ドライバーモニタリング

ドライバーモニタリングは、生体情報を検知する様々なバイタル(生体)センサーを使い、ドライバーの身体状態を推定する技術です。将来の自動運転の実現になくてはならない技術として、近年、注目度が高まっています。当社は、ドライバーモニタリングに必要とされるセンサーからアプリケーションまでの技術を一貫して提供することを目指し、研究開発に取り組んでいます。

自動運転車は、部分自動運転から実用化が進むといわれています。部分自動運転では、自動運転から手動運転への切り替えの際、ドライバーが運転可能な状態かを事前に判断する機能が不可欠です。自動運転は人的ミスによる交通事故を減らすことを目的として開発されています。そのため、ドライバーモニタリングは自動運転の実現に向けた重要な基盤技術の一つと位置づけられています。

また、ドライバーモニタリングは車室空間の快適性向上でも期待されています。ドライバーの関心事を車載システムが先読みしやすくなり、より最適なタイミングと手段でコンテンツを提供できるようになります。

当社ではバイタルセンサーとして、視線や顔の向き、姿勢を検知するカメラセンサー、心拍を検知するハンドルセンサー、脈拍を検知するシートセンサーの開発に取り組んでいます。

ドライバーの身体状態改善・維持のアルゴリズム

ドライバーの身体状態推定技術では、主に運転中の眠気、疲労、緊張の検出技術の開発に取り組んでいます。眠気の検出では、当社は自律神経系に着目し、心拍や脈拍の変化から眠気予兆を高精度に検出する技術の開発を進めています。また、音や振動等の刺激により、ドライバーを良好な身体状態に改善、維持する技術の開発にも取り組んでいます。

「眠気予兆」を検知した例
運転状態:「平常」→「眠気予兆」→「眠気検知」と変化します