報道資料:DVDオーディオ/ビデオプレーヤー2モデル関連コンポーネント3モデル 新発売

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Pioneer
1999年 10月 4日
パイオニア株式会社

新世代オーディオフォーマット「DVDオーディオ」対応DVDオーディオ/ビデオプレーヤー2モデル
関連コンポーネント3モデル 新発売~DVDソフトのオーサリングサービスも開始~

DV-S10A
DV-AX10

当社はこの度、DVDオーディオ/ビデオプレーヤーなどの新製品を下記要領で発売致します。

商品名型番価格(税別)発売時期月産予定台数
DVDオーディオ/ビデオプレーヤーDV−S10A200,000円12月下旬2,000台
DVDオーディオ/ビデオプレーヤーDV−AX10500,000円12月下旬500台
デジタルコントロールアンプC−AX10550,000円10月下旬100台
パワーアンプM−AX10450,000円10月下旬100台
スピーカーシステム(1台)S−AX10480,000円10月下旬200台

【企画意図】

DVDオーディオフォーマットの大きな特長は以下の3点です。

  1. ハイサンプリング/ハイビット(最高192kHzサンプリング/24bit)による高音質ステレオ再生の実現。これまでのデジタルオーディオでは体験できなかったクオリティが楽しめます。
  2. ハイクオリティ、マルチチャネル(最高96kHzサンプリング/24bit/6チャンネル)による音楽空間を実現。音楽の感動をリアルに再現します。
  3. 静止画や動画によるインタラクティブ機能の実現。使い勝手を向上させたり、ビデオクリップを楽しんだりすることができます。

弊社では、この「DVDオーディオ」の魅力を十二分に引き出すことを目標に、入り口であるDVDオーディオプレーヤーから、アンプ、スピーカーまで最新技術を結集したコンポーネント群を開発いたしました。「ワイドレンジテクノロジー」の技術コンセプトのもと、永年にわたり培ってきたオリジナル技術とノウハウを結集し、高音質ステレオ再生の最高峰を目指すとともに、きわめてクオリティの高い新次元のマルチチャネル音楽再生の世界を提案してまいります。
DVDオーディオは、期待の新世代オーディオメディアとして登場する新たなフォーマットです。当社ではこの新しいフォーマットに対応する商品の開発にさいし「ホームコンサートホール」という新たなコンセプトをベースに、それぞれのコンポーネント商品開発を行い、オーディオとビジュアルを極めて高いレベルで融合させる事に成功いたしました。その結果、新フォーマットのDVDオーディオはもちろん、従来からのDVDビデオ、CDにおいてもハイクオリティなサウンドと高画質を実現いたしました。
また、弊社関連会社のパイオニアビデオ(株)では、10月よりDVDオーディオソフトのオーサリングサービスならびにディスクプレス事業を開始しております。パイオニアグループとして、DVDのソフトからハードまで積極的に事業を展開してまいります。

<DVDオーディオ/ビデオプレーヤー>

~オーディオとビジュアルを極めて高いレベルで融合~
DVDオーディオ/ビデオプレーヤー2モデル新発売

  • スーパーオーディオCDも再生可能なフルコンパチプレーヤー「DV−AX10」
  • プログレッシブ回路搭載オーディオ/ビデオ互換機「DV−S10A」

【DVDオーディオ/ビデオプレーヤー「DV−AX10」「DV−S10A」の主な特長】

1 ) 世界初のDVDオーディオ/DVDビデオ/スーパーオーディオCD/CD/ビデオCDのフルコンパチブルプレーヤー(DV−AX10のみ)

DVDオーディオ/DVDビデオ/CD/ビデオCDはもちろん、スーパーオーディオCDも再生できます。新時代の高音質・高画質メディアに対応する事により、ユーザーのソフト選択の幅が大きく広がります。

