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Pioneer

 

 
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  PCでAUDIOを楽しむ時に、CDから正しい音を取り出す手段として、多くのお客様にご利用いただいているPure Read機能。最初に導入したPure Read、その後アルゴリズムや回路を進化させたPure Read2、それに加え、設定値をドライブに記憶、保持できる+機能が追加されたPure Read+、 Pure Read2+があります。
第一回では、多くのご質問をいただいている、Pure Readの原理や開発について、第二回では、Pure Readの種類とその内容の差や今後の開発状況についてもご紹介させていただきます。
 
  PCでAUDIOを楽しむにはまず、正しくCDのデータを読みだすことから  
   
 
BDR-XD04J
一般にはあまり知られていませんが、CD-AUDIOは、その後データ用に開発されたCD-ROMに比べ、エラー訂正能力がかなり低く、傷・指紋・そり・偏芯等や製造不良などがあると読み取りエラーが簡単に発生してしまいます。
実際には、CDの盤面からデータを読み取れずエラーとなる場合には、CERCと呼ばれる、エラー訂正を行ないますが、それでも修正できないと、前後のデータによって、データを新たに作り出し、補間を行なうことで、音楽として途切れず再生させています。
通常は補間に気がつかないことも多いのですが、補間しきれないと、チッというノイズが一瞬出たり、音楽の種類とディスクの状態によっては、一旦気付くと、とても目立って気になってしまいます。 また、ある程度高級なヘッドホンやスピーカーシステムでは、音の広がり感や音楽の躍動感、臨場感が変わるという方も多くおられます。
 
  古くなったCDや中古、レンタルCDなども調査
 
  製品の開発にあわせ、古くなったCDや、中古CD、レンタルCD、など入手して実際にエラーの発生を調査しています。一見綺麗に見えても、ミクロンオーダーでは大きく反っていたり、ピットの形状自体が歪んでいたり、研磨されて目に見えない小傷が多数ついていたりするディスクもあり、通常のドライブでリッピングするとデータの補間が発生するディスクが見つかります。
Pure Readの特徴はパラメーターを変えてリトライすることで、なるべくデータ補間せずディスクに記録されたものを忠実に読み取ることです。従来の高級CDプレーヤーの一部に見られた、補間したところをいかに自然にするかではなく、読めない部分を読めるように工夫して読み取る工夫を追求しています。
最近では、リッピングソフトや、CDプレーヤーのコントローラー側で、何度も読み取りを繰り返して、読み取り結果を比較するものもありますが、実際のエラーの中には、再現性が良いものも多く、何度繰り返して読んでも同じようにデータ補間をして読み出してしまい、補間に気付かないケースが発生する可能性があり、これでは完全に読み取ったとはいえない可能性が残ります。
  Pure Readの原理と動作
 
  正確にCD-AUDIOをリッピングするには、ドライブ自身が、ディスクの個々の状態を把握して、適切にパラメーターを変化させて読もうと工夫することが重要になってきます。ハード面だけでは、個体差などの問題により、どうしても全てのパターンに対応しきれません。そこでファームウェアである「Pure Read」によるリードパラメーター制御を組み合わせることがポイントとなります。実際には、指紋対策用、傷用、埃用、歪用...他多数..に適したパラメーターに変化させ、リトライを行います。このアルゴリズムにはノウハウと工夫を詰め込んでいます。リトライをやりすぎると、OSがエラーを起こしてしまいますので、OSにあわせて、適切に実施することもポイントとなります。
 
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