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北欧スウェーデンの女性ヴォーカリスト・マルガリータ・ベンクトソンのソロアルバム。スウェーデンの人気アカペラユニット・「ザ・リアルグループ」の活躍で知られるだけあって、音程はもちろんブレスのタイミングの取り方も抜群です。本作はアカペラではなく、リズムセクションとストリングオーケストラ付のゴージャスなサウンドで、聞きどころにあふれています。録音については明らかに多重録音であることが分かる、など粗い部分もありますが、良い録音の部類に入ると思います。
堂々たるモーツァルトです。序奏は無くいきなり「ド」の強奏で力強く始まります。第1主題の約5秒間でほぼ音質クオリティの判断がつくほどの優秀録音です。曲の直前に指揮者のものと思われる呼吸音が聴こえます。ライブ録音とはいえマイクロフォンをかなり接近させたセッティングのようです。ホールトーンも豊かでステージ上の空間感も自然,高音質録音にありがちな“あざとさ”はありません。ピリオド楽器による50名規模のオケは現代では異例の配置ですが,当時はこの配置がノーマルであったはずです。元気溢れる闊達な演奏はベームやワルター,クリップスなどの巨匠達の原理主義的スタイルとは対極にある名演奏です。
昨年秋にリリースされ、オーディオ的視点からも話題になった藤田恵美のアルバム。過去3枚のアルバムから16曲セレクトし、全曲リミックス、リマスタリングを施したベストアルバムです。Le Couple(ル・クプル)での活躍で知られる藤田恵美のボーカルはあくまでもクリアで、シンプルな編成と相まって香港をはじめとする東南アジア諸国でも「Hi-Fi Queen」として高い評価を得ています。課題トラックはイーグルスの初期の作品「desperado」。多くのアーティストにカバーされ、もはやスタンダートとも言える名曲ですが、表現の幅、深さが求められます。
2007年公開、12年ぶりのダイハードの新作。もはや説明の必要もないほどの人気作品です。Blu-ray、HD Audioを前提とした最先端のサラウンド音声が収録されています。現代ハリウッドアクションの映像・音声技術を代表するタイトルの一つといえます。審査トラックはハイライトシーンの一つである最新鋭戦闘機F-35との対決シーン。あふれ出る音の洪水、思わず引き込まれるサウンドエフェクトの再現は最新人気映画の再生には欠かすことのできない要素と言えます。
銅鑼が鳴った瞬間、その響きにより宮廷の大きな空間が表現されます。この空間の再現は難しいです。限られたエアボリュームをいかに生かせるかがポイント。静寂の中で足音、扉の音が響きますが、S/Nと低レベルにおける帯域バランス、サブウーファーの使い方が重要。スーッと音量が上がりコーラスと弦楽の合奏が始まるシーンでは音楽的な表現力が求められます。さらに居並ぶ宦官がいっせいに唱和するシーンではセンタースピーカーの再現性とフロント3チャンネルのバランスがポイント。質感は言うまでもなく、全チャンネルをバランスさせ、いかにスムーズなサラウンド音場ができているかが重要です。