2 ) DVDオーディオの高音質フォーマットを最大限に引き出す高音質技術

  1. 業界トップクラスの高性能192kHz/24bit対応D/Aコンバーター搭載。
    ハイエンドオーディオ機器用D/Aコンバーターで定評の日本バー・ブラウン社と共同開発の高性能DACをすべてのオーディオチャンネルに搭載(DV-AX10)。またDV-S10Aには高音質デジタルフィルター内蔵ΔΣ(デルタシグマ)型DACを搭載し、192kHz/24bit/2ch超高音質再生、96kHz/24bit/6ch高音質再生と、2chステレオからサラウンドまであらゆるソースを高音質再生します。
  2. 192kHz/24bit ハイサンプリング・デジタルフィルター搭載(DV-AX10のみ)
    DVDオーディオの192kHzハイサンプリング周波数に対応したデジタルフィルターを日本プレシジョン・サーキッツ株式会社と共同で新開発、デジタルオーディオ処理部に搭載しております。大容量・高品位のDVDオーディオの様々なフォーマットにハイスペックで対応します。
  3. 《新開発》「ピュア・オーディオ・クロック・リファレンス機能」搭載
    高音質を実現する為に、再生するディスクのサンプリング周波数に応じて水晶発振器を44.1kHz系(44.1kHz、88.2kHz、176.4kHz)と48kHz系(48kHz、96kHz、192kHz)の自動切替えを行い、さらに選択されていない発振器をOFF状態にする事が可能です。これにより、使われていない発振器からの干渉を無くし、音質を劣化させる事を防ぎます。
  4. “CD Digital Direct機能”搭載
    CD再生時にDSP部を介さずに最短経路で伝送、ダイレクトに処理する事で信号の劣化を防ぎます。DVDオーディオのみならずCD再生の高音質化にも拘りました。
  5. ハイビットIC
    量子化ビット数16bitで記録されているデジタル信号を当社のワイドレンジ思想に基づく独自のアルゴリズムにより、原音の滑らかな波形を推定し24bitへ再量子化するハイビットICを搭載しております。これにより従来のCD等の再生時においてもよりナチュラルな音声を実現しております。AX10はすべてのオーディオチャンネルに、S10Aはフロント2チャンネルに使用しています。
  6. 高音質再生にこだわった「ビデオOFF機能」搭載(DV-AX10のみ)
    ビデオ回路から発生する微細なノイズまでを排除し、高音質再生にとことんまで拘りました。
  7. DTS/ドルビー・デジタルデコーダー内蔵
    「DTS(デジタルシアターシステム)」と「ドルビーデジタル」のサラウンドデコーダーを内蔵し、DVDオーディオのみならずDVDビデオのマルチチャネル音声も極めてクリアに信号処理。5.1ch入力に対応したAVアンプにつなぐだけで、臨場感あふれる劇場用サウンドをお楽しみ頂けます。

3 ) DVDビデオの頂点に立つ高画質を実現

  1. 2−3プルダウン方式“ピュア・シネマ・プログレッシブスキャン回路”搭載*
    当社の高画質化技術を元に、話題のプログレッシブスキャン処理をDVDプレーヤーで実現。フィルム素材(映画)のソフトではテレシネ過程の2−3処理情報を元にオリジナルソースに準じたライン補完を行う事で、ナチュラルでフィルムライクなプログレッシブ映像をお楽しみ頂けます。またビデオ素材においても当社独自のアルゴリズムによる「動き適応型補完プロセッシング」による滑らかなプログレッシブ映像を実現しております(プログレッシブスキャン対応TV使用時)。
     * プログレッシブ出力に対応する著作権保護技術については、当社は、CPTWGの場で合意された技術に従います
  2. 《新開発》高画質回路“コンポーネントフレームDNR・PRO”搭載
    当社のリファレンスモデル『DV−S9』に搭載されたタイプに、より改良を加えた新ビデオクオリティエンハンサー「VQE3」をDVDビデオ部に採用。映像信号とノイズの識別に、映像を構成する輝度[Y]、色差、[Cb]、[Cr]の3信号それぞれに最適なパラメーターを設定し、極めて高い精度でノイズ検出を行います。その結果、上述のプログレッシブスキャン回路とあいまってオリジナルの映像素材に肉薄する高画質再生を実現しています。
  3. 《新開発》高解像度映像フィルター“ファイン・フォーカス・デジタル・フィルター”採用
    ディスクから読み取った映像デジタル信号を新ビデオクオリティエンハンサー「VQE3」内蔵のフィルターにて処理。これまで困難とされていた映像信号の高解像度化とノイズ抑制を両立させ、高画質の基礎を支えています。
  4. 豊富な画質調整機能を搭載。DVDディスクの画質設定記録機能も搭載*
    従来からの「YNR」・「CNR」・「ディテール」等に加え、新たに「プログレッシブ・モーション」・「ホワイトレベル」等のパラメーターを加えた本格的な画質調整機能を搭載。様々な視聴環境・ソフトに対応します。またDVDディスク15枚分の画質設定をフラッシュメモリーに記録、次回再生時に自動で設定の呼び出しを行います。

