報道資料:業務用50型高精細プラズマディスプレイ「PDP−503CMX」を新発売

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Pioneer
2001年 7月 23日
パイオニア株式会社

業務用50型高精細プラズマディスプレイ「PDP−503CMX」を新発売

  • ピーク輝度を60%、明所コントラストを80%向上し、明るい場所でもより鮮明な高精細映像を実現
  • 大画面高精細ながら業界最小の消費電力380Wを実現
PDP-503CMX
PDP-503CMX

PDP−503CMX

商品名 型番 希望小売価格 発売予定日 月産予定台数
業務用50型高精細プラズマディスプレイ PDP−503CMX 1,350,000円 8月下旬 3,000台*3
専用オプションビデオカード PDA−5002 50,000円 8月下旬 2,000台
*1:当社前モデル比
*2:50型プラズマディスプレイにおいて、平成13年7月23日現在、当社調べ
*3:世界展開モデルを含む

【導入背景】

当社は1997年末に、世界初のXGAワイドパネルを搭載した50型ハイビジョンプラズマディスプレイシステム「PDP−501HD」を国内民生市場に導入して以来、民生、業務の両用途において数々の製品を全世界に市場導入し、いずれも高い評価を頂いてまいりました。
この1997年から昨年にかけては、まさにプラズマディスプレイ(PDP)市場の黎明期であり、当社はPDPのパイオニアとして市場創造に努めてまいりました。この間、市場規模は年々拡大を続け、当社では2001年度のPDPの全世界市場規模は、約36万台(前年比210%)に達するものと予測しております。
業務用プラズマディスプレイは現在、企業・学校等におけるプレゼンテーション・教育用途や、公共施設・商業施設における情報表示・映像演出用途、さらに電力・通信・消防などの監視用途と幅広い分野でご利用頂いており、今後ますます新たな需要拡大が予測されております。
こうした状況下、当社は1999年夏の発売以来、大好評を博した第2世代機に搭載した50型XGAパネルを一新、輝度やコントラストの大幅な向上とともに低消費電力を実現した第3世代機の業務用50型高精細プラズマディスプレイ「PDP−503CMX」(国内向け型番)を新規開発し、国内より順次全世界で発売してまいります。

「PDP−503CMX」の主な特長

「PDP−503CMX」は、ビデオ入力*4ならびにパソコン入力を、高精細かつ業界最高水準の高輝度、高コントラストで表現することのできる新製品です。特に、今後のビジネス市場において最も拡大が予測されるプレゼンテーション、電子広告、公共情報表示用途において、明るい場所でもインパクトのある鮮明な映像表示や、データディスプレイに不可欠な視認性の高いデータ表示を実現いたしました。
また、プレゼンテーション用途等を想定したユーザビリティ・省エネルギー、電子広告・公共情報表示用途等を想定した高い信頼性、幅広い用途に対応可能な拡張性を備えております。

*4:専用オプションビデオカード「PDA−5002」が必要です。

1 ) 「ディープワッフル構造リブ」※1パネルにより、業界最高水準の高輝度を実現(新)

当社独自開発の「ワッフル構造リブ」パネルをさらに進化させた「ディープワッフル構造リブ」パネルの搭載により、発光量を大幅に向上。1280×768画素もの高精細パネルでありながら、大幅な輝度アップ(当社前モデル比60%)を実現しました。

※1 【技術解説】参照

2 ) 独自開発のフィルターにより、明るい場所での高コントラストと忠実な色再現を実現(新)

パネル前面に新開発のフィルターを採用し、外光反射率を30%低減(当社前モデル比)。外光の反射を抑えることで明るい場所でのコントラストを大幅に向上(当社前モデル比80%)し、インパクトのある鮮明な画像表示を実現しました。
さらに、フィルターの色補正を適正化し、R(赤)・G(緑)・B(青)各色の不要な周波数成分をカットすることで、色純度を大幅に向上し、CRTを上回る色再現を実現しました。

3 ) 「スムースCLEAR駆動法」※2により、低輝度領域の階調表現力を大幅に向上(新)

独自開発の「CLEAR駆動法」をさらに進化させた「スムースCLEAR駆動法」の採用により、階調表現能力を向上(当社前モデル比2倍)。特に、従来のプラズマディスプレイでは、困難であった低輝度領域の階調表現力が大幅に向上しました。

※2 【技術解説】参照

4 ) 業務用ならではの高信頼性、高耐久性、拡張性

「PDP−503CMX」は、公共施設、商業施設での情報表示など、長期安定動作が求められる業務用途に十分にお応えする信頼性、耐久性を実現しております。

  • 効果的な放熱により耐久性を向上
    本体内部に搭載された放熱用ファンは、通常の温度環境では静止し、過酷な温度環境では回転数を上げ、あらゆるロケーションにおいて効果的な放熱を行います。
  • 焼き付き発生防止&緩和機能
    画面を細かなエリアに分けて、長時間の静止画およびパネルの輝度集中を監視するピークパターン検出システムを搭載。さらに、ピークの輝度を抑制する「リニアブライトネスモード」、一定時間毎に1画素ずつ映像を動かす「オービターモード」、画像の色調・輝度を反転させる「インバースモード」など焼き付きを緩和させる様々な機能を搭載しております。
  • サービス性の向上
    迅速なメンテナンスを可能にする「自己故障診断」機能、動作状態の「フィードバック」機能などサービス性も十分に配慮しております。
  • 多種多様な用途に対応する拡張スロットを装備

