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RAKU NAVI Inside Story RAKU NAVI Inside Story
第1回 だれにでも使いやすく、という難問に挑んだ「カンタン操作」 第2回 必要な情報を的確にドライバーに届けるために進化した「カーナビ性能」 第3回 操作性と機能美を兼ね備えたクールでモダンな「デザイン」 第4回 多彩な「AVエンタテインメント」機能と先進の「情報ネットワーク」。
  第2回 必要な情報を的確にドライバーに届けるために進化した「カーナビ性能」  
   
 
美しく使いやすい地図、抜群の自車位置精度、飛躍を遂げた渋滞対応力。カーナビゲーションに新たな1ページを開く、革新の「カーナビ性能」とは?
 
   
  Q 「カーナビ」機能も新たな機能をたくさん投入しましたね?  
   
 
種沢HDD楽ナビには現行のサイバーナビで使われている機能・技術をかなり移植しています。10ヘルツ測位や高感度12chGPSへの対応などがそれにあたります。またルート探索、ルート誘導、リルートなど、ルート全般のアルゴリズムも見直しました。HDD搭載による検索レスポンスの飛躍的な高速化、オンデマンドVICS採用による、渋滞予測の精度の向上、そして、美しくて見やすい地図の実現などが、大きな変更点だと思います。
 
  Q 美しくて見やすい地図表示ですが、新しく「ターゲットマップ」を採用していますね。  
     
 
小林ええ。地図は確かに必要があって情報が増えてきたのですが、その情報密度の高い地図表示がいつも必要か、といえばそうではないのかもしれないと考えたのです。たとえば私たちが手書きで地図を描くとき、かなりデフォルメして道や建物を描きますが、それのほうがかえってわかりやすい、ということがありますよね? 「ターゲットマップ」の発想は、必要な地図情報をどのような表示方法でお見せするか、つまりどこをデフォルメするとわかりやすいか、という発想から生まれたのです。 たとえば「施設重視モード」なら、施設や建物を頼りにして走る場合に便利ですし、それまではあの大きな建物はなんだろうと思っていた施設の名前がわかると、ドライブも楽しくなるのではないかと思います。「道路重視モード」なら、幹線道路を同色にして、交差点や高速の入口や抜け道などもわかりやすくしました。文字を大きくし、地図注記も大きくなって、見やすくした「文字拡大モード」や、住所をフィーチャーした「住所重視モード」など、ドライバーが求める情報に応じた4つのモードをHDD楽ナビでは用意しました。
  「ターゲットマップ」文字拡大モード
▲「ターゲットマップ」文字拡大モード

通常表示の地図表記
▲通常表示の地図表記
「ターゲットマップ」住所重視モード
▲「ターゲットマップ」住所重視モード
「ターゲットマップ」道路重視モード
▲「ターゲットマップ」道路重視モード
「ターゲットマップ」施設重視モード
▲「ターゲットマップ」施設重視モード
 
   
  Q 大変だったようですね?  
     
 
小林 悟朗 小林施設ひとつとっても、分類すると250種類を超える施設があり、その一つひとつを地図に表示すべきかどうか、○×を付けて選ぶという作業を繰り返したんですが、それが大変で(笑)。意外と学校が多いというのが発見でしたね。
 
   
  Q 新しい地図描画技術で地図の美しさや見やすさに磨きがかかったようですね?  
     
 
美しさと見やすさに磨きをかけた地図表示
▲美しさと見やすさに磨きをかけた地図表示
小林かなりこだわりましたね。「ターゲットマップ」でも行ったように、ドライバーの目に飛び込んで来る地図情報の順序を考慮し、情報の整理をおこないました。それから色のコントラストやボリューム感、影の落ちる方向、モチーフと背景の相性も見やすさに関係するので、これも調整しました。また、自車位置の変化によって、地図は回転するのですが、その際に重要な情報が隠れないように入念にチェックしたりしました。見やすさを、わかりやすさを第一に考えながら、同時に美しさも出せたのではないかと思います。
 
   
  Q 渋滞予測機能も充実したようですね。  
     
 
渋滞予測考慮所要時間比較表示画面
▲渋滞予測考慮所要時間比較表示画面

佐藤まず、現行のサイバーナビでも使用している「渋滞予想データ」を搭載しました。これは膨大な渋滞情報を統計処理してつくったものですが、このデータを使ってルート探索ができます。それとこのHDD楽ナビのオリジナル機能として、「渋滞予測考慮所要時間比較」機能を搭載しました。これは現在の渋滞と渋滞予想を考慮して、何時に出発すれば所要時間が短いかを、30分単位で3つの出発時間から比較できるものです。つまり30分どこかでお茶でも飲んで時間を潰したほうが、実際には早く着けたり、所要時間が短くできたりする場合がある、ということが一目でわかる便利な機能なんです。

   
佐藤 威 それと「オンデマンドVICS」によって、通信でリアルタイムの渋滞情報を取得できるようになりました。「オンデマンドVICS」にはリンク旅行時間データが含まれていますので、このデータと従来の渋滞予測機能が相互に働くことで、ルートの質や到着予想時刻の正確さが飛躍的に向上しました。つまり、「オンデマンドVICS」で現在の渋滞を把握し渋滞予測データの活用で渋滞が発生する場所を事前に予測する、そしてそれらの情報を反映させることにより、信頼性の高いルートが探索できるようになったのです。それに伴って、ルート探索のアルゴリズム(計算方式)の見直しをしています。
 
   
  Q ルート探索のアルゴリズムの変更はどんな点ですか?  
     
 
種沢 成治 種沢ルート探索のアルゴリズムの基準となるパラメータを「距離」から「時間」へ変更したことが一番の変更点です。それと道路種別をさらに細分化して、それぞれ個々に速度を想定しています。たとえば国道と細街路では速度の設定を変えるというふうに。さらに信号の有無、交差点の形状や交差点での進行方向、踏み切りの有無、道路種別の変化など、それぞれに所要時間を想定し、アルゴリズムに組み込んでいます。
 
   
  Q GPS測位が10ヘルツ測位へと飛躍的に進化しましたね?  
     
 
  種沢HDD楽ナビでは、従来の倍に当たる、1秒間に10回という速さでマップマッチングを行うので、自車位置精度が飛躍的に高くなっています。混みいった細い路地やカーブ走行もほんとうになめらかに道路をトレースできるようになりました。  
     
小林美しく見やすい地図表示も、高い自車位置精度があってこそ活きてくるのであって、渋滞予測もその両方が実現されてこそ、効果が増すものだと考えました。楽ナビでは今回、このすべてを高次元で実現することができました。
 
     
   
  ありがとうございました。次回は、「デザイン」についてお聞きします。  
 
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