4 ) 高画質・高音質を実現するその他の特長

  • 不要な振動を抑制するアコースティックダンパートレイとダブルエアーロックシールドドア(AX10のみ)搭載
  • 高音質オーディオ回路専用Rコア電源トランス(AX10のみ)
  • 輝度(Y)と色差(Cb、Cr)の映像信号をダイレクトに出力するコンポーネント映像出力端子
  • CD−R対応高精度2波長ツインフォーカスピックアップ
  • 再生の安定化を推進するデジタルアキュサーボ
  • 高精度10bitNTSCエンコーダー&10bit映像D/Aコンバーター
  • FLディマー

【その他の特長】

  1. 滑らかな逆方向への等倍速再生を含む正逆15ステップのトリックプレイを実現
    大容量16Mbit画像メモリーを搭載したスムーススキャン・プロセッサーにより、スキャン、マルチスピード再生の性能を飛躍的に向上。DVDプレーヤーでは滑らかな逆方向への等倍速再生をはじめ、正逆両方向の1/16倍速から30倍速まで15ステップのトリックプレイをスムーズに実現します。
  2. 自照式ジョグ&ジョイスティックリモコン搭載
    再生時におけるスキャン、マルチスピード、ジョグ操作を一つに集約したマルチダイヤルと、GUI操作の要となるジョイスティックをリモコン上部に集中させる事で片手操作を実現。また、基本操作ボタンは自照式で、様々な視聴シーンでの使い易さを高めています。
  3. 新GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)搭載
    メニュー形式で分かり易さを追及した新GUIを搭載、再生に必要な基本的設定のみを表示する「ベーシックモード」と細やかな設定までも行える「エキスパートモード」の切替えが可能です。ディスクの再生中でもオーバーレイ表示により設定項目の変更が行えます。
    また、セットアップナビゲーター機能の採用により、モニター、アンプ等の機器との接続に最適な設定がインタラクティブ形式で簡単に行えます。
  4. プログラムメモリー&オートプログラムプレイ
  5. 再生途中で中断しても、そのポイントからの再生が可能なリジューム機能
  6. 再生開始時間やサーチ時間を大幅短縮した新開発クイックスタート機構

【主な仕様】

 DV−S10ADV−AX10
再生可能ディスクDVDビデオ、DVDオーディオ
、ビデオCD、音楽CD、 CD−R※、
CDV(オーディオパートのみ)
DVDビデオ、DVDオーディオ、スーパーオーディオCD、
ビデオCD、音楽CD、CD−R※、
CDV(オーディオパートのみ)
入出力端子映像系出力
コンポーネント映像出力端子(Y、CB、CR):1系統
S2映像出力端子:2系統
映像出力端子:同軸2系統

音声系出力
音声出力端子:同軸2系統
5.1chサラウンド出力:同軸1系統 デジタル音声出力端子
ドルビーデジタル(AC−3)/DTS/PCM同軸:1系統
PCM同軸:1系統
ドルビーデジタル(AC−3)/DTS/PCM光:1系統

SRコントロール 入/出力

映像系出力
コンポーネント映像出力端子(Y、CB、CR):1系統(BNC)
S2映像出力端子:2系統
映像出力端子:同軸2系統

音声系出力
音声出力端子:同軸1系統、バランス1系統
5.1chサラウンド出力:同軸1系統 デジタル音声出力端子
ドルビーデジタル(AC−3)/DTS/PCM同軸:1系統
PCM同軸:1系統
ドルビーデジタル(AC−3)/DTS/PCM光:1系統 デジタル音声入力端子
PCM同軸:1系統
PCM光:1系統

SRコントロール 入/出力

その他外形寸法 (W)×(H)×(D) 420×143×370mm
質量(11.7Kg)
消費電力 (35W)
外形寸法 (W)×(H)×(D) 440×143×389mm
質量(24.0Kg)
消費電力(52W)
※ CD-DAフォーマットの音声信号が記録されているオレンジブックPart2に準拠したCD-Rディスク。CDレコーダーで記録したCD-Rディスクはディスクの特性・傷・汚れまたはプレーヤーのピックアップレンズの汚れ、結露等により再生できない場合もあります。

