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電気自動車の充電設備の選び方と設置方法について解説

2024年 6月 11日

カーボンニュートラル

電気自動車(EV)には、環境負荷の軽減やランニングコストの削減など、さまざまなメリットがあります。本記事では電気自動車の基本知識やメリットはもちろんのこと、充電設備の種類、選び方、導入手順などについて解説します。

近年、地球環境を保全し、エネルギーの使用効率を高めるための取り組みが世界的に注目されています。電気自動車(EV)の普及促進は、その取り組みの一つです。電気自動車は、化石燃料を使用しないため環境への負荷が少なく、従来のガソリン車と比較してランニングコストの削減にも大きく貢献します。

さらに、世界各国の政府が環境保護のための施策として、将来的にガソリン車やディーゼル車の新車販売を禁止する方針を相次いで発表。これにより、電気自動車への移行は今後もさらに加速すると予想されており、企業にとってはこの変化に適応することが重要な課題の一つです。自社で使用している車両を電気自動車に置き換えるだけでなく、従業員や顧客、一般利用者が使用できる充電設備の設置は、企業イメージの向上や経済的なコスト削減の観点から注目されています。

本記事では、電気自動車の普及に伴い、企業が直面する充電設備の選択と設置に関する課題に焦点を当て、充電設備の種類や選び方、設置方法などについて詳しく解説します。

目次

電気自動車と充電設備の基本知識

企業が電気自動車(EV)と充電設備の導入を検討するにあたっては、初めに基本知識を身に付けることが大切です。ここからは、電気自動車の特性とメリット、そしてそれを支える充電設備の種類とその特徴について解説します。

電気自動車の特性とメリット

電気自動車は、環境への配慮と高い技術を融合させた自動車です。電気を動力源としており、従来のガソリン車とは異なるさまざまなメリットがあります。詳細について見ていきましょう。

環境改善につながる

電気自動車の導入によって「ゼロエミッション」の実現につながる可能性があります。ゼロエミッションとは、環境への負荷を極限まで軽減し、産業活動から排出される廃棄物や有害物質を可能な限りゼロにすることを目指す概念のことです。日本では、この目標に向けたさまざまな取り組みが進められており、経済産業省が推進する「ゼロエミ・チャレンジ」や国土交通省による「国際海運GHGゼロエミッションプロジェクト」などが代表的な例です。これらのプロジェクトは、産業界全体の持続可能性を高め、地球温暖化の進行を抑制することが目的とされています。

電気自動車は、化石燃料の燃焼による二酸化炭素(CO2)やその他の有害な排出ガスを一切排出せずに走行します。そのため電気自動車の普及は、温室効果ガスの削減に直接的に寄与すると同時に、気候変動問題への対策としても期待されています。

電気自動車の普及が拡大すれば、地球温暖化の抑制と環境保全の両方を目指すことができるでしょう。

静かで快適な走行ができる

走行時の静粛性と低振動も、電気自動車の大きな魅力の一つです。従来のガソリン車やディーゼル車と比較して、電気自動車はエンジンによる騒音や振動がないため、車内外の環境が格段に静かです。この静粛性は運転者にとって大きなメリットをもたらします。エンジン音のない運転環境では、運転中のストレスが軽減されるため、よりリラックスし集中して運転でききるでしょう。また同乗者にとっても、騒音に邪魔されることなく会話を楽しんだり、移動中に休息を取りやすくなったりするというメリットもあります。

さらに、電気自動車の普及は、走行する地域全体の騒音レベルを下げる効果も期待できます。都市部では交通騒音が生活の質を低下させる一因となっていますが、静かな電気自動車が増えることで、より静かで快適な生活環境が実現可能となるでしょう。

メンテナンスコストを抑えられる

電気自動車は、メンテナンスの面でも優秀です。電気モーターを動力源とする電気自動車は、内燃機関を搭載するガソリン車やディーゼル車と比較して、構造がはるかにシンプルです。そのため部品の数も少なく、摩耗する部品も少ないため、結果として故障する可能性も低くなります。

