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サイバーナビ開発者インタビュー CYBER NAVI INSIDE INTERVIEW
トップ 01 エージェント 02 デザイン 03 ナビゲーション機能 1 03 ナビゲーション機能 2 03 ナビゲーション機能 3 04 AV機能 05 情報ネットワーク
03 カーナビの価値を決める、比類のない自車位置精度
カロッツェリアカーナビといえば、自車位置精度の高さには定評がありますが。
小森 新設計のジャイロセンサーとGセンサーを搭載しました。さらに、測位アルゴリズムの見直しも行っています。また、駐車場の中に入った際、マップデータがない所でもより正しく駐車場に入れるように改良しました。それによって新機能「オートパーキングメモリー」が実現しました。
「オートパーキングメモリー」を開発した理由をお聞かせください。
矢野 「オートパーキングメモリー」とは目的地近くで一度入った駐車場の入口の位置を覚えていて次回はその駐車場の入口まで案内してくれるという機能です。
以前のサイバーナビで渋滞予測という新しいロジックを採用し、従来よりさらに良いルートを実現するという試みは、実現していました。渋滞を予測できる分、早く目的地に着くことが可能になったのです。ただ、せっかくそこで時間を短縮しても、仮に目的地で駐車場の入口を探しまわるような事態になれば、短縮分以上の時間をロスしてしまうこともあるわけです。ということで、今回、開発陣とディスカッションしていく中で“クルマを降りるまでの最後の5分をがんばってみよう。最後の5分をスムーズに案内できるような工夫を色々やってみよう”というコンセプトが浮かんできたのです。そのコンセプトを糸口に実現したのが、「オートパーキングメモリー」です。
小森 例えば従来から搭載されている「ルートアドバイザー」という機能があります。これは、一度設定したルートを走行している途中、それよりもさらに5分くらい時間短縮できるルートができるとそれを案内する機能です。しかしこの「ルートアドバイザー」、実際の走行中で5分以上時間を短縮するルートを提案することはそれほど多くありません。なぜかというと、最初のルートが非常に良いルートなものですから、それを上回るルートを途中で見つけるということがほとんどないのです。当初の予定よりも、5分10分を稼いで目的地へ早く着くというのはすごく大変なことなのです。
ところが、駐車場を探したりして時間をロスすることはよくある事です。そこで、とりわけ目的地周辺での最後の5分に全神経傾けて、真のドアtoドア探索を目指しましょう、というのが「オートパーキングメモリー」なのです。
「オートパーキングメモリー」で苦労した点は?
矢野 ・・・本当に色々ありました。まず“最後の5分にこだわる”というコンセプトがなかなか理解を得られなかったことですね。現時点では、この機能は、必ず一度はその目的地へ行かなくてはいけない、一度行って、学習して、次回目的地に設定した時から有効になるのです。駐車場検索という機能が別にあるのに本当に必要なのかという論議もありました。けれど将来的には、そういった目的地のデータをサイバーナビのお客さま同士で共有すること(「スマートループ構想」)で、自分自身が訪れた経験がないところでも、「オートパーキングメモリー」は発揮できる、ということもあり、これから布石という意味でも意義ある機能だと考えています。
それと、道路から外れた地点を駐車場の入口とみなしましょうという基本的な原理は理解してもらえましたが、たとえば目的地のそばでコンビニに立ち寄ってそこが駐車場と認識されたら困るだとか、いろいろなケースが想定されてきたのです。駐車場はどこなのか、それを正しく認識して、正しく案内へ活かすためは乗り越えなければならない色々と複雑な条件がありました。その条件をホワイトボードにひとつひとつ書き出して検証しました。その検討だけでも、相当な時間を費やしましたね。開発ステップでいうと、仕様を決定するリミットギリギリ、ここで決断しなくては搭載できなくなる、という時期ギリギリまで思案していました。でも、今ではこの決断が正しかったと自信をもって言えますね。
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