<関連コンポーネント>

~伝えたいのは「空間表現」。音楽の輪郭、立体感、空気感です~
感動を誘う音楽再生のために、超ワイドレンジ再生を可能にした、
コンポーネント3モデル新発売

【デジタルコントロールアンプ「C−AX10」の主な特長】

1 ) 高音質2チャンネルからマルチチャンネルまでフルデジタルコントロールを実現

6個の新開発24ビット高速DSPにより、内部処理はすべてデジタル処理を実現しました。DVDオーディオの究極の高音質ステレオから6チャンネルのマルチチャンネルまで、クオリティーの劣化なく極めて高精度にコントロールが可能です。

2 ) デジタルディバイディングネットワーク機能搭載

通常のスピーカーシステムでは、コイルやコンデンサーを組み合わせたネットワークにより高域信号、低域信号を分離し、それぞれウーファーユニット、トゥイーターユニットに音楽信号を送っています。C−AX10には、この帯域分割を行うネットワーク機能をデジタル処理で実現するデジタルディバイディングネットワークを搭載しました。帯域分割を行うフィルターには、クロスオーバー周波数や減衰特性を自由に可変できるIIR型フィルターとこれまで避けられなかった位相変化を排除したFIR型フィルターの2種類を搭載。高精度なレベル調整や高域と低域の時間軸の調整ができるタイムアラインメント機能などにより、スピーカーシステムの性能を最大限に引き出します。

3 ) 高音質192kHz/24ビットD/Aコンバーター搭載

6チャンネルの出力すべてに高音質192kHz/24ビットD/Aコンバーターを搭載しました。フロントの2チャンネルはデジタルディバイディングネットワーク出力のために高域、低域それぞれに搭載し、合計8個のD/Aコンバーターを装備しています。通常の2チャンネル再生時には4個ずつパラレルに動作させるなど、音質最優先の設計で、DVDオーディオのクオリティーをありのまま伝えます。

4 ) アナログ入力は96kHz/24bit高性能A/Dコンバーターでデジタル変換

6チャンネルのアナログ入力すべてに高性能96kHz/24bitA/Dコンバーターを搭載。高精度にデジタル変換し、コントロールします。

5 ) デジタルトーンコントロールによる細かな音質調整が可能

DSPによるデジタルトーンコントロール機能を搭載しました。フロントチャンネル、センターチャンネル、リアチャンネルそれぞれを高域、中域、低域の3つの帯域できめ細かくコントロールできます。フロントスピーカーとリアスピーカーの種類が異なる場合なども音質の調整が可能です。

6 ) Digital Accurate Control ボリューム採用

D/AコンバーターIC内の超精密抵抗素子をボリューム調整の抵抗素子として使用するDigital Accurate Control ボリュームを採用しました。各チャンネル間の減衰量誤差が極めて小さく、振動の影響を受けにくい、基板上の理想的な位置に配置できるなど、高音質につながる多くの特長があります。

7 ) その他の特長

  1. デジタルフォノイコライザー搭載
    アナログレコード再生のフォノイコライザーをデジタルで搭載。(MMのみ)
  2. デジタル系、アナログ系独立の2トランス構成
    低損失で不要輻射の少ないスーパーリング・トロイダルトランスを2個使用。デジタル系からアナログ系へのノイズの影響を徹底的に排除しました。
  3. 剛性に優れたペンタレイヤードシャーシ
    シャーシべースは5枚の金属板による剛性が高く安定した構造を採用。真鍮削り出しの重量級インシュレーターとともに不要振動を吸収します。

【C−AX10の主な仕様】

■量子化ビット数デジタル入力:16~24ビット・リニア
アナログ入力:24ビット・リニア
■サンプリング周波数デジタル入力:32kHz、44.1kHz、48kHz、88.2kHz、96kHz、176.4kHz、192kHz
アナログ入力:96kHz
周波数特性デジタル入力:5~88kHz
アナログ入力:LINE 5~44kHz、
   PHONO(MM) 20Hz~20kHZ±0.3dB
SN比デジタル入力:120dB以上(聴感補正)
アナログ入力:LINE 115dB以上(聴感補正、PHONOは除く)
■全高調波歪率デジタル入力:0.0010%以下
アナログ入力:0.0012%以下(PHONOは除く)
■チャンネルセパレーション115dB以上(20kHz、2chモード、デジタル入力)
■アナログ入力端子4系統(内1系統は6チャンネル入力対応)
■アナログ出力端子プリアウト/フロント 2系統、サラウンド 1系統、
   センター 2系統、サブウーファー 2系統
RECアウト/2系統
■デジタル入力端子同軸 3系統、光 3系統
■デジタル出力端子同軸 1系統、光 1系統
■電源電圧AC100V、50/60Hz
■消費電力45W
■外形寸法440(W)×150(H)×410(D) mm
■質量22.2kg