さらに、電気自動車にはエンジンオイルの交換や排気系統のメンテナンスが不要です。これらの作業は、ガソリン車やディーゼル車を所有している場合には避けて通れない定期的なメンテナンス作業であり、それに伴うコストも無視できません。電気自動車ではこれらのメンテナンスが必要ないため、オーナーはこれらの維持費用を節約することができます。

充電設備の種類と特徴

現在、市場にはいくつかの種類の電気自動車の充電設備があり、それぞれに独自の特徴があります。

企業はそれぞれの充電設備の特徴を踏まえ、自社に合った充電設備を導入することが重要です。運用スタイルや電気自動車の使用頻度、設置場所の条件などを考慮して充電設備を選び、電気自動車の運用効率を上げましょう。

ここからは、急速充電器と普通充電器の特徴について詳しく解説します。

急速充電器

急速充電器は、短時間で電気自動車のバッテリーを充電できる設備です。出力などによっても異なりますが、約30分でバッテリーの約70〜80%まで充電できるケース もあり、電気自動車をスピーディに充電したいときに便利な設備です。高速道路のパーキングエリアやサービスエリア、道の駅などに設置されています。ただし、急速充電器には、大量の電力供給が必要です。そのため設備自体の価格が高めに設定されている上、設置にもコストがかかります。

普通充電器

普通充電器は車種や充電の残量にもよりますが、8〜12時間程度と比較的長時間の充電 を想定した充電設備です。急速充電器と比べると低価格で設置が容易なため、企業が社用車の設備として導入しやすいでしょう。夜間や勤務時間中に充電しておけば、効率的に電気自動車を運用可能です。商業施設や宿泊施設、オフィスビルの駐車場の他、自宅やマンションなどの集合住宅地に設置されているケースもあります。

CHAdeMO方式とCombo方式、NACS方式について

近年、電気自動車の充電技術は進化を遂げており、特に急速充電技術の発展が大きな注目を集めています。この分野で主流となっているのが、CHAdeMO(チャデモ)方式とCombo(コンボ)方式(CCS:Combined Charging System)、そしてテスラなどが採用するNACS(North American Charging Standard)方式です。これらの充電方式は、世界的な急速充電の標準規格として知られており、国際的な充電インフラの構築において中心的な役割を果たしています。

なお、各方式の充電器は、それぞれ技術基準と接続端子が異なります。従って、企業が充電設備を設置するときは、利用する電気自動車の種類や地域の充電インフラに適合しているかを確認することが大切です。

CHAdeMO方式

CHAdeMO方式は、電気自動車の充電に特化した日本発の急速充電規格です。日本の自動車メーカーや電力会社が中心となり、この方式の普及に努めています。CHAdeMO方式は特に日本国内およびアジア市場での採用が進んでおり、幅広い電気自動車モデルに対応しています。

Combo方式(CCS)

Combo方式は、主に欧米を中心に普及している急速充電の国際規格です。この方式を採用することで、電気自動車は迅速に充電することが可能となり、特に欧米の自動車メーカーによる電気自動車で広く採用されています。

なお、CHAdeMO方式との大きな違いは、充電を開始する前に電気自動車に支払い方法や契約情報を設定する必要があることです。Combo方式では通常、利用者は「充電ステーションでの直接支払い」または「自動課金」から選択することになり、電気自動車を急速充電器に接続する際に、選択した支払いオプションが自動的に適用されます。

CHAdeMO方式では充電ステーションでの直接支払いができないため、支払いオプションを選択できるCombo方式は、利用者にとって利便性の高い規格といえるでしょう。

NACS方式

NACS方式は、主にテスラが採用する急速充電器の規格です。もともとテスラの独自規格としてスタートしましたが、テスラが充電インフラを開放したことで追従するメーカーも増えてきており、北米では標準規格として認識されるようになってきています。日本においてもテスラの充電インフラが拡充されてくれば、標準的な規格として一般化する可能性もあります。

充電設備メーカーと設置業者の選び方

企業が電気自動車の充電インフラを構築する際は、自社にとって適切な充電設備メーカーと設置業者を選択することが大切です。

ここからは、充電設備のメーカーと設置業者の選び方について解説します。

充電設備メーカーの選び方

充電設備のメーカーを選定する際は、まず製品の品質と性能を確認しましょう。具体的には、耐久性や充電速度、利用者の使い勝手の良さなどが、製品を選ぶ際の重要な基準となります。なおこれらの性能は、製品スペックを比較・検討することで把握可能です。

