実力伯仲のノックアウト予選
事前の雨天予報を裏切り、ドライコンディションの中で始まった岡山国際サーキットでのノックアウト予選。
可夢偉選手はランキング上位勢が集まるA組での戦いとなりました。
Q1を5番手で通過した可夢偉選手は、全12台がソフトタイヤでアタックするQ2に進出。拮抗した展開になりましたが、わずかに0.032秒差で、決勝レースは9番手からのスタートが決定。巻き返しに期待がかかります。
見どころの多かった決勝レース
9月下旬とは思えない暑さの中で始まった決勝。ミディアムタイヤでスタートした可夢偉選手は、一周目でピットインしていきなり見る者の度肝を抜きます。
「タイヤ交換作業は先頭車両が10周を超えてからレース終了までに完了していなければならない」という特別規則が適用されるなか、ソフトタイヤで空いているスペースを走るためにとった大胆な2ストップ作戦でした。
その後にセーフティカーが入ってしまったためにやや展開が膠着してしまいましたが、スピードは落ちることなく最速ラップをたたき出し、5番手まで浮上。最終周に他車に接触され、残念な結果となりましたが、可夢偉選手らしい“魅せ場”だらけのレースとなりました。
残す最終戦も思いっきりいきます
レース後に可夢偉選手からコメントが届きました。
「変則2ストップ作戦には自信があったし、単独でのペースも期待通りでしたが、序盤のセーフティーカーでかなり苦しい立場になり、それでも最後まで諦めずに4位でフィニッシュが目前でした。選手権を考えるとここで0ポイントは痛いですが、いい戦略を立ててくれたチーム、そして2回のピットストップを完璧に作業してくれたメカニックのみんなに感謝しています。残すは最終戦のみ。思いっきりいきます」
波乱に満ちた2019年シーズンも、いよいよ次戦鈴鹿がラストレース。
最後のレースも可夢偉選手らしい攻めの走りと初優勝を期待しつつ、カロッツェリアは最後の一周まで全力で応援します!
小林可夢偉選手レース結果
Position | Laps | Total Time | Q1 Time | |
---|---|---|---|---|
予選 | 9 | 1'13.382 | ||
決勝 | 18 | 65 | 1h29'40.305 |