TS-V174S デザイナーインタビュー

原音再生という
理念を研ぎ澄ました
機能美あふれる
新デザイン

7年ぶりにフルモデルチェンジ、
カスタムフィットスピーカーの
歴史を塗りかえる

カスタムフィットスピーカー「TS-V174S」

7年ぶりにフルモデルチェンジしたシリーズ最高峰モデル、Vシリーズ。原音忠実再生というコンセプトを掲げてデザインと技術の両面から新たな価値を実現しました。余計な装飾を加えることなく、スピーカーとしての性能を重視してデザインしたプロダクトです。

パイオニア株式会社
デザイン部 デザイン2課 デザイナー
小林 仁太
宮本 真帆
岸本 悠希

「品位」×「普遍性」

新しいVシリーズのデザイン開発プロジェクトは2023年の6月頃から始まりました。デザインを始める前に、カロッツェリアのスピーカーを選んでくださるお客様とはどのような人で、どのような機能を求めているのか、販売店様やユーザーのリアルな声を徹底的に調査・分析しました。その結果から、装飾を極力そぎ落としたシンプルな美しさと、本質的な機能に直結するデザインを目指すことに焦点を絞りました。

また、新しいVシリーズはエンジニアチームからベースとなる構造についての提案があり、その構造を基に基礎的なパーツから、トラスバスケットフレームに至るまで、デザインを全て刷新しています。音のコンセプトを実現するための技術要件を骨格としつつ、ミニマルで美しいデザインとなるようメンバー全員がさまざまな意見を交わしながら最終的なアウトプットに着地しています。新しいものを生み出していくプロセスでは数多くの壁を乗り越える必要がありましたが、それをプレッシャーに感じることはなく、ポジティブに取り組んでいくことができました。

結果、エンジニアとデザイナーが実現したいことが見事にマッチし、品位と普遍性を両立できました。誰が見てもひと目で高い機能性を感じ取れるような美しいデザインに仕上がっています。

「原音忠実再生」のためのデザイン表現

カースピーカーはデザインと性能が常に結びついています。例えば、ドライブレコーダーの機能は外装のボディーに囲われていますが、スピーカーは機能を担うパーツがむき出しになっているので、パーツ自身がデザインの一部です。そのため、パーツのデザインは容易ではなく、特に3Dモデリングには苦労しました。ひとつひとつをクリアし、既存のユニットよりもグレードアップした特別感と車室内とのマッチングとのバランスを両立できました。

色の表現では、ウーファーとトゥイーターの複数の箇所にローズゴールドの加飾を取り入れていますが、部位によって塗装・印刷・蒸着といった全く異なる手法で着色しています。それぞれを別々の工程で着色しているため、同じ色に揃えることは大変難易度が高いものです。エンジニアチームと連携して試作を何度も繰り返し、ようやく理想のローズゴールドを表現できました。

「原音忠実再生」というスピーカーの本質を追求するVシリーズは、幅広いジャンルの音楽を楽しんでいただくことができます。私たちが培ってきたノウハウを詰め込んだ新しいVシリーズで感動の音楽再生を体験していただきたいです。

こだわり抜いた機能美

金属表現による高品位な佇まい

カスタムフィットスピーカーにはV・C・Fの3つのモデルがあり
Vシリーズはシリーズの最上位モデルです。
テーマカラーとして、高級感と落ち着いた印象を与える
ローズゴールドを採用しました。

見た目の美しさと機能性を両立

バスケットフレームにトラス構造を盛り込む手法は
エンジニアチームから提案されたアイデアです。
機能的な面でのメリットが多く、
またデザイン面でもミニマルかつ美しい造形が実現可能になる
という予感があり、デザインチームもポジティブに受け止めました。
トラス構造を実現するための技術要件により、
寸法条件が通常のモデルよりも厳しいものでしたが、
原音忠実再生のための機能と、
音が広がるようなデザイン性を両立することができました。

ローズゴールドパールの繊細な粒子で
質感の高い表情へ

一見、艶消しブラックのボディに見えるトゥイーターは、
ボディに強い光が当たった際にのみ
ローズゴールド色のパールがほのかに輝きます。
シンプルで車室内のインテリアに溶け込みつつ、
さりげなく表れる色味で質感の高さを表現しています。

開発エンジニアが語る

スピーカー開発を手掛けた
東北パイオニアのVシリーズ担当者たちの
開発秘話や制作に懸ける想いとは

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