー」や「ディレイ」に加え、音を周期的にカットする「オート・トランスフォーマー」や、周期的に音色を変化させる「オート・フィルター」などの新機能を加え、多彩な演出効果を実現しました。

4 ) その他の特長

  • 「DJM−600」と当社DJ用CDプレーヤーをコントロールケーブルで接続することで“フェーダー・スタート・プレイ”が可能
  • 各チャンネル別にHIGH、MID、LOWの“3バンド・イコライザー”を独立装備。楽器の音を弱めたり強調する(−26dB~+12 dB)ことが可能
  • 使用頻度の高いクロス・フェーダー、チャンネル・フェーダー等のつまみが天面から交換ができるなどメンテナンス性を向上
  • あらゆるREMIX/DJプレイに対応する“クロス・フェーダー・カーブ切替機能”搭載
  • マスター音を簡単にミュートできる“マイク・トーク・オーバー機能”搭載
  • DJがモニターしやすい“ヘッドホン振り分けモニター機能”、“モニターバランスつまみ”を搭載
  • 思い通りのエフェクト・コントロールが可能な“ミックス・レシオ・ボリウム”搭載

【主な仕様】

入力端子: CD×2(RCA)、PHONO×3(RCA)、LINE×3(RCA)、
MIC×2(天面XLR×1、リア1/4 inch PHONE×1)
出力端子: MASTER OUT×3(RCA×1、XLR×1)
BOOTH MONITOR OUT×1(RCA)
REC OUT×1(RCA) HEADPHONE
MONITOR OUT×1(天面1/4 inch PHONE×1)
その他端子: SEND×1(1/4 inch PHONE×2)、
RETURN×1(1/4 inch PHONE×2)
周波数特性: 20Hz~20kHz(CD)
全高調波歪率: 0.02%以下(CD)
使用電源: AC 100V(50/60Hz)
消費電力: 28W
最大外形寸法: 320(W)×372(D)107(H)
本体質量: 6.5kg
※1 REMIX/DJプレイ:ディスコ/クラブ DJが複数のレコードプレーヤーとミキサーを駆使し、次々に曲をつないだり、複数の曲をミックスすることで様々な音の演出をすること。このREMIX/DJプレイを実現するには、使用する曲のテンポを変えられること、素早く頭出しができること、頭だしのポイントからタイムラグなく音が出せることなどがDJ機器にとっては必要不可欠です。
※2 ディスコ/クラブ DJ:ディスコやクラブで、途切れることなく音楽をかけ続け、観客を踊らせ楽しませる職業。DJは単に機器を操作するオペレーターではなく、観客を楽しませるエンターテイナーであり、音楽を創造するクリエイターでもあります。
※3 ・シングルプレイ:ボタンを押している間だけ録音された音を再生
・ループプレイ:録音された音をビートに合わせて繰り返し途切れなく再生
・ストレッチループプレイ:録音された音をビートに合わせて繰り返し途切れなく再生し、音を伸び縮みさせる
・エディットモード:録音された音のエンドポイントが編集可能

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