ベース車両はバスやトレーラーでもなく、ハイエースのスーパーハイルーフ。大人が立てるほどの荷室の広さは3、4人の試聴席をつくることができそうですし、普通に運転できる取り回しの良さは移動試聴室としてちょうど良さそう。ワンボックス系のクルマをキャンピングカー仕様に製作するキャンパー鹿児島の技術力も活かされます。
まず最初は、試聴室としての基礎工事。車の内張りをはがし、車両の「ビリ音」ポイントを確認。ビリ音とは、音のエネルギーが車両の鉄板やパーツを共振させてしまい、異音がすること。純粋な音を聴くためにはこの異音発生を抑える必要があるのです。また、音質面以外に車両側でも課題が存在します。
ここからがサウンドエンジニアとキャンパー鹿児島のノウハウが必要となるところ。クルマの中は普通の部屋のような建付けにするわけにはいかないなど、実車を前に技術者同士のこだわりも垣間見ることができました。これは、完成に期待できそうです。