ダイアン・リーブス、プロコフィエフともに、ナビゲーションの内蔵アンプを使って解像度の高い2曲をどこまで再現できるか、取り付けと調整、そしてネットワーク作製で挑戦しました。特に力強いサウンドで活気のある音場、立体的な表現を目指しました。

新設されたこのクラスで細部の表現とステレオ再生がどこまで実現できるかをテーマに掲げました。あくまでもフロント3ウェイにこだわり、オリジナルネットワークを作製し、イコライザーやゲイン調整の前にクロスオーバーによるつながりを大切にしました。

ダイアン・リーブスの多彩なニュアンスを表現するために、楽器とヴォーカルのバランス、低音の量感と解像度を出し、歌声に引き込まれてしまう空間作りを心がけて調整しました。ユジャ・ワンが得意とするプロコフィエフの野性的なリズムとスピード感で演奏する様子が伝わるように、各楽器の分離感、解像感を意識して調整しました。

今回初めてのクラスで調整できるポイントも限られるのですが、あくまでもRSスピーカーのフロント3ウェイにこだわり、オリジナルネットワークを作製しました。

ダイアン・リーブス、ピアノ協奏曲ともに、高い音楽性、優秀な録音の両作品をナビヘッド内蔵アンプという制約のなかでも魅力的に表現できるように、課題曲のみならず過去の作品も研究しました。スピーカーも廉価モデルとし、低価格帯での開放的な音楽の楽しみ方も追求しました。