• 主な特長
  • 詳細一覧
  • 付属品・取説
サウンドエンジニア 高音質テクノロジー 取付性

ドアの音響環境を統合的に改善可能

不要な共振を徹底して抑える「ハイブリッド メタルダイキャスト インナーバッフル」
広帯域にわたり歪みを吸収・抑制する「4層構造 吸音・制振マルチファンクションマット」
優れた遮音性と振動の吸収性を両立する「2層構造 遮音クッション」
逆相音の排除とともに音の乱れも抑制する「2層構造 防振パッド」及び「遮音シート」

不要な共振を徹底して抑える「ハイブリッド メタルダイキャスト インナーバッフル」

一般的に、スピーカーユニットを支えるバッフル板の素材は、強く(高剛性)、重い(高比重)ことが理想といわれています。高剛性であることが取付部付近の共振を抑え込み、高比重であることがスピーカーユニット自身の振動を受け止めるからです。
この点、金属は非常に有利な素材に思えますが、そもそも金属は固有の周波数で鳴り続けようとするため、他にはない弱点も、同時に持ち合わせているのです。
しかしカロッツェリアは、この金属が、異なる種類のもの同士で密着されれば、固有振動を驚くほど抑制できることに着目。アルミニウム、鉄、真鍮という異なる金属を組合わせることで、金属固有の共振を抑制した、高剛性・高比重のハイブリッド メタルダイキャスト インナーバッフルの開発に成功したのです。それはスピーカーユニットの不要な振動を抑えながら、設置場所の強度を高めることで、低域のレスポンスが劇的に向上し引き締まった低域再生を実現します。また底面には高密度低反発の高機能シーリング材エプトシーラー®を採用。ドア鉄板部との密着性を高め、歪みや共振を排除します。
※ UD-K715/K717/K719は真鍮を使用せず、アルミニウムと鉄の組合わせとなっています。
UD-K711~UD-K719に同梱のインナーバッフル

アルミと鉄を合わせるとこんなに違う!

■インナーバッフルの振動加速度比較

 
高剛性アルミダイキャストベース(アルミ) スチールアンカープレート(鉄)

ハイブリッドメタルダイキャストインナーバッフル(アルミ+鉄)
アルミと鉄のハイブリッドにすることで共振が大幅に抑制

素材の違いによるインナーバッフルの振動加速度比較

広帯域にわたり歪みを吸収・抑制する「4層構造 吸音・制振マルチファンクションマット」

■合板製インナーバッフル

■単一金属(アルミダイキャスト)製インナーバッフル

減衰の様子は非常に綺麗であるが、最初の衝撃が大きいことと、収束までにやや時間がかかる 立ち上がりが遅い上、長い周期の揺れが収まらないため中域に固有音が残り音が濁る

■ハイブリッドメタルダイキャスト製インナーバッフル

高剛性、高比重により、最初の衝撃が小さく、また減衰の様子も綺麗で速やかに収束するという、インナーバッフルとしての理想的な特性を有しています。

ページTOPへ

広帯域にわたり歪みを吸収・抑制する「4層構造 吸音・制振マルチファンクションマット」

スピーカー背面のドア外側鉄板に装着する吸音・制振マット。一般的には、部材選びや貼る量を見間違えることによって、特定の周波数のみに強く効き過ぎたり、共振周波数の低下が低音の制動を悪化させたりするなど、逆に音色のバランスを崩してしまうことも少なくありません。そこでカロッツェリアは長年にわたる経験と科学的な検証により、広帯域にわたって効率的に音を吸収する吸音層と、不要な振動を抑える制振層を4層構造で仕上げた理想的な特性と音楽バランスを両立する吸音・制振マルチファンクションマットを開発。ドア内部の定在波や反射音を効果的に吸収すると同時に、ドアの不要な振動を抑えることで歪みのないクリアな中低域再生と迫力ある低域再生を実現します。
4層構造 吸音・制振マルチファンクションマット
ドア断面図イメージ 4層構造 吸音・制振マルチファンクションマット取付例

ページTOPへ

優れた遮音性と振動の吸収性を両立する「2層構造 遮音クッション」

2層構造 遮音クッション スピーカーとドア内張りの間にはさみ込んで取付ける遮音クッション。遮音性に優れた低密度発泡層と、振動吸収性に優れた高密度低反発層の2層構造を採用しています。低密度発泡層がサービスホールなどを通して回り込んでくるスピーカー背面からの逆相音を遮へいし、周波数特性の乱れを大幅に改善。また高密度低反発層はドア内張りの振動を効果的に吸収。中低域のクリアな再生を実現するとともに迫力ある低域再生を可能にします。

■2層構造 遮音クッションのちから

■2層構造 遮音クッションのちから「2層構造 遮音クッション」なら取付けるだけで中域のディップを大幅に改善。スピーカー本来の音を味わうことができるとともに、イコライザーの調整なども、より効果的になります。

ページTOPへ

逆相音の排除とともに音の乱れも抑制する「2層構造 防振パッド」及び「遮音シート」

ドア内部のサービスホールの存在は、高音質再生にとって大きな障壁のひとつです。それは、スピーカーユニット前面の音波がユニット背面から回り込んできた逆相音と干渉してしまい、低域不足や中域の暴れに繋がってしまうからです。その点、サービスホールを塞ぐ行為は、高音質化にとって有効ですが、部材選びによっては中低域が共振する共振膜となり音がこもって聴こえるなど、逆効果になる場合も少なくありません。
カロッツェリアはサービスホール部に対処する理想的な特性の部材を検討するとともに、元々装着されている防水シートだけでも、ある程度の音の干渉防止効果があることに着目。純正状態を可能な限り維持するとの発想と相まって、サービスホール部を防水シート上から設置する遮音シートと防振パッドを開発したのです。
大小2種類にカットされた遮音シートは防水シートの上からそのまま装着可能。スピーカー背面から回り込む逆相音を減少させるとともに防水シートのバタつきを抑制し、音の乱れを排除します。さらにドア内部に配線されているコネクターやコードなどのビリつきを減少させ、ノイズを効果的に低減。また2層構造の防振パッドは、遮音シートの上からドア内張りを利用して押さえ込 むことで、防水シートのバタつきや内張りのビリつきを大幅に低減します。
「遮音シート」「2層構造 防振パッド」 防振パッド ドア断面取付イメージ

■ドア断面図

ドア断面図

【使用効果】

音の高低による音圧減衰特性  ※横軸が時間経過、縦軸が周波数を表します。

高音質インナーバッフル ハイグレードパッケージ装着前高音質インナーバッフル ハイグレードパッケージ装着後

「実車のドアで効果を検証!」

高音質インナーバッフルハイグレードパッケージを装着する前後のドアの比較です。(※実際にドアに当社スピーカーを装着し、パルス音を再生して周波数ごとの不要なノイズや響きを測定しています。) 装着後を見ると、中域から低域にかけて音の減衰が早くなっていることが分かります。特に多くの車両のドアで問題となる200Hz以下の低域で大きな効果を発揮していることが分かります。 このことは、クリアで引き締まった力強い低域やノイズ感が少なく解像度の高い中域の再生が可能になるなど、スピーカー本来の性能が発揮されていることを表します。

ページTOPへ

サウンドエンジニア 高音質テクノロジー 取付性