carrozzeria

高精度ベースチューニング思想

“車室内”はオーディオ再生にとって過酷な環境。その形状の複雑さ、狭さ、内装材による音の吸収やガラス・金属などからの反射の影響などにより、周波数特性にピークやディップを生じている。一般的には、中域にディップ、 200Hz付近と2kHz付近にピークが発生。高音質で音楽を聴く環境を創り上げるには、先ず車室内の音の乱れを補正し、フラットな周波数特性を得る必要があります。そして、高音質再生を確実なものとするために、このフラット特性を得るには高度な調整能力が必要となります。カロッツェリアで連綿と続く高精度なベースチューニング思想を具現化した、チャンネル間独立31Bandグラフィックイコライザー、0.35cm刻みのタイムアライメントをはじめとする、数々の高精度な調整機能を搭載。ユーザーインターフェースを含めた使い勝手も徹底的に磨き上げ、盤石なベースチューニング機能を創り上げました。このベースチューニングを施した上で、普段聴いている楽曲の傾向や好みに合わせて音質調整ができる「好み調整」をプラスするという発想で、車室内での音楽の楽しみ方を究極まで高めるための機能を装備しています。

卓越した高精度演算処理により、高度な調整機能を実現する高性能DSP

様々な音質調整を高精度に実現するための要として、“フルタイム52bitの高精度・高速演算処理DSP”を採用。SoCでデコードされたすべてのリニアPCM音声データは、高性能SRC(サンプリングレートコンバーター)で96kHz/24bitに変換され、DSPへ送り込まれる。DSP内部では、52bitの高精度・高速演算処理を十二分に活用し、ベーシックな機能でさえも[係数24bit×データ24bit]で48bit処理を行い、さらにイコライザーやカットオフ/ネットワークフィルターなどの原理上演算誤差が発生してしまう高度な処理部では、[係数39bit×データ(最大)39bit]という“倍精度演算処理”を行うことで、処理上の音質劣化を徹底的に排除。しかも、各種調整機能の回路構成は、調整時と試聴時の内部処理が変わらないため、最終的な出音を聴きながら徹底的に音質調整を行うことが可能となります。最終段では、S/N比-123dBを誇る高性能32bitD/Aコンバーターの性能を活かしきるため、32bitに変換し出力しています。
卓越した高精度演算処理により、高度な調整機能を実現する高性能DSP

圧倒的な情報量を持つハイレゾ音源再生に対応

FLAC、WAV、ALACのハイレゾ音源ネイティブ再生(96kHz/24bit)に対応

  • ■WAV、ALACは192kHz/32bitまで、FLACは192kHz/24bitまでの音源が再生可能
    ※再生時は「96kHz/24bit」のダウンサンプリング再生。
  • ■よりアナログに近い質感のあるDSD音源(2.8MHz、5.6MHz)にも対応
    ※再生時は「96kHz/24bit」のLPCMに変換して再生。
  • ■ハイレゾ音源の再生中を識別するアイコン表示に加え、コーデック・サンプリング周波数・量子化bit数をディスプレイ上に表示。
    ※CD音源、圧縮音源(mp3・AACなど)にも対応。
圧倒的な情報量を持つハイレゾ音源再生に対応
  再生可能拡張子 備考
.mp3 .wma .wav .aac .adts .flac .mka .m4a .alac .dff .dsf
再生可能
Codec
Audio ALAC                   192kHz/32bit*1
WAV                     192kHz/32bit*1
FLAC                     192kHz/24bit*1
DSD64                   2.8MHz/1bit*2
DSD128                   5.6MHz/1bit*2
MP3                  
WMA*3                    
AAC              

*1:96kHz/24bitにダウンサンプリング再生 *2:LPCMに変換して再生 *3:WMA Losslessには非対応

メディア対応力

CD/DVD/SD/USB/Bluetooth®Audio/MSV(ミュージックサーバー)などの各種メディアに加え、スマートフォン(Android™)端末のMTP接続など、幅広いソースに対応しています。

「チャンネル間独立高精度31Bandグラフィックイコライザー」をはじめとする
様々な調整モードを搭載

「サイバーナビXシリーズ」では、厳密な調整をマニュアルで行うモードから簡易モード、自動モードと様々な調整モードをスタンバイ。マスターコントロールモードには精緻な音の表現を可能にする「チャンネル間独立高精度31Bandグラフィックイコライザー」を採用。また、シンプルコントロールモードとして、全ch共通の「13Bandグラフィックイコライザー」を搭載。さらに、カロッツェリアならではの、車室内の周波数特性を自動で調整する「AUTO TA&EQ.」を搭載するなど、お客様の状況やクルマによって最適なモードを選ぶことができます。