【パワーアンプ「M−AX10」の主な特長】

1 ) セパレート/デュアル/ブリッジの3つのスピーカードライブオペレーション

左右それぞれに2チャンネルずつ、合計4チャンネル分のパワーアンプを搭載しています。使用するスピーカーなどシステムに応じて、3つのスピーカードライブモードが選べます。

  • セパレートモード:4チャンネル独立のパワーアンプとして動作します。デジタルコントロールアンプ「C−AX10」のデジタルディバイディングネットワーク機能と合わせて、それぞれ独立したアンプでウーファーとトゥイーターをダイレクトにドライブするマルチアンプドライブが可能です。
  • デュアルモード :バイワイヤリング接続可能なスピーカーシステムと接続し、ウーファー、トゥイーターを別々のアンプでドライブできます。
  • ブリッジモード :2つのアンプをブリッジ接続することにより、2チャンネルのハイパワーアンプとして使用できます。

2 ) 高SN比 125dB、チャンネルセパレーション115dBを実現

DVDオーディオのハイスペックを伝えるためには、パワーアンプにも優れた基本性能が求められます。24bitの広大なダイナミックレンジを再現するためには、ノイズレベルの低減が重要です。M−AX10では業界最高レベルの高SN比125dBを実現。また、ハイサンプリング化による高域レベルの拡大にともない、チャンネルセパレーションの改善が音楽空間の再現には重要な要素になります。20Hzから20kHz広帯域で115dBのセパレーションを確保しています。

3 ) アドバンスト・ダイレクトエナジーMOS FET採用

パワー増幅素子には、エネルギーロスが極めて少なく、パワーリニアリティーと低負荷ドライブ能力が優れたアドバンスト・ダイレクトエナジーMOS FETを搭載しました。広帯域にわたり、忠実な信号増幅を行います。

4 ) 大型スーパーリング・トロイダルトランス搭載

低損失で不要輻射の少ない高音質大型スーパーリング・トロイダルトランスを搭載し、パワフルでクリーンな電源供給を実現しています。

5 ) Digital Accurate Control アッテネーター搭載

2系統の入力切換とDigital Accurate Control アッテネーターによる音量コントロールが可能ですから、シンプルなプリメインアンプとしても使用できます。Digital Accurate Control アッテネーターは、D/AコンバーターIC内の抵抗用い、アナログ的に音量をコントロールする、高精度アッテネーターです。左右チャンネル間の連動誤差がなく、従来タイプにみられるアッテネーター位置による、SNやセパレーションの悪化が有りません。

6 ) ハイブリッド ブラスステイ コンストラクション

高比重、高剛性の真鍮無垢材を使用した3本のブラスステイにより、電源トランス、電解コンデンサー、ヒートシンク等の重量物をしっかり保持し、機器の剛性を飛躍的に高めたシャーシ構造を採用しています。

【M−AX10の主な仕様】

■定格出力230W×2/220W×2(1kHz/20Hz~20kHz,0.15%,6Ω,BRIDGE)
(全チャンネル駆動) 200W×2/190W×2(1kHz/20Hz~20kHz,0.09%,8Ω,BRIDGE)
115W×4/110W×4(1kHz/20Hz~20kHz,0.15%,3Ω,DUAL/ SEPARATE)
100W×4/90W×4(1kHz/20Hz~20kHz,0.09%,4Ω,DUAL/ SEPARATE)
65W×4/60W×4(1kHz/20Hz~20kHz,0.08%,8Ω,DUAL/ SEPARATE)
■全高調波歪率0.08%(20Hz~20kHz、100W、8Ω、BRIDGE)
0.06%(20Hz~20kHz、30W、8Ω、DUAL/SEPARATE)
■周波数特性5Hz~150kHz+0dB-3dB
■SN比125dB(アッテネータースルー ON)
■チャンネルセパレーション115dB(20Hz~20kHz、DUAL/SEPARATE)
104dB(20Hz~20kHz、BRIDGE)
■ダンピングファクター400/300(1kHz/20Hz~20kHz)
■入力端子2系統(INPUT 1、2 入力感度 1V/インピーダンス47kΩ)
■電源電圧AC100V、50/60Hz
■消費電力320W
■外形寸法440(W)×178(H)×420(D) mm
■質量25.8kg

