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「今回は10回目のたいへん記念すべきコンテストですが、初期のころと何がいちばん違うかというと、質的な変化でしょうね。初期の講評ではドア内張りのビリつきとか、S/N比のことばかりを問題にしましたが、第6回目ころからでしょうか、明らかにそれまでとは違う、音楽性に溢れたクルマが出現するようになりました。今回、ピュアデジクラスの優勝車はすばらしい高得点を得ましたが、これは音楽性豊かなるがゆえの高得点であることに意義があります」 |
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「ピュアデジでは従来、機器の性能をいかに発揮するか勝負をしてきたように思いますが、今回は、その能力を使いきって音をコントロールし、柔軟なステレオ音場を生成することに成功している。ひじょうにハイレベルな状況に至ったのは、皆さんの努力の成果でしょう。シアターでは1位と2位が好対照でした。クアンタムはクルマの中に音を満たした上でサラウンドをコントロールし、ラック岐阜は徹底的にタイムアライメントを合わせた技術的アプローチが面白い」 |
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「このコンテストでは、コンセプトシートでいかに端的に音の主張を審査員に伝えられるかが重要だと認識してください。音について気づいたことを申し上げると、シアタークラスではサラウンド感が十全に発揮されていないクルマが散見されました。また、セリフがグッと張り出してくるシーンでは、セリフはガラスに反射させた音ではなく、画面から直接聞こえる方が自然に感じるから、なるべくセリフは画面に定位させた方が望ましいでしょう」 |
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「参加者の皆さんが、審査終了後、ほんとうによい表情をしているのが印象的でした。しかし、その笑顔の裏にはたいへんな涙があったことと思います。音づくりには経験が必要です。場数を踏まないとよい音はつくれない。経験を積んで普遍的な感覚を身につけ、音のバランスを整えること。「味付け」はそれからです。上位入賞車はバランスがとれている。つまり基礎ができているから、どのディスクを聴いても凄い音で鳴ってくれる。ぜひ参考にしてください」 |
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「今回は新製品の登場とサポート役のATS-1測定器の投入があり、期待をもって審査に臨みました。審査の結果、底辺レベルがさらに向上したことが確認できました。残念なのは、デジアナクラスに関しては上位の伸びがいま一歩だったこと。ブレークスルーを期待したい。周波数特性が暴れている、位相特性が合っていないというようなクルマはなくなりましたが、その割に点数が伸びないのはなぜか。空間表現とは何か、これを理解することがこれからの課題でしょう」 |
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「表彰式を拝見し、感動を味わっています。この成績は、単にコンテストの順位発表ではなく、皆さんの1年間のドラマ、努力の結晶のように思えます。今年の成績はひじょうに高いレベルで拮抗していました。1年間にわたる参加者のさまざまなトライが、結果として反映されたのでしょう。10年間の成果としても感慨深い。このコンテストがいよいよ新しいステージを迎え、もう一度、スタートラインに立った証明でしょう。次は誰が抜き出るのか。期待しています」 |
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