どんなに高度なナビ機能でも、自車位置が正確でなければ台無しです。カロッツェリアは「自車位置精度はカーナビの根幹」という考えのもと、長年に渡り先進技術とノウハウを結集。独自の「IQ高精度」を実現しています。
自車位置の正確さはカーナビにとって最も重要なことですが、道路が並走するような場所での自車位置の把握は大変困難です。
サイバーナビは一般的なカーナビでは上り/下りしか判断できない道路の傾斜も、それぞれの道の傾斜角度まで判断。それを自社開発による地図データに収録した独自の傾斜データと照合し、正確な自車位置を表示します。
サイバーナビは、車両の旋回や速度の変化などから自車位置を認識。道路から判別しにくいコンビニエンスストアの駐車場などでも正確に表示します。
トンネル、立体交差や道路の傾斜、道路形状などにより進行方向の自車位置に誤差が生じないよう、様々なテクノロジーでサポートしています。
タイヤの回転数を基にした車速パルスを活用するカーナビは、トンネル内などでGPS測位ができない場合、補正できないまま誤差が蓄積していくことがあります。サイバーナビはGPSセンサー情報を固定的に使用するのではなく、環境に応じて変化する情報の精度に応じて使い分けて活用。これにより進行方向の誤差を補正しています。
高速道路に入る上り坂や、地下駐車場に入る下り坂はもちろん、立体交差や道路のわずかな傾斜でも、傾斜角や高低差を自動的に検出し、実走行と地図上の間に生じる前後方向の位置誤差を補正します。さらに様々な車種への取付けを加味し、あらかじめ検出軸を傾けた状態に形成することで、上向き最大40度(下向き最大15度)までのコンソールの傾きに対応しています。
※車速パルスを接続しない場合は簡易ハイブリッドとなり、2Dの平面的なハイブリッド測位となるためIQ高精度となりません。長いトンネルに入った場合は正確な測位ができなくなることがあります。
カーナビは、タイヤの回転数を基に検出される車速パルス信号を活用するため、タイヤ外径のわずかな変化にも自車位置は影響を受けてしまいます。サイバーナビはタイヤの微細な変化や、夏/冬のタイヤ交換時、チェーン装着時の形状の違いまで自動的に感知し、距離の学習値を速やかに補正します。
正確な自車位置を表示し続けるため、常に測位を行い、頻繁に表示位置の補正を行っています。
様々な情報を基にした複雑な内部処理を行うため、自車位置の特定には約1秒間の表示遅延を要します。サイバーナビはこの遅れを補正するため、あらかじめ描画時点の位置を表示。しかも単に前方へ進めるのではなく、車速に応じて補正距離を計算し、画面描画するタイミングに合わせた自車位置を表示します。
サイバーナビは走行中も、1秒間に10回というスピードで自車位置の測位を実施。表示更新の間隔が短いためリアルタイムな動きまで表すことができ、カーブ走行時や誤認識しやすい分岐などでも自車位置が滑らかに地図上の道をたどります。
サイバーナビは単に緯度経度を計算するのではなく、各種センサーや様々な信号から刻々と得られるデータを基に、旋回や速度変化などの車両の状態を速やかに考慮。地図データと照合することで、道路から外れたことを認識しています。
旋回や傾斜が多く、GPS電波が届きにくい立体駐車場や地下駐車場は、自車位置を正確に表示することが非常に困難な環境だと言えます。サイバーナビは長年に渡って培ってきた感度補正のテクノロジーにより、駐車場マップが収録されていなくても、日本全国のありとあらゆる場所において、正確な自車位置表示が可能です。
全国主要都市の地下駐車場および立体駐車場119ヵ所の専用地図を収録。クルマの傾斜や速度、道路データなど様々な要素を基に駐車場の出入口を感知すると自動的に切換わり、エレベーターや階段の位置まで的確に把握することが可能です。さらに複数階の駐車場でも、走行階を判断して各階のマップを自動的に切換えて表示します。
人工衛星から発信されるGPS電波は、高層ビルなどに反射することで測位誤差(マルチパス)を生じ、自車位置精度の劣化を招く場合があります。サイバーナビはGPS電波から得られるGPS速度と車両信号から得られるセンサー速度の差を監視し、この測位誤差を検出、除去します。
サイバーナビは精度誤差の算出補正の要である3Dハイブリッドセンサーを常に監視し、学習補正を促すことで、高い自車位置精度を保ち続けることを可能にしています。
カロッツェリアでは並走する高速道路と一般道路の傾斜データ、立体駐車場や地下駐車場のデータなどに加え、幹線道路から細街路まで、あらゆる道路の正確な地図表示や自車位置精度に影響する地図データを積極的に整備。サイバーナビには累計約200万kmにおよぶ道路調査で得た、現地調査でしかわからないリアルで詳細な情報を反映して収録。幹線道路から細街路まで網羅した正確な道路データが、自車位置の精度を支えています。
※調査対象道路はインクリメントP株式会社の基準に基づき調査したもので、すべての道路を対象としたものではありません。
精度専用チップに採用されているサーチエンジンは、カーナビ起動時から自車位置把握に必要な衛星の捕捉を短時間で行い、速やかな自車位置表示を実現します。
コンソールが大きく左右を向いた車種でも、進行方向にまっすぐ取付けた場合と同じように、正確な自車位置が認識できるよう補正。左右いずれかのカーブ走行時のみ極端に発生する誤差を徹底的に排除します。 また車種によって異なる様々なコンソールの傾斜にも対応。取付時に角度設定する手間なく、上向き最大40度、下向き最大15度まで自動的に正確な角度補正を行います。
※車速パルスを接続しない場合は簡易ハイブリッドとなり、2Dの平面的なハイブリッド測位となるためIQ高精度となりません。長いトンネルに入った場合は正確な測位ができなくなることがあります。