【スピーカーシステム「S−AX10」の主な特長】

1 ) 120kHzまでの広帯域化を実現。新設計リボン型スーパートゥイーターを搭載。

「DVDオーディオ」フォーマットが可能にする超高域を、あますことなく表現するため、高性能 トゥイーターとして定評のあるリボン型スーパートゥイーターを新たに開発、搭載いたしました。ネオジウム・マグネットを使用した磁気回路とアルミニウム・リボンの採用により、効率を高め、120kHzまでの超高域再生能力を実現いたしました。このスーパートゥイーターは、ヴァイオリンなどの楽器に含まれ可聴帯域をはるかに超える倍音成分の再生に特に優れています。超高域まで再生領域が広がることにより、低音の音場感や豊かさ、音像の明瞭度、開放感(ぬけ)の良さも高まり、CDなど従来フォーマットの可聴帯域でのリアリティを高める効果もあります。

2 ) 「AFAST技術」(※1)及び「上下セパレート構造」の採用により、“静かなエンクロージャー”を実現。

本機は、エンクロージャーを鳴らさず、振動板のみを響かせるスピーカーシステムのひとつの理想を追求しました。台形構造により、飛躍的に強度を向上させ、また特殊制振材を挟んだ三層構造により、不要なエンクロージャー共振を押え込んでいます。さらに、当社プロフェッショナル・スタジオ・モニターEXCLUSIVEの技術をさらに発展させた「AFASTテクノロジー」による音響管をエンクロージャー内部に配置することで、吸音材を極力減らしながら、トールボーイ型スピーカーの弱点とされてきた定在波の発生を解消しています(特許出願済み)。加えて、断面外形が台形のエンクロージャーを上部・下部を二分割したセパレート構造、重量24kgの特殊セラミック製重量級スピーカーベース、ラウンドフォルムなど多彩な手法を施し、静かなエンクロージャーを実現しました。バスレフ構造は、エンクロージャー下部から全方向に音道を設けるとともに、ベース上にディンプル(細かいくぼみ)を配置するなど形状に工夫を施し、従来のバスレフ型とは一線を画す自然な低音を再現します。

※1 AFAST(Acoustical Filter Assisted System Tuning)テクノロジーエンクロジャー内やホーン開口部に音響管を用いる事により、定在波・共振音を吸収し不要な箱鳴りを抑えたりピッチ(音の高さ)の揺らぎによる音像の不安定な前後移動を解消し、一段とクリアな再現性を高める技術です。

3 ) プロ用モニターにも使用される「TADユニット」の開発ノウハウを活かした、ウーファーとコンプレッションドライバー、ホーンを採用。

ウーファーは、スタジオモニター用スピーカーとして定評のあるTADユニットと同等のコーン紙に強化繊維ケブラーを混入しエージング処理を実施、十分に音質チューニングしたものだけを採用しました。スピーカーユニットを後方からも固定することにより、クリアでS/N感に優れ、音場豊かでコントラストのくっきりした音色を実現しています。ホーン型トゥイーターのコンプレッションドライバーは、同様にTADの設計ノウハウを随所に投入した高効率設計です。ホーン部にも「AFASTテクノロジー」を採用。ホーンは銅粉を混入することで強度、内部損失を共に高め、重量を増すことで、共振を抑えることに成功しています。

4 ) 「バイアンプ接続」や「マルチアンプ駆動」にも対応。より高品位な楽しみ方にも発展が可能。

本機は、「バイワイヤリング接続」はもちろん、高域と低域をそれぞれ別のアンプで動作させる「バイアンプ接続」や、さらには、ユーザーが好みの外付けネットワークを接続し、高域と低域を独立したアンプで駆動させる「マルチアンプ駆動」にも対応できる切替え端子を装備しています。なお、同時発売のデジタルコントロールアンプ「C−AX10」やパワーアンプ「M−AX10」と組み合わせることにより、最先端のマルチアンプシステムへの発展が更に容易になります。

【主な仕様】

■防磁設計(EIAJ)
■トゥイーター・レベルコントロールスイッチ(3ポジション)
■形式位相反転式フロア型
■ スピーカーウーファー:25cm コーン型、
トゥイーター:3cmコンプレッションドライバー+AFASTホーン、
スーパートゥイーター:リボン型、
■インピーダンス
■再生周波数帯域30Hz~120,000Hz
■出力音圧レベル92dB/W(1m)
■最大入力160W(EIAJ)
■クロスオーバー周波数1kHz, 27kHz
■外形寸法383(W)×1260(H)×425(D)mm
■質量89.5kg

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