  接続モード 調整モード 調整仕様 好み調整
1 ネットワークモード マスターコントロールモード 31Band GEQ.(L/R/SW独立)TA(0.35cm/Step) 5Band GEQ.
(効果レベル調整あり)
スタンダードモード 31Band GEQ.(F/R/SW独立)TA(0.35cm/Step)
2 ネットワークモード シンプルコントロールモード 13Band GEQ.(全ch共通)TA(1.4cm/Step)
スタンダードモード 13Band GEQ.(全ch共通)TA(1.4cm/Step)
3 スタンダードモード AUTO TA&EQ. AUTO TA&EQ.(F/R/SW独立) TA(1.4cm/Step)
  • *:スタンダードモード時のみ(ネットワークモード時は非対応)。測定には別売の音響特性測定用マイク「CD-MC1」が必要となります。
スピーカー接続モード設定画面

▲スピーカー接続モード設定画面

調整モード選択画面

▲調整モード選択画面

「フルタイム52bit高性能Tripleコア浮動小数点DSP」の性能を極限まで引き出し、
車室内を理想的な音響空間に:【詳細ベースEQ.】

「チャンネル間独立高精度31Bandグラフィックイコライザー」をはじめとする様々な調整機能を搭載し、高性能DSPの能力を限界まで引き出し車室内の音場・音質を限りなく理想に近づけることが可能となります。デジタルクロスオーバーネットワークは、ネットワークモードでは「High/Mid独立」、スタンダードモードでは「F/R独立」でさらに両モードともSWまでも独立で調整可能です。カットオフスロープは「0~-24dB/oct.(SWは0~-36dB/oct.)」、イコライザーのレベル調整は「0.5dBステップ」の高精度な調整が可能です。また各チャンネルのタイムアライメントは最小「0.35cm*1」の微細精度で調整でき、スピーカーまでの距離を直接数値でインプットするだけで、面倒な計算・換算作業は不要です。さらに、各スピーカーの音圧の差にバラつきがないよう音圧レベルを均一に調整し、リスニングポジションによる偏りを減少させる「出力レベル調整」。トゥイーター帯域の出力レベルをフロント・リア独立で調整可能な「トゥイーターゲイン調整*2」も搭載し、トゥイーターの帯域のみをフラットに補正することが可能になります。

  • *1:マスターコントロール時。シンプルコントロール時は「1.4cm」
  • *2:スタンダードモード時のみ

■マスターコントロール:ネットワークモード/スタンダードモード

31Band GEQ.

SP設定ネットワークモード:L/R/SW独立で調整可能。
SP設定スタンダードモード:F/R/SW独立
SW:11 Band 1~11
調整幅:-9dB〜+9dB(0.5dB/Step)

ネットワークモード:レフトSP調整画面

▲ネットワークモード:レフトSP調整画面

ネットワークモード:ライトSP調整画面

▲ネットワークモード:ライトSP調整画面

ネットワークモード:SW調整画面

▲ネットワークモード:SW調整画面

スタンダードモード:フロントSP調整画面

▲スタンダードモード:フロントSP調整画面/p>

スタンダードモード:リアSP調整画面

▲スタンダードモード:リアSP調整画面

スタンダードモード:SW調整画面

▲スタンダードモード:SW調整画面

■シンプルコントロール

13Band GEQ.

(全ch共通)で調整。
SW:4 Band 1〜4
調整幅:-12dB~+12dB(2dB/Step)

液晶タッチパネルによる調整画面

▲液晶タッチパネルによる調整画面

スマートコマンダー/専用アプリによる調整画面

▲スマートコマンダー/専用アプリによる調整画面

■クロスオーバーネットワーク(各SPのカットオフ周波数、スロープを調整):
ネットワークモード/スタンダードモード

ネットワークモードでは「High/Mid/SW独立」、スタンダードモードでは「F/R/SW独立」で調整可能。幅広い周波数、スロープへ対応し、6dB/oct.で調整可能。

ネットワークモード:High HPF調整画面

▲ネットワークモード:High HPF調整画面

ネットワークモード:Mid LPF調整画面

▲ネットワークモード:Mid LPF調整画面

ネットワークモード:SW調整画面

▲ネットワークモード:SW調整画面

■スピーカー出力レベル

調整幅:-24dB ~ +10dB(0.5dB/Step)MUTE機能搭載。

スピーカー出力レベル調整画面:フロントR

▲スピーカー出力レベル調整画面:フロントR

■タイムアライメント

マスターコントロールモードは、0.35cm刻み、0cm~490cmの範囲で調整可能。
シンプルコントロールモードは、1.40cm刻み、0cm~490cmの範囲で調整可能。

リスニングポジション:フロントR

▲リスニングポジション:フロントR

リスニングポジション:フロントL

▲リスニングポジション:フロントL

■トゥイーターゲイン(TWのみのゲインを調整)

