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いよいよ開幕を迎えた2022年 全日本スーパーフォーミュラ選手権。

いよいよ開幕を迎えた2022年
全日本スーパーフォーミュラ選手権。

チームKCMGは、新たにグリーンとイエローの
カラーリングを纏ったマシンで戦いに臨むことになった。

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富士スピードウェイ第6戦

罫線

7月16日~17日

波乱の連鎖。

7月16日(土)17日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイにおいて、2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第6戦が開催された。
シーズンもいよいよ折り返しとなり、後半戦のスタートとなる大事なレース。チームKCMGは、小林可夢偉選手が7号車、国本雄資選手が18号車で戦いに臨む。可夢偉選手は現在、海外のレースに参戦中であり、1週間前に開催されたWEC世界耐久選手権ではチーム監督兼ドライバーとして出場して活躍。今回は、イタリアのモンツァ・サーキットから帰国後の過酷なスケジュールの中でのチャレンジとなった。
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    赤旗が3回導入されるなど、荒れた展開となった公式予選。

    7月16日(土)の公式予選当日は、朝から時折、強い雨が降り、路面には水溜りができるほどの悪天候。そのため、午前中のフリー走行は、開始からわずか55分で赤旗が掲示されてセッションが終了してしまったため、各チーム共にマシンの状態を十分に確かめることができないまま、午後からの予選に臨むことに。さらに、予選が開始される午後3時以降も強い雨が予想されるということで、予選方式がノックアウト方式から、30分間の計時予選に変更された。
    午後3時30分。気温22度、路面温度24度、ウェットコンディションで予選が始まった。朝からの悪天候は回復の兆しを見せず、さらに悪くなるという予報もあったため、セッションが始まるや否や、ほとんどのマシンが一気にコースになだれ込む。しかし、水飛沫を上げて走るマシンがコースをはみ出すような場面も多く見られ、この後、何が起きてもおかしくないような嫌な予感が走る。
    開始から6分経過、まだタイムアタック前だった小林可夢偉選手の7号車が、コーナーで突然スピンしてクラッシュし、セッションは赤旗中断に。リスタート後も雨脚は一向に弱くならず、各車がマシンのコントロールに苦しむ展開が続く。残り時間6分になって、再度の赤旗。リスタート後も雨はさらに強さを増し、タイム更新が難しい路面状況に。そして、残り時間1分29秒になったところで、ついに3度目の赤旗が掲示され、ここでセッションは終了。翌日の決勝は、自己ベストタイムを出すなど奮闘した国本選手が18番グリッド、可夢偉選手は最後列20番手からのスタートとなった。
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      セーフティカー導入のタイミングが、勝敗を左右することに。

      翌7月17日(日)の決勝当日は、前日の悪天候とは打って変わって気温がぐんぐん上昇。午前9時から始まった30分間のフリー走行時には、セミウェットからドライへと路面コンディションが変化。各車がタイムを上げる中で、可夢偉選手は1分24秒677という最速タイムをマークし、午後からの決勝レースに期待が膨らむ。
      14時30分、ドライコンディションで決勝レースが始まった。フォーメーションラップ中に、1台がコース上でスピンしてストップしてしまい、周回数が40周へと減算されて、再度のスタートとなった。そしてそのオープニングラップ中に、今度は上位グループで3台がからむアクシデントが発生してしまう。
      最後列からスタートした可夢偉選手は、一連の混乱に巻き込まれることなく着実に順位を上げ、11位に。国本選手も14位から12位へとポジションアップに成功。さあ勝負はここから、という3周目。またもや他チームの2台が絡むクラッシュが発生。コントロールを失った1台がコースを外れてタイヤバリアに激しくヒット。ドライバーは無事だったものの、マシンが大破するほどのダメージを受けてしまい、セーフティカー導入となってしまった。
      10周目にやっとリスタートとなり、10周を終えてピットウィンドウがオープン。可夢偉選手は13周目に1回目のピットインを済ませると、15位でコースに復帰。一方、ステイアウトを選択した国本選手は、22周目でピットイン。やや順位を落としたものの果敢にポジションアップを狙う。
      26週目、これまでトップを独走していたマシンが、タイヤ交換作業後にコース上でタイヤを脱落させるアクシデントが発生し、またもやセーフティカーが導入されてしまう。可夢偉選手は序盤にタイヤ交換をした後、タイヤを労りながら7位までポジションを上げることに成功したものの、31周目のレース再開以降はセーフティカー導入の間隙を狙ってフレッシュタイヤに履き替えた他のマシンには敵わず、14位で完走。一方の国本選手は8位で入賞し、ポイントを獲得した。
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        ドライバー、チーム監督のレース後のコメント

        小林可夢偉選手
        「後半のセーフティカー導入でタイヤのアドバンテージがなくなってしまったのが辛かったです。ポイント圏内にいただけにポジションを守り切れず、非常に残念です。もてぎはいつも調子が良いサーキットなので、本来の調子を取り戻せるように頑張りたいです」

        国本雄資選手
        「色々改善しなければいけないところもあるし、車のパフォーマンスも、もっと上げなければいけません。18番グリッドからポイントを獲るのは難しいと思っていましたが、バトルでしっかり競り勝つことができたし、ミスなく戦って順位を上げることができたので非常に良かったです。次戦もてぎは2レースあり、非常に重要なレースになると思うので、自信を持って戦えるようにしっかり準備して迎えたいと思います」

        松田次生監督
        「予選は鈴鹿の時のようなウェットコンディションでしたがタイヤのグリップ感がなく、苦戦してしまいました。決勝は、小林選手は早めにピットに入って勝負をかける作戦に出て、ピット作業もコースに復帰した位置も悪くはなかったのですが、タイヤの保ちが良くなくて順位を落としてしまいました。国本選手は周りの車がピットに入ったのでステイアウトを選択しました。レースペースも悪くなかったので良かったと思います。次戦もてぎは2レースです。次こそは表彰台に上がれるようにしっかり準備をして挑みたいと思います」


        次戦は、8月20日の第7戦と21日の第8戦。
        それぞれ予選と決勝が同日開催される、栃木県のモビリティリゾートもてぎ。
        カロッツェリアは、引き続きチームKCMGをサポートしていきますので、
        ファンの皆さんも、ぜひ熱い声援を!
        レース結果 レース結果

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