次に、メーカーの市場での実績や業界内での評判を調査するのも一つの方法です。メーカーのWebサイトなどを確認し、業界内での活動年数や実績などを確認しましょう。またアフターサポートや保守サービスが整っているかどうかも、長期的に安心して使用するためには欠かせないポイントのため、しっかりとチェックしましょう。

そして自社の使用状況やニーズに合ったメーカーかどうかを確認してください。例えば、頻繁に急速充電を行う必要がある場合や、特定の機能を必要とする場合は、それらのニーズを満たす製品を提供するメーカーを選ぶのがおすすめです。予算の制約がある場合は、コストパフォーマンスに優れた製品を提供するメーカーを選択しましょう。

これらの要素を総合的に検討し、自社の具体的な使用状況やニーズに合ったメーカーを選定することが重要です。

設置業者の選び方

設置業者を選ぶ際は、まず充電設備を設置するのに必要な第二種電気工事士以上の資格を保有しているか確認してください。次にサポート体制に注目しましょう。充電設備の導入から稼働後までをカバーしてもらえる、一貫したサポート体制が整っている業者を選定することがおすすめです。また設置工事の品質保証やトラブル発生時の迅速な対応、定期的な保守・メンテナンスサービスなど、包括的なサポートが受けられる業者を選びましょう。

口コミや評判を調査することも大切です。検討している設置業者が対応した充電設備を実際に使用している利用者の声は、信頼性やサービスの質を判断するための貴重な情報源となります。さらに設置業者のWebサイトなどを確認し、過去に手掛けた施工事例の実績を確認すれば、設置業者の専門性をある程度把握できるでしょう。

最後に、コストパフォーマンスも重要な判断基準の一つとなります。設置にかかる費用だけでなく、長期的な運用コストも含めて、総合的なコストパフォーマンスを評価することが重要です。

以上のポイントを踏まえて複数の設置業者を比較検討し、自社のニーズに適した業者を選定しましょう。

選択基準のまとめ

充電設備メーカーと設置業者を選ぶ際の主なポイントを、以下の表にまとめました。

選択基準 ポイント
メーカー
  • 製品の品質
  • 性能
  • 耐久性
  • メーカーの実績や評判
  • 自社のニーズに適しているか
  • コストパフォーマンス
設置業者
  • 保有資格
  • アフターサービス
  • 会社の評判・信頼性
  • コストパフォーマンス

自社に適した充電設備の選定と優れたサポート体制の確保によって、電気自動車と充電設備の運用効率を上げられます。

充電設備の設置場所を決める際に押さえておきたいポイント

電気自動車の充電設備は、使用者の利便性や安全性、そして近隣の通行人や車両のことも考慮して適切な場所に設置しなければなりません。

ここからは、充電設備の設置場所を決める際に押さえておくべき4つのポイントをご紹介します。

1. 利便性

電気自動車の充電設備は日常的に利用されるため、アクセスのしやすい場所に設置することが求められます。例えば、社用車専用の充電スポットを考える場合、社員が利用しやすいように社屋のすぐ近くや内部の駐車場に設置することが理想的です。また、顧客や来客が利用するための充電設備を設置する場合は、玄関前や来客用駐車スペースに設置することで、訪問者の利便性を高められます。このように、充電設備の場所は、その使用頻度と利用者のニーズに基づいて慎重に選びましょう。

2. スペースの最適化

充電スポットの設置において考慮すべき要素の一つに、充電のための十分なスペースを確保しておく必要があります。特に、大型車両を対象とした充電設備を設置する場合は、車両のサイズに合わせて十分な広さを持つ場所を選んでください。

また、充電器自体のサイズも設置計画において重要な要素であり、大型の充電器を設置する場合は、それに応じて広いスペースを確保しましょう。

3. 電源の確保

充電設備の運用には、安定した大量の電力供給が欠かせません。そのため電源を確実に確保できる場所を選ぶことが、設備の効率的な運用において重要です。

また充電設備では、短時間で効率的にバッテリーを充電するためには、主に200V以上の電力が必要ですが、その他にも、供給される電力の安全性の確保も同様に重要です。電力供給の安全性を保証するためには、ブレーカーの適切な設置や、安全基準に沿った配線の施工が必要となります。これらの技術的な側面は、専門的な知識と技術が求められるため、信頼できる専門業者に設置作業を依頼しましょう。

