大苦戦だったノックアウト予選
梅雨を象徴するような不機嫌な空の下、サーキットは雨に濡れ、ウェット宣言が出される中始まったノックアウト予選。Q1開始早々に赤旗中断というトラブルが起きる中、雨脚は強まります。チームはドライセットを選択しスタートしましたが、それが裏目に出てしまい、可夢偉選手は19位と出遅れます。
決勝前のトークショーでは、「ちょっとラッキーがないと前には行けないと思うんですけど、そのラッキーを掴めるように頑張りたいと思います」とのコメント。
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チームとドライバーの実力で挽回した決勝
迎えた決勝レースは、大雨のためセーフティーカースタートに。セーフティーラン終了後、最も勢いのある走りで魅せてくれたのが可夢偉選手でした。連続でオーバーテイクを決め、12周目までに12番手まで挽回。
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その後も激しいバトルを繰り広げて順位を上げ、ラスト周回目前のホームストレートでさらに1台をオーバーテイク!ついに6位まで順位を上げてフィニッシュしました。
予選の反省を活かしてダウンフォースを多めに仕上げたチームのセッティングと、そのチカラを最大限に引き出す可夢偉選手のテクニックで、実に13台抜きを達成したのです。
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チャンピオンシップを目指して
決勝後、松田監督からは喜びとともに反省のコメントが。
「可夢偉選手がすごいオーバーテイクを見せてくれて、いいレースを見せてくれました。ただチームの反省点は、予選からいいセッティングの状態に持っていけなかったこと。次戦のもてぎは可夢偉選手が得意なコースですし、予選までにしっかりクルマを作りこんで、トップ争いをできるような展開にもっていきたいですね」
一方の可夢偉選手のコメントはこちら。
「19番手からのスタートでしたが、セーフティーカーもなければピットストップもなく、コース上で抜くしかない展開の中で、ポイントをとれたことと、そのためのセットアップが作れたのが良かったですね。まだまだチャンピオンシップをとるチャンスは十分ありますし、今後のもてぎや岡山もこれまでいい成績が残せているので、大きいポイントをとって、いいポジションで鈴鹿に臨めるよう頑張りたいと思います」
課題や反省も、頂上を見据えるがゆえの前向きな言葉に聞こえたお二人のインタビューでした。
次戦は8月17日、18日@ツインリンクもてぎ。ファンのためにもまず一勝!という可夢偉選手を、カロッツェリアは応援し続けます!
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小林可夢偉選手レース結果
Position | Laps | Total Time | Q1 Time | |
---|---|---|---|---|
予選 | 19 | 1'38.436 | ||
決勝 | 6 | 53 | 1h37'19.598 |