|
|
|||||
近年上位入賞者の顔ぶれが固定化しつつある気がします。ベテラン参加者の方はすでに勝つための方程式を身につけているようですが、これから上位入賞を狙う方は、自分の音楽に対する思いを今一度確認して、音作りに反映することが大切です。来年の表彰式では、新しい名前がアナウンスされることを期待しています。 | ポール・マッカートニーのボーカルが大きなポイントだった気がします。クロスオーバーの取り方ひとつで声の質感が変わってしまうので、皆さん頭を悩ませていたようです。とはいえカーオーディオの音作りの解答はひとつじゃありません。来年も新しい音作りに意欲的に挑戦してほしいと思っています。 | |||||
|
|
|||||
音楽性の解釈という点で、例年になくむずかしい課題曲でした。加えてボリューム設定にも悩まれたに違いありません。ポール・マッカートニーの冒頭のベースソロと、ショスタコーヴィチのエネルギッシュな旋律。こうした大きなレベル差をいかにカバーするかは、音作りの課題として重要なポイントになるはずです。 | 音作りの方向性には、じつにさまざまなバリエーションがあるんだと、今回の審査を通じて改めて感じました。音を作った人の顔が見えてくるなんてこともあるほど。上位入賞のためには、フレキシブルな感覚と頭で臨みながら、頑固なまでに自分の方法論を追求することがより重要になってくるでしょう。 | |||||
|
|
|||||
審査を担当したディーラーXシステムクラスはいわば無制限クラスです。どれも素晴らしい音を聞かせてくれました。一方、ユーザーカー部門ではピュアコンポシステムクラスということもあり、カジュアルな音を楽しむこともできました。我々審査員はたった2日間ですが、参加者の皆様は365日、日夜努力をされていることに敬意を表します。また来年お会いましょう。 | 今年初めて参加しました。1台1台の評価は大変な作業でしたが、同時に面白くもあり、審査を終えた今は心地よい疲れを感じています。上位入賞のためには、ショスタコーヴィチをバランスよく再生し、ポール・マッカートニーの年齢相応の声になるよう調整すること。今回惜しくも入賞を逃した方は今一度確認するといいでしょう。 |