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Pioneer

 
 
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  安定した書き込み性能を求めて  
   
 
回路系開発グループ
BD-R/REの記録の方法には各種の方式が提案され、それぞれに一長一短があります。BDR-S03J開発時には各種メディアの状況なども調査した上で、今回は、安定した書き込み性能を追求する、という設計方針を立て、現在考えられるベストの記録制御方式を開発、搭載しています。 特に、二層ディスクでは、現在記録している層から反射してくる光と、現在記録していない別の層から反射する光とが干渉しあうことによって、制御信号が乱されてしまう中、安定した記録再生を行うことが求められます。そのため、新たに専用光学部品を開発、詳細な部品相互の設置位置の検討などを経て、十分な性能を実現させることに成功、二層ディスクの層間厚みが規格内で大きく変動したとしても、安定的な制御を行うことで記録性能や信頼性の向上を実現しています。
 
  BD-R LTH(色素系メディア)への対応  
   
 
生産技術系開発グループ
BD-R LTH(色素系メディア)メディアは、CD-RやDVD-Rで使われている色素を記録材料に使っています。そのため、量産が進めばCD-RやDVD-Rのように大きなコストダウンが期待できる技術として注目されています。BDR-S03Jでは開発当初からこのBD-R LTH(色素系メディア)メディアへの安定した書き込みを実現する方針で開発を進めました。金属系のBD-Rメディアとは特性が全く異なるため、各種開発要素を盛り込みましたが、中でもフォーカス制御(レーザーの焦点を記録する層に合わせる制御)に工夫を加え、安定した動作を実現させました。また常に、記録した結果を確認しながら、最適な記録方法で記録し続ける制御も盛り込み、トータルの記録性能の向上も図っています。
 
  究極の信号精度を求めて  
   
 
ピックアップ系開発グループ
再生、記録時において、いつでもディスクと接している光ピックアップ。光ピックアップが安定して高精度に動作することが、回路系の安定動作、ひいてはドライブ全体の安定性を高める上でとても重要になります。特に高密度なBDではなおさら重要度が高まります。 BDR-S03Jではパイオニアの液晶技術を全てつぎ込み、光ピックアップ内やディスクの構造により発生しうる全ての種類の収差を取り除くことが理論的に可能な方式を採りました。これにより、常に安定した制御信号の生成を実現し、ドライブの記録再生性能の向上と安定性動作を実現しています。ディスクを挿入してから読み取りが開始されるまでの間に、ディスクのチェックを含め、できるだけ収差を取り除き安定して記録再生するための光学的な補正の最適化を行っています。
 
  振動に強いドライブを目指して  
   
 
機構系開発グループ
光ディスクは、光ピックアップとディスクが非接触のため、記録時やセットアップ時(ディスクを最初に入れ、ドライブがディスク特性を検査している時)に、外から振動を受けると、トラッキングが外れ、最悪の場合記録を失敗するケースもあり、原理的になるべく安定した状態での使用が理想的です。BDR-S03Jでは、制御方法の見直し、ピックアップの軽量化、機構部分の改善に加え、振動を吸収するメカの搭載などにより外部振動がある中での安定記録性能も従来品に加え向上させました。
 
  お客様の大切なディスクを救いたい  
   
 
ソフト系開発グループ
残念ながら、CDやDVDの一部に、規格を守っていない粗悪なディスクが出回っているのも事実です。また傷や汚れがついてしまった大切な思い出の入ったディスクもあります。BDR-S03Jでは、お客様の大切なデータを救う、という原点に立ち返り、光ディスクの開発メーカーである当社のノウハウを注ぎ込み、可能な限りディスクを救う技術も盛り込みました。傷や指紋がある、正常な記録がされていない、トラックの溝構造が規格を満足していない、偏重心(重心が偏っている、ディスクにシールなどを貼っても発生する)や偏芯(中心の穴の位置がずれている)などのあるメディアに対する対応力を向上させています。 また、偏重心や偏芯のあるメディアでは自動的に回転数を制御してドライブを傷めない工夫も盛り込んでありますので安心してご利用ください。安定した記録再生のため、サポートメディアリストに掲載されているディスクのご使用をお勧めします。
 
 
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