報道資料:年内を目処に、パイオニア「スマートループ渋滞情報」の「リアルタイムプローブデータ」と本田技研工業「インターナビ・フローティングカーデータ」の相互活用を開始

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Pioneer
2008年 8月 28日
パイオニア株式会社

~ 渋滞情報をより一層充実させ、ルート探索のさらなる精度向上を実現 ~年内を目処に、パイオニア「スマートループ渋滞情報」の「リアルタイムプローブデータ」と
本田技研工業「インターナビ・フローティングカーデータ」の相互活用を開始

 近年、カーナビゲーションシステムは様々な進化を遂げてまいりましたが、その最も重要な機能の1つであるルート探索の精度向上には、渋滞情報をはじめとする交通状況の正確な把握が必要不可欠です。
 パイオニア株式会社は、当社製カーナビゲーション「サイバーナビ」「HDD楽ナビ」に対してサービスを提供している「スマートループ渋滞情報」をより一層強化するため、当社「リアルタイムプローブデータ」と本田技研工業株式会社「インターナビ・フローティングカーデータ」の相互活用を、2008年内を目処に開始してまいります。
 これにより、リアルタイムな道路状況のデータ量が増加し、より精度の高いルート探索を可能にいたします。
 なお、本サービスは通信サービス開始後の当社製「エアーナビ」においても対応していく予定です。

【相互活用を予定しているデータ】

1 ) パイオニア「リアルタイムプローブデータ」

 当社は2006年に、より正確な交通状況の把握をはじめ、ドライブに有益な情報を提供することを目的とした「スマートループ構想」※1を業界に先駆けて提唱し、強力に推進してまいりました。
 この「スマートループ構想」の中核となるサービスが、より正確な交通情報の提供を目的とした「スマートループ渋滞情報」の配信です。「スマートループ渋滞情報」はオンデマンドVICS情報に加え、「蓄積型プローブ」※2と「リアルタイムプローブ」の2つのサービスにより交通情報を収集、配信する当社独自の渋滞情報です。
 今回両社が相互活用を予定しているこの「リアルタイムプローブデータ」は、渋滞情報の元となる走行履歴データになります。

2 ) 本田技研工業「インターナビ・フローティングカーデータ」

 Hondaは、VICS情報が提供されていない道路を「インターナビ・プレミアムクラブ」※3会員様の車両が走行した際に、その走行状況を「インターナビ・フローティングカーデータ」として収集し、よりきめ細かい交通渋滞情報を提供する情報サービスを、2003年秋に自動車メーカーとして世界で初めて実用化しました。
 このデータを利用した「インターナビ・フローティングカーシステム」では、一定時間内に同じ道路を走行する車両に対しては、先行車情報としてほぼリアルタイムの走行時間情報を、先行車情報がない場合には同時間帯の統計情報を配信することで、VICSデータの再配信と合わせて全国約37万キロメートルの道路区間をカバーし、より正確なルート探索を可能にしています。

■ さらに快適なカーライフを提供

 当社は、2008年8月よりエコドライブ推進を目的とした「スマートループドライブレポート」を展開するなど、市販カーナビゲーションとして地球温暖化防止、温室効果ガスの抑制を推進するためのサービスを開始しております。
 加えて今回の「リアルタイムプローブ」データの共有によるルートの質の向上は、CO2の排出量を抑え、地球温暖化防止に大きく貢献し、「インターナビ・プレミアムクラブ」、「スマートループ」の各会員様に、より快適なカーライフの提供を実現してまいります。

<参考:「スマートループ」の歴史>

2006年05月  通信によって全国のユーザーから提供された走行状況等の情報を、加工して還元しユーザー間で共有することで、カーナビゲーション能力全般にわたる実用性向上と新しい価値の創出を目指す「スマートループ構想」を発表。
2006年06月 「スマートループ構想」を具現化した「蓄積型プローブ」を搭載したサイバーナビを発売。
2006年11月 「蓄積型プローブ」で収集した施設データのWeb配信を開始。
2007年03月 口コミやドライブ経験などの情報が共有できる無料ブログ作成サービス「スマートループ ドットログ」を開設。ブログに添付された地点情報を自らのドライブに活用できるなど、ユーザー同士が効率良く情報を共有することが可能になりました。
2007年05月 「蓄積型プローブ」に加え、新たに導入した「リアルタイムプローブ」により、VICS情報提供道路以外の渋滞情報もカバーし、より精度の高いルート探索を実現。
2008年08月 「蓄積型プローブ」の情報を基に、ユーザー各々が安全運転やエコドライブについてレビュー可能な「スマートループ ドライブレポート」と、それらの情報をポイント換算し、地図データのバージョンアップ費用に充当できる「スマートループ ドライブマイレージ」の2つのWebサービスを導入。
※1 「スマートループ構想」は、通信によって全国のユーザーから提供された走行状況や施設などの情報を、加工して還元しユーザー間で共有することで、カーナビゲーション能力全般にわたる実用性向上と、新しい価値の創出を目指していこうという将来を見据えた先進の構想です。
※2 「蓄積型プローブ」はブレインユニットに蓄積された渋滞や施設、ルートなどの情報を、ブロードバンド通信を介して当社専用サーバーにアップロードしていただき、提供された情報を統計処理したものを当社よりフィードバックする仕組みです。
※3 本田技研工業が運営する「インターナビ・プレミアムクラブ」は、Honda車オーナーにより安全で快適なカーライフを実現することを目的として、2002年秋からサービスを開始した、ドライブ情報サービス・ネットワークです。インターナビ交通情報、インターナビウェザーをはじめ独自のテレマティクスサービスおよび地図更新サービスの提供を特徴とする、会員登録制の無料サービスです。会員数は2008年8月時点で約72万人です。インターナビは本田技研工業株式会社の登録商標です。

リアルタイムプローブデータ連携図(イメージ)

リアルタイムプローブデータ連携図(イメージ)

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