フロント、リア独立で調整可能。調整幅:-6dB~+3dB(1dB刻み)。
カロッツェリア推奨スピーカーと純正を想定した汎用スピーカーの二種類から選択。

ゲイン調整:カロッツェリア推奨、フロント+3dB

▲ゲイン調整:カロッツェリア推奨、フロント+3dB

ゲイン調整:カロッツェリア推奨、リア-1dB

▲ゲイン調整:カロッツェリア推奨、リア-1dB

*スタンダードモード時のみ(ネットワークモード時は非対応)

■ベースチューニングは画面に触れることなく、出音を確認しながら各種調整が可能

カロッツェリアならではの各種音質調整を効率よく行うために2種類のツールを用意。専用アプリまたは同梱のスマートコマンダーを使用してディスプレイに触れることなく各機能の調整が可能。ワンタッチで画面遷移も可能です。耳の位置を動かす必要が無いため調整時の音を確認しながら手元で簡単に操作でき、調整時の効率が良く音質も飛躍的に向上します。操作可能な機能は、詳細ベースEQ.、タイムアライメント、スピーカー出力レベル、カットオフ、トゥイーターゲインと、音決めに重要な一連の操作が手元で可能です。


■専用オーディオセッティングアプリ「サウンドマスターコントローラー」

ベースチューニングに必要な機能を、手元で手軽に操作することに配慮した専用アプリ。本格的なハイエンドオーディオを超える各調整操作を可能にし、各調整のボタン操作時にはバイブレーションによる反応でしっかりとした操作を実感できます。ハイエンドオーディオを彷彿とさせる高品位感と先進かつ洗練されたデザインも魅力です。

サウンドマスターコントローラー

サウンドマスターコントローラー

◆ダウンロード:無料
◆動作環境:iOS9.0以降、Android5.0以降

サウンドマスターコントローラーアプリ
ダウンロードは、こちら

App Store Google play

■同梱のスマートコマンダーでも、画面に触れることなく調整可能

付属のスマートコマンダーでも、画面に触れることなく調整可能
スピーカー出力レベル画面での操作例

■「5Bandグラフィックイコライザー」で楽曲や気分にあわせて調整可能なプリセットイコライザーを搭載

ドライブシーンや気分によって簡単に調整モードを切換えられる「イコライザー」機能。プリセットは「Flat/S.Bass/Powerful/Natural/Vocal/Clear」の6種類から選択可能。効果のレベル調整も5段階(Flat除く)。
自分で好みのイコライザーカーブを設定・保存可能な「CUSTOM」も搭載しています。

「CUSTOM」:5Band GEQ.、周波数 80/250/800/2.5k/8kHz、調整幅 -12dB~+12dB(2dB/Step)

イコライザー:Natural

▲イコライザー:Natural

イコライザー:Powerful

▲イコライザー:Powerful

さまざまな音源をより高音質に楽しむパイオニア独自の多彩な調整能力

■ソノリティーボリューム

音の輪郭を強調することで小音量時でも大音量時と同じ音質を再現できます。DSP内部では、独自開発の高性能FIRフィルターを用いて、位相ずれのない高精度な輪郭補正を行います。室内外の状況から視聴ボリュームを上げられず、思い切って音楽を楽しむことができない場合などに、ボリュームを上げなくてもメリハリの利いた高音質再生を実現する調整機能です。

ソノリティボリューム
ソノリティボリューム

■ソースレベルアジャスター

ソースレベルアジャスター

■フェーダー/バランス調整

フェーダー/バランス調整

■車速連動
オートサウンドレベライザー

車速連動オートサウンドレベライザー

■チューニングデータメモリー機能

メモリー機能を搭載し、各音響チューニングモードごとにラスト状態を2パターン本体に覚えさせておくことが可能。さらに、それらはAV再生画面のイコライザー画面から車室内の状況に合わせて簡単に切換えられます。また、音質調整時にも二つの状態を比べながら作業ができるため、音質判断がしやすくなっています。
チューニングデータメモリー:設定コピー画面

▲チューニングデータメモリー:設定コピー画面

■オーディオ設定バックアップ

お気に入りの設定などを簡単に残せるように、オーディオデータバックアップ機能を搭載。すべての音響チューニングモードのメモリー1/2を一括でSDメモリーカードへ保存可能。ワンタッチで呼び出し可能なので、万が一大事なデータを失ってしまっても安心です。

*スピーカー設定:ネットワークモード/スタンダードモード間の互換性はありません。

オーディオ設定バックアップ:書き出し

▲オーディオ設定バックアップ:書き出し/読み込み選択画面

オーディオ設定バックアップ:読み込み画面

▲オーディオ設定バックアップ:読み込み画面

サイバーナビ Xシリーズ取扱い店舗一覧