報道資料:DJ向けCDプレーヤー「CDJ−1000」新発売

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Pioneer
2001年 5月 16日
パイオニア株式会社

DJ※1向けアナログターンテーブルプレーヤーを上回る操作性と機能を実現
~業界最大※2の大型ジョグダイヤルの搭載とデジタル技術の結集により、
CDに直接触る操作感覚の「スクラッチ※3」など、多彩なリミックス/DJプレイ※4を実現~
DJ向けCDプレーヤー「CDJ−1000」新発売

CDJ-1000

CDプレーヤー「CDJ−1000」

商品名型番希望小売価格
(税別)
発売時期全世界販売予定台数
CDプレーヤーCDJ−1000150,000円7月中旬30,000台/年
(うち国内3,000台/年)

【企画意図】

現在、国内においてリミックス/DJプレイを楽しむアマチュアDJが徐々に増えつつあります。従来、リミックス/DJプレイにおいてはアナログレコードの使用が主流でしたが、近年その入手は困難になってきております。当社はこのような状況下、1994年以来、デジタルならでは多機能を有するDJ向けCDプレーヤー「CDJシリーズ」を発売し、高い評価を頂いてまいりました。
この度当社が発売いたします「CDJ−1000」は、業界最大の直径206mm大型ジョグダイヤルの搭載とデジタル技術の結集により、従来、アナログターンテーブルプレーヤーでしか実現できなかった「スクラッチ」などの多彩なパフォーマンスを実現するとともに、デジタル(CD)ならではの多彩な機能を搭載いたしました。
当社は、アナログターンテーブルプレーヤーをも上回る操作性と多機能を実現したこの「CDJシリーズ」の最上位モデルで、プロからアマチュアまで幅広いDJのニーズにお応えするとともに、新しい音楽の楽しみ方を提案することで、DJ市場、ならびにオーディオ市場の活性化を進めてまいります。

※1 DJ:ディスコ/クラブ等で、お客様を踊らせ楽しませるために音楽を次々とかけていく職業で、単なる機器の操作をするオペレーターではなく、エンターテイナーであり音楽を創作するクリエイターである。
※2 平成13年5月16日現在、パイオニア調べ。
※3 スクラッチ:アナログターンテーブルプレーヤー使用時に、DJが針を落としたままのアナログレコードを直接手で前後に動かし、擦過音を生み出すリミックス/DJプレイのテクニック。
※4 リミックス/DJプレイ:ディスコ/クラブのDJが、複数のアナログターンテーブルプレーヤーやCDプレーヤーとミキサーを駆使して、次々と曲をつないだり、複数の曲をミックスすることで様々な音の演出をすること。このリミックス/DJプレイを実現するには、使用する曲のテンポ(スピード)が変えられること、素早く曲の頭出しができること、頭出しのポイントからタイムラグなくすぐに音が出せること等がDJ用機器としては必要不可欠である。

【製品の特長】

1 ) アナログターンテーブルプレーヤー感覚の操作性を実現する大型ジョグダイヤル(新)

業界最大の直径206mm大型ジョグダイヤルの搭載とデジタル技術の結集により、DJ向けアナログターンテーブルプレーヤーをも上回る操作性と機能を実現しました。
アナログライクな操作性を実現する「バイナルモード※5」では、CDに直接タッチする感覚で大型ジョグダイヤルを前後に回転させれば、「スクラッチ」など、アナログターンテーブルプレーヤーでしか実現できなかったパフォーマンスが可能です。

※5 バイナルとはビニールのことで、アナログレコードの俗称。バイナルモードはアナログターンテーブルと同等の操作性を実現するモード。「CDJ−1000」では従来の操作モードである「CDJモード」でのプレイも可能。
  1. アナログターンテーブルプレーヤーの操作感覚を実現するリミックス/DJプレイが可能
    • タッチセンサー(業界初):ジョグダイヤルの天面にはシート状のスイッチが内蔵されており、軽く押すとCDの再生が停止し、離すと再生が再開します。また、再生停止までの減速スピードや再生開始時の音の立ち上がりスピードも調整可能です。
    • スクラッチ(新):再生中、ジョグダイヤルの天面を軽く押しながら前後に回すと、アナログレコードのスクラッチプレイと同様のパフォーマンスが実現できます。
    • スピン(新):スクラッチ中にジョグダイヤルを早く回すと、アナログレコードのスピンと同様の効果を得られます。
    • ピッチベンド:ジョグダイヤル側面を回すことで、曲の加速/減速が可能です。
  2. オンジョグディスプレイ(業界初)
    ジョグダイヤル中央に円形の表示ディスプレイを配置。アナログターンテーブル上のレコード板を見る感覚で、ディスクの回転状態や現在の再生位置を確認できます。

