ここ数年、カーナビの音質向上が著しいことは知っていた。しかし、それでもオーディオ専用ヘッドユニット等と比べれば、サウンドクォリティはまだまだという認識だった。本機に出会うまでは…。
いうまでもなくカーナビの本質は、運転時の道案内である。時々刻々と変わる道路状況を適宜反映させながら、いかに短時間かつスムーズにドライバーを目的地まで導くかが機能の中枢だ。ディスプレイの見やすさはもちろん、人間工学に基づく操作性とその連携性も性能として求められることだろう。
一方で、ちょっと視点を変えてみると、移動中のドライバーや同乗者にいかにストレスなく快適な空間を提供するかの“サービス”という点から、良質な音で音楽を奏でるという側面も、“案内人”の一環として望まれていると言っていいかもしれない。だからこそ近年、音のいいカーナビが支持されているとも言えよう。