第14回パイオニアカーサウンドコンテストは、今年も幕張メッセで開催。エントリーされた参加者は北は北海道から南は鹿児島まで全国各地から参加されています。早朝にもかかわらず、会場入口前には開場を待つ参加車両の列で溢れていました。 まず会場入口でエントリーナンバーを決める抽選が行われ、スタッフの誘導により各部門別・クラス別に配置された指定位置に車を駐車。受付にて登録を行い、参加証を受け取った後、いよいよコンテストの始まりです。 自ら丹精込めて磨き抜かれた車からは各々のこだわりや個性が強く感じられました。 |
コンテスト会場は幕張メッセの9ホール。 過去最多の205台が参加したこともあり、エントリーした車で埋め尽くされた会場は見ているだけでも圧巻です。 普段、様々な催し物が行われていて賑やかなイメージが強い幕張メッセですが、この日は参加者たちが放つ厳粛な空気に満ち溢れ、 会場内は驚くほどの静けさをまとっていました。場内にはパイオニアデモカーの展示ブースやTADプレゼンコーナー、 HVTスピーカー試聴室など特設コーナーも準備。指定位置に車を駐車した参加者は、興味津々な面持ちでライバルとなる周りの車を観察したり、 特設コーナーに足を運んだりしていました。 |
開会式ではパイオニア株式会社 代表取締役 常務 小野幹夫が開会を宣言。 ハイエンドオーディオの火を絶やしてはならないという販売店様の熱意や、ユーザーの皆様による情熱のおかげで 、日本最大のカーサウンドコンテストへと発展しました。 |
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開会宣言の後は審査委員長の豊田より審査員の先生方の紹介を行い、コンテストの注意事項などを改めて確認し、第14回パイオニアカーサウンドコンテストの幕が上がります。 |
今回のポイントは、トーンバランスを大事にしました。5.1chですけど、あまり後ろを強調してしまう音作りではなくて、フロントステージをしっかり作りました。あとは、ライブ感を演出できる音にしています。ピラーに2つトゥイーターを装着するなど、インストールの方法にもこだわっています。
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審査は大きくディーラーデモカーとユーザーカー、二つの部門に分かれ、カロッツェリアXシステム/カーシアターシステム/内蔵アンプシステムの3クラスが各部門に設置。今年は1日目にディーラーデモカー部門、2日目にユーザーカー部門の審査が行われ、それぞれ当日に審査結果発表と表彰式が行われます。 6名の審査員の先生方によって厳正な審査が進められている間、審査を待つ参加者の面持ちは真剣そのもの。一方、審査が終わった参加者の方々は、他の販売店様と交流を深めたり、会場内に用意された特設コーナーを見て回るなど有意義に過ごされていました。 |
ホームオーディオの最高峰ブランド「TAD(Technical Audio Devices)」のプレゼンコーナーを会場内に設置。 TADとは代名詞ともいえるベリリウム振動板を採用したパイオニアの技術を結晶させたスピーカーです。 プレゼンはオーディオ評論家の和田 博巳 先生により行われ、様々なジャンルの楽曲をデモにTADの魅力について語っていただきました。 プレゼン終了後、参加者の方々は持参のCDで試聴し、TADの素晴らしい音色に魅了されていました。 |
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パイオニアだけがもつHVT方式を採用したスピーカーの試聴コーナーも設置。開発者の小林 博之も駆けつけ、自らHVT方式の素晴らしさを語りました。 HVT方式とは「Horizontal-Vertical Transforming」の略で、水平の動きを垂直に変換して動作するのが特徴のスピーカーです。 通常のダイナミック型スピーカーは、ボイスコイルと振動板を前後に振動させるのに対し、HVT方式はボイスコイルを水平に動かし、 その動きを垂直に変換して振動板を振動させます。これにより薄型化が可能になるほか、低域の再生能力にも優れているのです。 |
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カロッツェリアの技術力を集結したデモカー展示。車室内とは思えない空間の広がりや聞き疲れしない音の再現性に、 試聴を終えた方からは驚きの声が上がります。いずれのデモカーも試聴が可能で、販売店様やユーザー様などの来場者が、熱心に試聴されていました。 |
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審査終了後、いよいよディーラーデモカー部門の上位入賞者が発表されます。
表彰式は「ホテルニューオータニ幕張 鶴の間」にて行われました。 各販売店様の技術力が評価される場だけに、参加者の表情には緊張が走ります。 カロッツェリアXシステムクラスは上位10位、カーシアターシステムクラスは3位、内蔵アンプシステムクラスは5位までが入賞者として発表。 さらに各部門の上位3位までは表彰状とトロフィー、そして副賞が贈られました。 審査員の先生方の講評も発表され、来年の大会への参考となられたことでしょう。 表彰式終了後は懇親会が催され、 各販売店様が最新情報を交換しあったり、各々のシステム構成やチューニングのポイントに関して 意見を交わしたりと1年ぶりの再会に話題はつきることなく、夜は更けていきました。 |