業務用市場向けビデオプレーヤートップ |
キリシタン資料館 1587年の豊臣秀吉によるキリシタン禁教令以来、徳川幕府の厳しい弾圧に耐え忍び、信仰の灯を守り続けた隠れキリシタンの貴重な遺物500点を集めた資料館。最新の3D映像で、天草キリシタン300年の歩みを紹介しています。 〒863-2801 天草市天草町大江1749 隠れキリシタンの里として知られる熊本県天草市に建つ「キリシタン資料館天草市立天草ロザリオ館」は、300年を越えるキリシタンの歩みを紹介する歴史記念館。映像ホールでは、パイオニア業務用HDビデオシステムプレーヤーHD-V9000を中心にした映像システムによるハイビジョン3D映像が上映され、そのリアリティ溢れる映像力が来場者をくぎ付けにしています。 「天草ロザリオ館」が創立されたのは、今から二十年前。開館当初より、映像ホールでキリシタンの歴史と天草を紹介する映像の上映を行ってきましたが、映像システム自体の老朽化が進んだことと映像内容の見直しを図ることを目的に、天草市の平成二十一年度事業として新しい映像システムの導入を決定されました。
「これまでは三面のマルチ画面を使った映像演出をしていました。開館から二十年目を迎えたのを機に、貴重な隠れキリシタンの文化財を集めた当館の意義をより分かりやすくお伝えするため、またハイビジョン時代にふさわしい映像でお客様にご体験いただくために、最新の3D立体映像システムを導入しました」 実は、導入決定時に天草市に提出されたシステム仕様書にHD-V9000は入っていなかったそうです。そのシステム変更の経緯について、映像・音響システムの施工を担当されたノムラテクノ株式会社中村隆利様に伺いました。
「元々の仕様書で事前に提案していたのは、専用パソコンを映像送出に使用したシステム構成でした。ただパソコンの場合、ハードディスクや電源などで運用上のトラブルが多いという欠点があり、天草ロザリオ館様のように遠隔地にある施設で万が一トラブルが起きた時のことを考えると、正直不安があったんですね。そんな時にちょうどHD-V9000がリリースされ、発売も施工の時期に間に合うと聞きまして、天草市の方にパソコンでは信頼性が確保できないので、実績があり現場のサポート体制もしっかしたパイオニアのシステムへの変更を検討してみませんかと、お願いした次第です」 数多くの映像システムを手掛けられてきた中村様の提案通り、障害に強い安定した運用を実現する信頼性が評価され、今回のHD-V9000を中心とした3D映像システムが採用されました。 システム構成は、映像ホールの映写室にHD-V9000×2台とコントローラー、小型モニター2台、大型プロジェクター2台を設置。右眼用と左眼用のハイビジョン映像データを記録したSDカード(4GB)をHD-V9000にセットし、その左右の映像を完全同期させた3D映像を送出しています。また一階の事務所には簡易スイッチと小型モニターが設置され、上映のキュー出しを集中管理しています。 「映像ホールの様子をカメラで分かるようにしてありますから、お客様が見えられたときにボタンを押せばすぐに映像をスタートすることができます」 新しい映像システム導入後、お客様の反応は上々で、3Dのリアルな立体映像がお客様をくぎ付けにしています。 「同じ映像でも2Dより3Dの映像のほうが前面に飛び出してきますから、非常にリアルで説得力があります。みなさん上映の途中で退席されることなく最後までご覧いただいていまして、終了後には感激されて大きな拍手も起きるほどです。当館に集められたキリシタンの遺物を3D映像でご覧いただいた後に、実際にその実物を目の当たりにされると、当時の信者のご苦労や信心の深さがより一層伝わり、みなさん感激して帰っていかれます」 また、運営面もHD-V9000は導入前の期待に応えているそうで、 「新しく組んだシステムの場合、初期不良など何らかのトラブルが起きやすいのですが、こちらのシステムは映像送出機であるHD-V9000が安定して絵を出している状況で何の障害もありません。まさに、導入前に想定した狙い通りの信頼感ですね」 どんな時もお客様に迷惑を掛けることのなく安定して稼働する映像システムの中核として、今日もHD-V9000は「天草ロザリオ館」の運営をしっかりと支えています。 |