2 ) 曲中における低音ビートや音量の強弱を、視覚的に確認できるウェイブ表示(業界初)

従来、DJはアナログレコードの音溝の粗密を見ることにより、曲中の盛りあがるパートや静かなパートを判断しておりました。「CDJ−1000」は、業界で初めて、低音のビートや音量の強弱から解析したウェイブ(レベル)表示を実現。これによりDJは曲全体のおおまかな構成や盛りあがる部分などを視覚的に確認することが可能です。

3 ) ディスクごとにキュー※6/ループ※7のポイントが記憶できるキュー/ループメモリー(新)

キューポイント、ループポイントのデータをディスクごとにメモリーできるので、ディスクを交換する度に、各ポイントを設定し直す必要がありません。また、メモリーした各ポイントはディスプレイに表示されます。
本体に内蔵されたメモリーには、CD100枚分(CD1枚につき最大10ポイントまで)のデータが記憶できます。また、本体に脱着可能なマルチメディアカードにはCD1万枚分(CD1枚につき最大100ポイントまで、16MBの場合)のデータが記憶可能です。

※6 曲の頭だしのポイント。
※7 曲の開始ポイントと終了ポイントを設定することで、2点間のリピートが可能。

4 ) テンポ(スピード)の異なる曲をミックスするための多彩なテンポコントロール機能

リミックス/DJプレイでは、2つの曲のテンポ(スピード)を合わせることが基本となります。
「CDJ−1000」は、この曲のテンポを調整する様々な機能を搭載しております。

  • 曲のスピードの可変範囲が±6/10/16/24%の4段階で設定できる「ワイドレンジテンポコントロール」(新)
  • テンポコントロールのレンジにより、0.1%、0.05%、0.02%ステップで、より細かいテンポの調整が可能な「ファインテンポステップ」(新)
  • ボタンひとつでテンポを0%に戻すことができる「テンポリセット」(新)
  • 曲の音程を変えずにスピードのみをコントロールできる「マスターテンポ」

5 ) デジタル(CD)ならではの多彩な機能

  • 予めメモリー(ディスク毎に最大3つ)したポイントから、瞬時に再生が可能「ホットキュー」(新)
  • レバーひとつで、瞬時に曲の逆再生が行える「リバースプレイ」(新)
  • 再生しながらループのアウトポイントが修正できる「ループアウトアジャスト」と、インポイントの微調整が可能な「インポイントアジャスト」(新)
  • キューボタンを押している間、キューポイントから再生する「キューポイントサンプラー」
  • 設定された曲間(最小1フレーム、約0.013秒からの設定が可能)を連続的にリピートする「シームレスループ」
  • 曲を再生しながらリアルタイムでループの設定・解除が可能な「リアルタイムループ」、一度設定したループに何度でも戻ることが可能な「リループ」
  • プレイ中の曲の進行状況をバーグラフで表示する「プレイングアドレス」
  • 曲のテンポを自動計測しデジタル表示する「オートBPM(Beat Per Minute)カウンター」

6 ) その他の特長

  • プレイ中でもディスクをイジェクトできる「アンロック」と、プレイ中の誤操作を防止する「ロック」の切り換えが可能な「イジェクトアンロック/ロック切替」(新)
  • CDに入力されている曲名/ディスク名を表示する「CDテキスト表示」(新)
  • CD−R/RWディスクの再生が可能※8
  • デジタル出力端子装備(通常の再生のみ出力可能。DJ機能は働きません。)
  • スムーズなディスクチェンジが可能な「CDスロットイン」
※8 ファイナライズ済みのディスクのみ再生可能です。録音したレコーダーの記録特性やディスクの特性などにより、再生できない場合があります。

【主な仕様】

使用ディスク標準CD、CD−R、CD−RW
周波数特性4Hz~20kHz
S/N比115dB以上(EIAJ)
全高調波歪率0.006%(EIAJ)
出力端子LINE OUT(RCA)、DIGITAL OUT(RCA)
その他の端子CONTROL(φ3.5ミニプラグ)
オーディオ出力電圧2.0V
使用電源AC100V(50Hz/60Hz)
消費電力28W
最大外形寸法320(W)×370(D)×105(H)mm
本体質量 4.2kg

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