4. 安全性

充電設備は、利用者はもちろん、近隣の通行人や車両の安全性も考慮した場所に設置する必要があります。具体的には、以下のポイントに留意しましょう。

  • 車両の通行経路との距離を確保する
  • 車両のドアやミラーに干渉しない高さにする

設置場所は、車両の通行経路から適切な距離を確保し、充電設備の使用中に周囲の車両や歩行者に迷惑をかけないようにする必要があります。

また車両のドアやミラーに干渉しないように考慮することも重要です。これらのポイントに注意し、充電中の安全性を高めて事故のリスクを最小限に抑えるようにしましょう。

充電設備の設置とメンテナンス

充電設備をスムーズに設置し、安全性が高く効率的な充電環境を維持するためには、充電設備を適切に設定してメンテナンスをしていく必要があります。ここからは充電設備の設置やメンテナンスなどについて詳しく見ていきましょう。

設置工事の流れ

電気自動車の充電設備を設置する工事には、専門的な知識と技能が必要です。自分たちで設置することは難しいので、設置業者に依頼をしましょう。具体的な設置工事の流れは以下のとおりです。

  1. 設置業者との打ち合わせ
  2. 現地調査
  3. 設計図の作成と必要部材の手配
  4. 工事開始
  5. 工事完了・動作確認

まず初めに行うのが、専門業者との打ち合わせです。打ち合わせでは、具体的な工事スケジュールや必要な資材、作業の範囲などを決定します。

次に実施されるのが、現地調査です。充電設備の設置を予定している場所を確認することで、電源状況やスペース、地形、敷地条件などについて詳しく決めていきます。これらの情報は、設計図の作成や必要部材の手配に必要です。

設計図と必要部材が揃ったら、充電設備の設置作業が始まります。安全性が求められるため、専門の業者に任せましょう。工事が完了したら、動作確認を行います。充電設備が正しく機能することを確認してください。

設置工事の実施前後での注意点

設置工事の実施前後での注意点は、以下のとおりです。

  • 電源容量を確認しておく
  • 設置場所が適切か検討する

まず充電設備は大電力を扱うため、電源容量が十分かどうかをしっかり確認しておくことが大切です。電源容量が不足していると、充電設備の性能を十分に発揮できないだけでなく、電源トラブルの原因となる可能性もあります。

充電設備の設置場所が電気自動車の駐車スペースとして適切かどうか、検討することも重要です。先述したポイントを踏まえて利便性や安全性を考慮し、適切な場所を選ぶ必要があります。

定期点検・メンテナンスの必要性と方法

電気自動車の充電設備の性能を長期間にわたって安定して発揮するためには、適切な点検とメンテナンスが不可欠です。特に、電気自動車や充電設備を業務などで頻繁に使用する企業の場合は、保守点検とメンテナンスの必要性が一層高まります。

まず、充電設備を適切に運用するにあたっては、定期的な点検が欠かせません。充電設備の性能を維持し、予期せぬトラブルを未然に防ぐためには、半年や1年に1回など、一定の期間ごとに専門業者による点検を行うことが大切です。定期点検の実施によって、設備の物理的な損傷や電気的な問題を早期に発見し、必要な修理や部品交換ができるようにしておきましょう。

充電設備を長持ちさせるためには、定期的な清掃も重要です。充電設備は屋外に設置されることが多く、雨風やほこりなどの影響により劣化する可能性があります。清掃によって設備の表面を清潔に保つだけでなく、異物が充電設備の内部に侵入するのを防ぐ効果も期待できます。

さらに、万が一のトラブルに備えた対策も重要です。具体的には、修理や部品交換といった対応を迅速に行ってもらえる専門業者とメンテナンス契約を結ぶことをおすすめします。これにより急な故障時でも速やかに対応してもらえるでしょう。なおメンテナンス契約には、定期的な点検や清掃作業も含まれることが多いです。充電設備の管理を一つの専門業者に任せたい場合は、事前にメンテナンス契約の内容と範囲をよく確認しておくことをおすすめします。