5 ) 省エネルギー&エコロジー

業界最高の高輝度を実現しながらも、50型プラズマディスプレイとして業界最小の消費電力(380W)を達成。さらに、消費電力を通常使用状態から最大20%低減する「パワーセーブモード」、長時間使用しない場合に、自動的に待機モード(1W)に切り替わる「パワーマネージメント」など、当モデルでは省エネルギーのための数々の機能を搭載しております。
また、人と環境にやさしいハロゲンフリー樹脂・クロムフリーメッキ部品を積極的に採用しております。

* PDP−503CMXは国際エネルギースタープログラムの基準に適合しております。

6 ) 操作性の追求

会議室、応接室、教室でのプレゼンテーション、ディスカッション、授業などの用途で誰でも簡単に、安心して扱っていただくための操作性を向上させました。

  • パソコンとの親和性の高さを証明する、マイクロソフト認証ディスプレイ。
    *PDP−503CMXはWHQL(Windows Hardware Quality Labs)の認証を取得しています。
    *Plug&Play(DDC1/2B)対応。
  • 離れた場所でも大きく見やすい高品位OSD(On Screen Display)。
  • 様々なパソコンへの接続時にワンタッチで画面の調整が可能なオートセットアップ機能。
  • 見たい場所を簡単に拡大できるポイントズーム機能。

7 ) その他

外部コントロールインターフェース(RS−232C)/複数のPDPを一括コントロール可能なコンビネーション端子/オーディオアンプ(2W+2W)/フルマスクに連動したオフタイマー/上下左右反転モード/自動的に入力を切り替えるオートファンクション/簡易マルチ演出可能な2×2モード/バリアブルオーディオアウト/いたずら防止キーロック機能/綿密なホワイトバランス調整/色温度(ホワイトバランス)切替機能/OSD ON・OFF機能/他

専用オプションビデオカード「PDA−5002」の主な特長

コンポジットとS入力の2系統のビデオ入力と、デジタルRGB(DVI)1系統の入力を持ったオプショナルビデオカードです。本カード装着により鮮明かつインパクトのある動画の映像を再現します。
またパソコンデータ用として、パソコンとダイレクトにデジタル接続が可能なDVI(Digital Visual Interface)*5端子を搭載。接続時の面倒な画質調整の必要がなく、ノイズ感のないクリアなデジタル映像を再生します。

*5:デジタル信号で、画像データを送受信するディスプレイ・インターフェース。液晶モニタやパソコンへの搭載が進んでいる

【技術解説】

※1:ディープワッフル構造リブ

従来ストライプ状に入っていたリブを井桁状に入れることにより、上下の隣接するセルからの光が漏れるのを防ぎ、極めて高効率な前面への導光を実現したのが当社が独自に開発した「ワッフル構造リブ」です。「PDP−503CMX」では、その「ワッフルリブ」をさらに深溝構造にする「ディープワッフル構造リブ」により、プラズマ放電領域を拡大し紫外線の発光量を大幅に向上。発光効率を50%(前モデル比)向上しております。

 

※2:スムースCLEAR駆動法

CLEAR=(HI-CONTRAST&LOW ENERGY ADDRESS&REDUCTION OF FALSE CONTOUR SEQUENCE)
PDP特有の擬似輪郭妨害(顔のアップ画像等で現れる等高線のようなノイズ)を原理的に解消し、リセット放電も最低限に抑えて暗所コントラストを向上させたのが当社が独自に開発した「CLEAR駆動法」です。「PDP−503CMX」では従来の「CLEAR駆動法」のメリットを継承しつつ、階調表現力を大幅に高めた新開発の「スムースCLEAR方式駆動法」を採用しました。特に低輝度領域の階調表現力が向上し、一般的にプラズマディスプレイが苦手とする低輝度領域を、より繊細かつなめらかに表現いたします(低輝度領域の階調表現能力前モデル比16倍)。

【主な仕様】

[PDP−503CMX] [PDA−5002]
画面サイズ:50型 外形寸法:
243.8(W)×27.6(H)×148.9(D)mm
有効画面サイズ:
1098.2(幅)×620.5(縦)mm
質量:0.3kg
画素数:1280(水平)×768(垂直) 映像入出力端子:
画素ピッチ:0.858(水平RGBトリオ)
         ×0.808(垂直)mm
・INPUT3
端子形状:ミニDin 4pin/S端子
   (Y/Cセパレート映像信号)
入力対応信号:3.58NTSC、4.43NTSC、
         PAL、SECAM
視野角:水平160度以上、垂直160度以上
外形寸法:
1218(W)×714(H)×98(D)mm
質量:38.9kg ・INPUT4
端子形状:BNC端子(コンポジット映像信号)
入力対応信号:3.58NTSC、4.43NTSC、
         PAL、SECAM
消費電力:380W(スタンバイ時:1W)
電源電圧:AC100V±10% 50/60Hz
映像入出力端子: ・INPUT5
端子形状:DVI−D 24pin端子
     (デジタルRGB信号)
入力対応信号:デジタルRGB信号(DVI準拠)
・INPUT1 端子形状:
ミニD-sub15pin(RGB信号)
入力対応信号:RGB信号(G on Sync対応)
・INPUT2
端子形状:BNC端子×5(RGB信号)
入力対応信号:RGB信号(G on Sync対応)
 
音声入出力端子:
・外部オーディオ入力:ステレオミニジャック
・オーディオ出力:ステレオミニジャック
・スピーカー出力:インピーダンス8~16Ω
コントロール端子:
・RS−232C:D-sub 9pin(オス)
・コンビネーションIN/OUT:ミニDin 6pin×2
・コントロールIN/OUT:モノラルミニジャック×2

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