Race Report Race Report

いよいよ開幕を迎えた2022年
全日本スーパーフォーミュラ選手権。

チームKCMGは、新たにグリーンとイエローの
カラーリングを纏ったマシンで戦いに臨むことになった。

RaceReport RaceReport

スポーツランドSUGO第5戦

6月18日~19日

シーズン後半への正念場。

東北地方にも梅雨入りが発表された6月18日(土)19日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOにおいて、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦が開催された。
今回は、全10戦で開催される2022年シーズンの折り返しとなる大事なレース。しかも、ここSUGOはスーパーフォーミュラが行われる全コースの中でも最も距離が短く、高低差のあるテクニカルなレイアウトであり、マシンにとってもドライバーにとっても過酷なレースとなることが予想される。
小林可夢偉選手にとっては、6月11~12日に行われた2022年WEC第3戦/第90回ル・マン24時間レースに参戦し、2位となる活躍を見せて帰国してから、わずか1週間での国内凱旋レースとなった。

    ジリジリするような展開の中で、明暗を分けたKCMGチーム。

    6月18日(土)の公式予選当日は、朝から青空が広がり、気温、路面温度ともにぐんぐんと上昇。午前9時すぎから始まったフリー走行では、小林可夢偉選手が全体の10番目のタイムとなり、午後からの予選でどんな走りを見せるかに期待が高まる。
    定刻どおり午後2時から始まった公式予選Q1。気温28度、路面温度44度という真夏のようなドライコンディションの中で、KCMGチームは可夢偉選手がA組、国本雄資選手はB組からの出走となった。
    Q1A組のセッション開始間もなく、最終コーナー付近に小動物が紛れ込み、赤旗が提示されてしまう。残り時間4分を切ったところで、各車がタイムアタックを開始。可夢偉選手は奮闘したものの、10人が1分05秒台で横並びになるという混戦の中で惜敗し、Q2へは進むことができなかった。
    一方、Q1B組の国本雄資選手は、1分04秒954というB組2位のタイムを叩き出してQ1を通過し、Q2へと駒を進めることに成功。その結果、決勝レースは国本選手が8番グリッド、可夢偉選手は後方20番グリッドからのスタートとなった。

      2度のセーフティカー導入で周回数が短縮され、追い上げ叶わず。

      翌6月19日(日)の決勝当日は、朝から真夏の陽気。14時30分からのスタート前に大粒の雨が降って路面を濡らしたもののすぐに乾き、気温30度、路面温度43度のドライコンディションで、いよいよ53周のレースが始まった。

      スタート直後に早くもアクシデント発生。他チームの2台が接触してしまい、セーフティカーが導入される。8周目にリスタートとなるが、またもや別のマシンがクラッシュし、再度のセーフティカー導入という波乱の展開に。
      国本選手はその2回目のセーフティーカー中、10周目にタイヤ交換を済ませる。レースは15周目にリスタートとなり、タイヤ交換をせずにステイアウトしている可夢偉選手にとっては、我慢を強いられる状況が続く。しかし37周目に入ったところで、最大レース時間の70分まで残り15分という表示が…。可夢偉選手は全体でほぼ最後となる46周目に続いてピットインしたものの、結局、追い上げのための周回数が短縮されてしまい、49周でタイムアップ。KCMGチームは、国本選手が9位入賞、可夢偉選手は完走したものの、17位でレースを終えた。

      この時点でのポイントランキングは、可夢偉選手が8ポイントで13位、国本選手が7ポイントで14位。チームランキングでは、KCMGチームは9位となっている。いよいよ次戦は、2022年シーズン後半に突入するレース。KCMGチーム両名の活躍を期待しよう。

        ドライバー、チーム監督のレース後のコメント

        小林可夢偉選手
        「特に何もなく、淡々と走り続ける結果となってしまいました。セーフティーカーが導入された時に国本選手が前を走っていて優先権があったので、自分はピットに入らずステイアウトを選択しましたが、同様のマシンが意外と多く、うまくギャップを築けなくて17位でした。車のスピードは悪くなかったけど、いざという時に合わせることができませんでした。次戦は富士スピードウェイで、前回の富士は良かったので、前回より良い結果を残せるように頑張ります」

        国本雄資選手
        「スタートはとても良く、ポジションを上げることができましたが、リスタートで福住選手に猛プッシュしているうちにタイヤが厳しくなり、さらにオーバーヒートもしてしまい、そこからのペースを落としてしまいました。展開的には苦しかったですが、今回のレースでは最善を尽くしたと思います。チームはミスなく、しっかりと車の準備をしてくれました。9位ではありますがポイントを取れたのは良かったです。他に良いところもあったので、良いところをさらに強くして、次の富士では思いっきりレースができるように頑張ります」

        松田次生監督
        「7号車は、フリー走行まではフィーリングがとても良かったのですが、予選は路面の変化にうまくアジャストすることができませんでした。決勝もセーフティーカーが導入されて、他の車が10周でピットインする中、ピットに入らずクリーンエアで走るために頑張ってもらいましたが、そのレースペースにも課題が残る結果となりました。しっかりと車を見つめ直し、次戦の富士では、予選でも決勝でも強い車を作れるようにしたいと思います。
        18号車は、土曜朝のフリー走行は私たちのミスもあり、十分に走る時間を与えることができなかったにも関わらず、予選Q1を2番手で通過してくれました。決勝は10周目にタイヤ交換をした後、前のクルマをなかなか抜けなかったことによりタイヤがタレてしまい、さらに後半でタイヤ交換した他の選手にも抜かれてしまいました。それでもポイントをしっかり取ってくれたのは良かったです。次は大量にポイントを取れるように、2台とも予選・決勝で戦える車を作ってあげたいと思います。次戦は巻き返せるように頑張ります」


        次戦は、7月16日、17日の静岡県の富士スピードウェイ。
        カロッツェリアは、引き続きKCMGチームをサポートしていきますので、
        ファンの皆さんも、ぜひ熱い声援を!
        レース結果 レース結果

        Follow me

        • facebook
        • instagram
        • X
        • LINE

        カロッツェリア公式SNSアカウントでは
        イベントや商品を含め多彩な情報を定期的に発信しています。
        ぜひお気軽にご登録ください!