万が一トラブルが起きた際の対処法

電気自動車の充電設備は、既に多くの場所で設置されています。その一方で、充電設備の運用中はさまざまなトラブルが発生する可能性もあります。例えば、充電が途中で止まる、完全に充電できないなどです。このような問題が発生した際には、以下のような対処法が考えられます。

  • 取扱説明書やメーカーのWebサイトで調査する
  • 専門の業者へ相談する

まず、充電設備の取扱説明書やメーカーのWebサイトを参照し、問題の原因や対処法を調べてみましょう。多くの場合、基本的なトラブルシューティングの手順が取扱説明書などに記載されています。自社で問題を解決できるかどうかを見極めるためにも、まず確認してみるとよいでしょう。

取扱説明書などのとおりに対応しても問題が解決しない場合や、具体的な原因が分からない場合には、専門の業者に相談することをおすすめします。購入時に契約したメンテナンスサービスがある場合、優先的に連絡を取ってみてください。問題の原因を特定し、適切な修理や部品交換を行ってもらえます。

以上のように、電気自動車の充電設備のトラブル時の対処法は、問題の特性や状況により異なります。基本的な対処法を理解しておき適切な行動を取ることで、充電設備の問題を効率的に解決できるでしょう。

企業が電気自動車の充電設備を設置するメリット

企業が社員や一般利用者向けに充電設備を開放することで得られる、主なメリットをご紹介します。

社内での利用

企業の敷地内に充電設備を設置することで、社内の電気自動車の利用者が手軽に充電できるようになります。また営業所や工場などの事業所には、一般的に高い電圧で電力が供給されるため、電気の単価が家庭用と比べて低く設定されており、この価格差を活かすことで社員は家で電気自動車を充電するよりも職場での充電の方がコストを抑えられます。

社員は駐車場やガレージに設置された充電設備を使用し、仕事中に電気自動車を充電することが可能です。以下に充電フローを示します。

  • 社員が出勤時に電気自動車を駐車場に停める
  • 充電設備に接続し、充電を開始する
  • 仕事終了時には充電が完了しており、そのまま帰宅できる

このように社内で充電設備を利用することで、社員は効率良く低コストで電気自動車の運用ができ、企業も環境保護活動に貢献できるというメリットがあります。

一般利用者への開放

一般利用者への充電設備の開放は、企業イメージの強化やCSR活動の一環として重要な役割を果たします。また地域貢献だけでなく、新たな収益源となる可能性もゼロではありません。具体的には、電気自動車を利用している一般の利用者に自社の充電設備を開放し、使用料を取ることで新たな収益を得るという方法です。

ただし一般利用者への開放する際には、適切な運用システムの構築や安全管理が求められます。トラブルを未然に防ぐため、利用ルールの説明やサポート体制を整えておくことが必要です。その他にも使用料金の設定や保守・運用体制の確立など、多くの事項を検討する必要があるでしょう。

電気自動車と充電設備の導入を検討しよう

本記事では、企業向けに電気自動車の充電設備の選び方と設置方法などについて解説しました。自社に合う充電設備を選んで適切な場所に設置することで、効率的かつスムーズな充電環境を実現できるようになります。安全かつ長期的に運用していくためには、設置からメンテナンスまでの流れを把握し、トラブルの対処法についても準備しておきましょう。

電気自動車は、これからの社会における主要な移動手段の一つになると考えられます。電気自動車の普及を期待される理由として挙げられるのは、CO2排出量の削減や燃料費の削減、メンテナンスの容易さなどです。各企業がリーダーシップを取り、積極的に充電設備を導入することで、持続可能な社会の実現に近付いていくでしょう。

電気自動車の利便性を最大限に引き出すためには、充電設備を含めた環境の整備が必要不可欠です。また、急速充電器による充電時間の短縮も求められています。

これらの課題を解決するためには、政策の推進、設備投資、技術開発など多角的な取り組みが必要です。状況を注視しつつ、電気自動車や充電設備の導入を検討してみてください。

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